トップアスリートに学ぶ「夢の教室」
更新日:2016年9月8日
「夢の教室」とは、オリンピック出場経験のあるスポーツ選手や現役サッカー選手をはじめ様々な種目で活躍するアスリート、そのOB・OGの方々を「夢先生」として学校に迎え、「仲間と協力することの大切さ」や「夢を持つことの大切さ」をゲームやトークを通じて子どもたちに伝える授業のことです。
今回の「夢先生」は元バレーボール選手の杉山祥子さん
平成28年6月24日(金曜)、六実第三小学校で「夢の教室」が開催されました。今回の夢先生は、バレーボール選手として、NECレッドロケッツではVリーグ優勝や栄誉賞など数々のタイトルを獲得。全日本代表として2004年アテネ、2008年北京オリンピックに出場されるなどご活躍された杉山祥子さんです。
また、アシスタントは、船橋市立船橋高校時代に全国高校サッカー選手権大会に優勝し、卒業後はJリーガーとしてジェフユナイテッド市原(現・千葉)、アルビレックス新潟でご活躍された式田高義さんが担当してくださいました。
ゲームの時間
「夢の教室」前半は体育館で、杉山先生と5年2組の児童たちが体を動かしながら、グループで1つの目的を達成するゲームを楽しみました。
はじめに、杉山先生とクラス全員でバレーボールのアンダーパスをしてウォーミングアップ。最後に杉山先生がスパイクを披露してくれました。
チームワークの大切さ体感
メインゲームの「ダルマさんが転んだ」では、アシスタントの式田先生がボールを離している時だけ前進できるというルールで、杉山先生とクラス全員が手をつないでゴールすることを目指しました。最初は仲間の手を放してしまったり、仲間より早く前に進んでしまったりと、なかなか思うようにできませんでした。そこで、杉山先生と児童たちで作戦タイムを取って、みんなで意見を出し合いました。その結果、最後はみんなで仲良くゴール。ゲームを通してチームワークの大切さを体感することができたのではないでしょうか。
トークの時間
「夢の教室」後半は教室に戻り、杉山先生がバレーボール選手になるまでと、バレーボール選手になってからの話、そして夢を持ち、その夢を掴むまでの話を黒板に夢曲線を描きながら語ってくれました。
大きな分岐点
小学5年生でバレーボールを始めた杉山先生は、中学のときに身長が181cmまで伸び、バレーボールのほかに、陸上でも走り高跳びで県大会に出場して優勝するなど活躍。この身長を活かして何かを頑張りたいと思い、陸上、バスケットボール、モデルになるか悩んだ末、バレーボールを続けることを決断。この決断は杉山先生にとって「大きな分岐点」だったと振り返っていました。
コツコツと努力することで目標を達成
静岡県の富士見高校に入学した当時は、部員の中で一番バレーボールが下手で、このとき自分自身の性格が負けず嫌いだということに気づいたそうです。毎日練習に励み、できないことができるようになると、うれしくて、また頑張れる。コツコツと努力することで高校2年生のときに目標であった春高バレーに出場することができた。そしてVリーグのバレーボール選手になることができたと語ってくれました。
初めての夢「アテネオリンピック出場」
高校を卒業後、NECレッドロケッツに入団しVリーグに出場。1年目は新人賞、2年目はリーグ優勝を果たし、その年に全日本のメンバーに初選出されるなど順調にバレーボール人生を歩んでいたものの、シドニーオリンピック出場を逃しました。杉山先生は、このとき初めて「アテネオリンピックに出場する」という、大きな夢を持ちました。これだけは誰にも負けないというナンバー1を1つ作ること。昨日までの自分より少しでもバレーボールがうまくなろうということに意識をもって練習に取り組んだことで、オリンピックに出場するという夢を実現しました。「夢を持っていると、コツコツ努力することを後押しする力を与えてくれる」、「最後まであきらめずに夢や目標に向かって頑張ってほしい」と、児童たちにエールを送ってくれました。
クラスのみんなも夢を発表
幼稚園の先生やパティシエ、サッカー選手、テニスプレイヤー等、さまざまな「夢」と「そのためにやってみようと思うこと」をクラスのみんなで発表しました。杉山先生は、夢は自分の中に留めず、みんなに話すことはとてもよいことだとおっしゃっていました。
最後はみんなで記念撮影
杉山先生、式田先生ありがとうございました。