金龍山一月寺旧蔵木造普化禅師立像ほか(きんりゅうざんいちげつじきゅうぞうもくぞうふけぜんじりゅうぞうほか)
更新日:2023年10月5日
松戸市指定文化財 有形 昭和55年7月21日指定
普化宗の僧を「虚無僧(こむそう)」といいます。江戸時代、この宗派に入れる者は武士に限られ、厳しい審査がありました。これに合格した者には、「本則(ほんそく)(虚無僧の免許状)」・「会印(かいいん)(所属の証明書)」・「通印(つういん)(諸国往来手形)」の三印(さんいん)、「尺八(しゃくはち)」・「天蓋(てんがい)」・「袈裟(けさ)」の三具(さんぐ)等が与えられました。虚無僧は経を読むことはなく、仏事らしいこともしませんでした。おもな修業は、着流しに袈裟をかけ、首から偈箱(げばこ)をさげて、天蓋をかぶり、尺八を吹きながら托鉢(たくはつ)をして歩くことでした。
一月寺(いちげつじ)関係資料は、虚無僧法器(ほうき)と木造普化禅師立像(像高32センチメートル、普化禅師の修行行脚の姿を写した像)、木造金先禅師坐像(像高36センチメートル、金先派宗師像)のほか、木造不動明王坐像(像高21.5センチメートル)、釈迦如来像(像高49センチメートル)があります。一部は松戸市立博物館で展示されています。
虚無僧法器
木造普化禅師立像
木造金先禅師坐像
所在地
千駄堀671 松戸市立博物館
交通
新京成線八柱駅・JR新八柱駅より新京成バス「公園中央口」下車徒歩1分
案内図
【市指定有形文化財】金龍山一月寺旧蔵木造普化禅師立像ほか
松戸市千駄堀671 松戸市立博物館