男性の着物もかっこいい!博物館「くらしのなかの着物」展
更新日:2016年8月5日
成人式や結婚式など、特別な日の特別な衣装というイメージが定着した着物ですが、かつては人びとの日常生活とともにある身近な存在でした。平成28年9月4日(日曜)まで市立博物館で開催されている「館蔵資料展・くらしのなかの着物」では、昭和初期の着物を中心に45点が展示されています。昔の人びとの暮らしに思いを馳せてみませんか?
日常生活に合わせた工夫
今回の展示は、きらびやかで派手な着物よりも、昭和初期に日常の衣装として着られていた着物が中心です。当時は洋服も普及していましたが、普段から着物を着ている人は多かったようです。生活に適した袖(そで)の形や季節に応じた生地・スタイルの違いなど、生活着としての工夫が凝らされていることが分かります。
現代でも通じるクールさ
普段着だったころの着物も美しく、特に男性の着物は意外とかっこいいと感じられます。表地は地味な色・柄でも裏地にはきらびやかな生地を使うなど、粋な“見えないおしゃれ”を気にかけていたようです。男性がこれらの素敵な着物を見たら「一度着てみたい!」と思うのではないでしょうか?
“もったいない”の精神が宿る
着物1着は、反物1反(幅約36センチ×長さ約13メートル)を8つのパーツに分けて作られます。着続けて傷んだ着物はいったんほどいて布に戻し、洗ったり補修して再び縫い合わせていました。使える限りは使い続ける“もったいない”精神は、着物にも宿っていたようです。
展示室内には着物にまつわるクイズも用意しています。大人も手こずる難問ぞろい。さあ、いくつ正解できるかな?子どもたちは夏休みの自由課題で着物を研究してみてもいいかもしれませんね。
みなさん、ぜひ博物館に足をお運びください。
開催概要
会期
平成28年7月16日(土曜)から9月4日(日曜)
開館時間
9時30分から17時(入館は16時30分まで)
休館日
毎週月曜日
観覧料
無料
関連イベント(無料・申込不要・定員なし)
はたおり体験
日時
平成28年8月6日(土曜)・8月20日(土曜)・9月3日(土曜)各13時10分から16時の随時(所要時間約5分)
会場
企画展示室
講師
博物館友の会サークル「はたくさの会」他
対象
小学生以上
展示解説会「着物入門ワークショップ」
日時
平成28年8月7日(日曜)・8月21日(日曜)各14時30分から15時 ※当日14時30分に企画展示室入口に集合
内容
担当学芸員による実演を交えた展示解説
「はんてん」おりがみコーナー(常時設置)
内容
「はんてん」の形の折り方を紹介