学校教育部長のページ
更新日:2025年4月1日
メッセージ
学校教育部長の中坂 正夫(なかざか まさお)です。どうぞよろしくお願いいたします。
世界は、今、気候変動等による環境問題や、緊張化する国際情勢など、地球規模の様々な課題に直面しており、SDGsに即した持続可能な社会のあり方が模索されています。
教育界では、国の第4期教育振興基本計画で、教育をめぐる社会の現状や変化として、「VUCAの時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」「グローバル化」「DXの進展、AI、ロボット・グリーン(脱炭素)、共生社会、精神的豊かさ(ウェルビーング)」「18歳成年・こども基本法」を挙げています。
松戸市でも令和7年度中に、「学びの松戸モデル」を見直します。国や県の教育振興基本計画に基づいた、新たな「学びの松戸モデル」を松戸市教育振興基本計画とし、策定する予定となっております。
ここで、令和7年度の取り組みの一部を紹介します。
子どもたちの確かな学力を育む
主体的・対話的で深い学びの実現を目指した授業づくりを推進します。そのためにICTの効果的な活用と、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」の実現に向け、文部科学省の「リーディングDXスクール事業」の指定を受け、上本郷第二小学校と第六中学校で実践し、市内への普及の拠点となるよう努めてまいります。
また、総合的な学習の時間に関しては、自分事として課題を見い出し、他者と協働しながらよりよく課題を解決していくための「資質・能力」を育む時間です。この総合的な学習の時間を中核とした教科横断的なカリキュラムを設定し、「主体的・対話的で深い学び」を促進する探究型の学習に資する授業改革も進めてまいります。
子どもたちのためのよりよい教育システムの構築
現在、「にほんごルーム」を小学校に13校設置しておりますが、令和7年度は、2校増設する予定です。増加傾向にある日本語を母語としない児童生徒の学校生活の困り感を軽減するため、昨年度開設した日本語通級指導教室も含め、重層的な日本語指導システムを構築してまいります。
特別支援教育に関しましては、特別支援学級を3校新設いたします。特別支援教育は、すべての教育活動の根幹を成し、多様性理解に欠くことのできない教育です。そこで今年度は学習指導課内に「特別支援教育担当室」を新設し、よりきめ細かな対応ができるよう体制を強化しました。
中学校の部活動に関しては、「運動部活動指導の指針」及び「文化部活動のためのガイライン」の見直しに着手し、部活動の指導の充実や適切な運営を促進します。また、部活動の地域展開につきましては、令和6年度に実施したアンケート調査の結果を丁寧に分析し、関連部署、関係機関と協議を重ねながら、今後の地域展開の方向性を示せるよう取り組んでまいります。
子どもたちのための安心・安全・快適な教育環境の確保
松戸市のいじめ防止基本方針を策定し、学校のいじめ防止基本方針の見直しを行います。また、令和6年度より取り組んでいる「いじめ事案支援チーム」の活用し、いじめの影響を受けている児童生徒とそのご家庭に寄り添った対応をしてまいります。
不登校児童生徒への支援に関しては、教育支援センターの支援体制を充実させるとともに、センター内の備品を木製素材に変えることで温かみのある環境に整備してまいります。また、引き続き、第一中学校みらい分校と連携し、日中に通級することが困難な不登校生徒が夕方からでも学習することができる仕組みづくりに取り組んでまいります。
学校施設については、市立小中学校の校舎の外壁改修やトイレ改修を進めるとともに、市立高校を含めた市内全校の体育館に空調設備を設置いたします。
教育と福祉・医療との連携については、その要となるスクールソーシャルワーカーを2名増員し、20名体制とすることで、全ての市立小中学校及び市立高等学校を対象に、アウトリーチ型の支援体制を充実させてまいります。
魅力ある市立高校づくり
市立松戸高等学校につきましては、令和7年度において、創立50周年を迎えます。卒業生の皆さま、関係者の皆さま、おめでとうございます。これに伴い、市立松戸高校の歴史を知ると共に、先人たちへの感謝の念を抱き、その功績を後世に伝えていくための記念行事を行います。 また、引き続き、キャリア教育・グローバル教育に特色を持たせ、「逞しくジリツ(自立・自律)した18歳」を育ててまいります。
本市の児童生徒が、未来社会に対応できる「生きる力」を身に付けるため、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たすことができるよう、関係部署、関係機関と連携を図りながら、一丸となって取り組んでまいります。市民の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
主な事業
グローバル化する社会で活躍できる児童生徒の育成 言語活用科の取り組み
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