幸田貝塚(こうでかいづか)
更新日:2023年7月11日
松戸市指定文化財 史跡 平成7年4月13日指定
市の最北部、標高約18メートルの台地上に位置する幸田貝塚は、今からおよそ6000年前の縄文時代前期に形成された貝塚を伴う集落遺跡です。その分布範囲は南北約250メートル、東西が約180メートルにも及ぶ広大なものです。
この遺跡については、昭和3年(1928年)に東京帝国大学の『日本石器時代遺物発見地名表』に紹介されて以来、今日に至るまで考古学研究者の高い関心を集めてきており、松戸市教育委員会も数多く発掘調査を行っています。その結果、縄文時代前期をはじめとする竪穴住居跡を160軒以上検出し、この貝塚が大集落に伴うものであることが明らかになりました。
また他にも多量の土器や石器、貝塚の中から獣や魚の骨や炭化したクルミなど当時の暮らしぶりを伝える貴重な遺物が出土しています。多種多様な縄の文様を施した「関山式(せきやましき)」土器群を中心に、縄文時代の研究上きわめて重要な資料群は、一部が国指定重要文化財になっています。
所在地
幸田2の9 幸田第一公園
交通
JR北小金駅から新京成バス「幸田貝塚」下車すぐ
案内図
【市指定史跡】幸田貝塚
松戸市幸田2の9 幸田第一公園
