帰宅困難者対策 ~「日ごろからの備え」が大切です~
更新日:2020年11月17日
帰宅困難者とは、災害が発生した場合、自宅までの距離が遠く、徒歩で帰宅することが困難な人をいいます。
1 被害想定
千葉県地震被害想定調査では、東京湾北部地震が発生した場合、都内や県内などにおいて、最大で約108万人の県民が帰宅困難者となってしまうと予測しております。
2 あ!地震!その時あなたは…
学校や外出先で大規模な地震が発生したら…「家族や自宅の被害が心配。一刻でも早く、家に帰りたい。」
でも、ちょっと待って下さい。むやみに移動を開始しないで下さい
大規模な地震等が発生した場合、多くの人が学校や外出先などから一刻でも早く自宅に帰ろうとするかもしれません。しかし、公共交通機関が止まってしまい、人々が一斉に徒歩帰宅を始めた場合、路上や鉄道の駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒にまき込まれたり、火災や沿道の建物から落下物等により負傷する恐れがあります。
大規模な地震が発生した直後は、県や市町村、消防や警察は、被害状況の把握、負傷者や生き埋めになっている方の救出・救助、消火活動などを優先して行うため、徒歩で帰宅しようとする人の支援には限界があります。
また、徒歩で帰る人々により道路が混雑し、緊急車両の通行に支障が生じた場合、救助・救命活動や消火活動、救援物資輸送などの応急対策活動に影響を及ぼす恐れもあります。
外出時に地震が発生したら…
- 自身の身の安全を確保しましょう。
- 家族の安否や自宅の無事を確かめましょう。
- 交通機関の情報や道路の被害状況などを入手しましょう。
- 周囲の状況等に応じて、どのような行動(帰宅、一時移動、待機など)が最も安全なのか自ら判断し、冷静に行動しましょう。
- 帰宅できるまで、外出者同士が助けあいましょう。
安否確認の方法
災害発生直後は、固定電話や携帯電話はかかりにくくなる場合があります。安否確認の手段として、災害用伝言ダイヤル171、携帯電話災害用伝言板、Web171などが利用できます。
3 「日ごろからの備え」が大切です!通勤・通学者の備えは?
自宅から離れた場所に通勤・通学している場合、どんな備えをしておけばいいでしょうか?
外出先で地震が発生し帰宅困難になった場合を想定し、徒歩帰宅や一時的な避難に備えて必要な物資等を準備しておきましょう。
- 携帯ラジオを持参しましょう。
- 職場などに歩きやすいスニーカーや懐中電灯、手袋、飲料水や携 帯食料などを用意しておきましょう。
- 家族で、発災時の安否確認の方法や集合場所を話し合っておきましょう。
- 実際に歩いて帰宅経路の状況を確認し、帰宅地図を作成しておきましょう。
4 徒歩帰宅者への支援
千葉県を含む九都県市では、救助・救急活動が落ち着いた後に徒歩で帰宅する方を支援する取組みとして、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド等と帰宅支援協定を締結しています。
協定では、徒歩帰宅者に対し、水道水やトイレの提供、地図等による道路情報、ラジオ等で知り得た通行可能な道路、近隣の避難場所に関する情報提供を行うこととなっています(店舗等の被害の状況によっては、利用できない場合があります。)。
なお、本協定に賛同した店舗を「災害時帰宅支援ステーション」と呼び、「災害時帰宅支援ステーションステッカー」を店舗の入口など、利用者の見やすい位置に掲示しています。
5 松戸市の一時滞在施設
施設名 | 施設の所在地等 |
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市民会館 |
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市民劇場 |
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東葛飾合同庁舎 |
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千葉県立西部図書館 |
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流通経済大学 新松戸キャンパス |
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※引用文献(抜粋)千葉県のホームページ 帰宅困難者対策「日ごろからの備え」が大切です