福祉施設・子ども関連施設と感染症対策専門家によるオンライン意見交換会を行いました
更新日:2022年3月11日
- 新型コロナウイルス感染拡大の第6波では、感染力の強いオミクロン株の影響により、10代以下、60代以上の感染が増えていたことで、保育施設、高齢者施設などで感染が広がる事例も増えていました。
- そこで、感染症対策の専門家をゲストに迎え、感染リスクの高い施設での感染対策について、現場で起きている困難事例や成功事例を共有するとともに、専門家からのご助言をいただく、オンライン意見交換会を行いました。
ご協力いただいた専門家
和田 耕治 氏
- 国際医療福祉大学医学部公衆衛生学・医学研究科教授
- 厚生労働省新型コロナアドバイザリーボードメンバー
松永 早苗 氏
- 神奈川県立保健福祉大学実践教育センター 実践研究担当課長 兼 保健福祉学部准教授
- 感染管理認定看護師
オンライン意見交換会の内容
実施日時 | 対象者(施設運営スタッフ等) | 参加施設数 |
---|---|---|
2月18日(金曜)10時から11時 | 高齢者施設・障害者施設 | 34施設 |
2月21日(月曜)11時から12時 | 放課後児童クラブ | 3施設 |
2月21日(月曜)18時から19時 | 市教育委員会 | 4所属 |
2月24日(木曜)15時30分から16時30分 | 幼稚園・保育所(園) | 12施設 |
専門家からの主なアドバイスの内容
全施設の共通事項
感染対策について
オミクロン株の症状の特徴は、発熱、咳、のどの痛み。3つのいずれかの症状がある場合は外出を控える。発熱については、多くの施設でチェックされているが、咳やのどの痛みをチェックすることも重要(発熱がないから大丈夫ではない)。
感染者の施設利用・職場や学校の復帰について
検査ができず陽性かどうかわからない場合でも、症状が軽快(注釈1)してから72時間程度経っていることや、その後の体調の変化をしっかり見ていくことが重要。
(注釈1)解熱剤を使用せずに解熱し、かつ、呼吸器症状が改善傾向にあること(症状が全てなくなることを必要としない)
今後の感染対策について
- 現場が疲弊しないよう、環境の消毒等は最小限にする。
- 1施設単独で判断することは難しい部分もあるため、施設同士で繋がって、他施設の状況を知ったり、対応方法を意見交換したりする機会を設けて、みんなで乗り越えていくことが大切。
高齢者施設・障害者施設
濃厚接触者の特定は困難であるが、施設で感染者が1人出たら、感染者は複数人いると考えて、症状がないかをしっかりと確認することが大切
教育委員会(学校)
症状があっても言わなかったり、少しの症状であれば登校してしまう場合もあるので、休んでも授業を受けられる、学習を保証できる体制が重要
放課後児童クラブ・幼稚園・保育所(園)
小学生には、自分自身での健康管理が必要であることの教育も含めて、症状が出たら先生や保護者に言うように声掛けをするなど、意識づけてあげることが大事
その他の専門家からのアドバイスは以下の報告書をダウンロードいただき、ご覧ください。
報告書のダウンロード
各施設の感染対策の参考にしてください
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