緑の中で楽しむ生音「21世紀の森と広場・ドコでもシアター」
更新日:2015年6月9日
平成27年5月31日(日曜)、21世紀の森と広場で「ドコでもシアター」が開かれました。今回のステージは、スピーカーなどの音響機器を使わず、楽器の生音を楽しむことがコンセプト。訪れた人たちは演奏者の動きや楽器の輝きを身近に感じながら、純粋な音を楽しみました。
演奏者・観客が一体に
今回は、前日までの雨予報が一転、朝から青空が広がる絶好の“ドコシア日和”となりました。演奏者を囲むように客席が配置されたことで、さまざまな角度から演奏を聴くことができました。
入江圭亮さん(トランペット)
坂田磨美さん(トロンボーン)
長井優子さん(チューバ)
平野里公さん(テナーサックス)
海老原諒さん(ドラム)
演奏する楽器にまつわるクイズや世界中の音楽の演奏など、趣向を凝らしたプログラムでステージは盛り上がっていきました。観客も手拍子はもちろん、手作りのシェイカーを持ってリズムを刻み、演奏者と一体となってステージを作り上げました。
楽器の生音でつながる
「広場に着いたら音楽が聞こえてきたから参加しました。すごく楽しかったので次も絶対に来ます!」という女性3人組。新たな“ドコシアファン”になってくれたようです。
トランペットの入江圭亮さんは、「フェスなどでは屋外で演奏しますが、スピーカーがあるとどうしても演奏する側と聴く側に分かれてしまいます。大自然の中で観客の皆さんと直接楽器だけでやりとりするのは楽しいです」と初めての試みに手応えを感じていました。
周囲ではいつもどおり遊ぶ子どもたちやくつろぐ人たちの姿も
「ブランチテラス」でおもてなし
今回も「ブランチテラス」で来場者をおもてなし。軽食や飲み物が販売されました。天気が良すぎて夏のような暑さとなったため、冷たい飲み物が飛ぶように売れていました。楽しい音楽とおいしい食べ物で、気持ちもお腹も満足していただけたのではないでしょうか。
リビングの延長 暮らしの一部に
4年目を迎えたドコシアは、今回の開催で9回目。小さなお子さんを連れたお母さんは「子どもがこのイベントを“おまつり”と言って毎回楽しみにしています。ぜひこれからも続けてほしいです」と今回も大満足の様子でした。
ドコシアを市と共催するstudio-MoC代表の萩野正和さんは「この広場が、リビングの延長のような使われ方をしてほしいと思っています」と、ドコシアを通じて21世紀の森と広場が市民の暮らしの一部になっていくことを願っています。
(写真提供/studio-MoC、阿部栄一郎氏)