ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT-IPV)、二種混合(DT2期)予防接種
更新日:2023年4月1日
ジフテリアとはどんな病気?
ジフテリア菌の感染で起こります。ジフテリアは感染しても、10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
症状は、高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。発病2、3週間後には菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあります。
百日せきとはどんな病気?
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
普通のかぜのような症状で始まり、続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続性にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きることもあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、乳児では、命を落とすこともあります。
破傷風とはどんな病気?
ヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。
体の中で菌が増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。患者の半数は、自分やまわりの人では気がつかな程度の軽い刺し傷が原因です。
ポリオとはどんな病気?
ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排出され、この便を介してさらに他の人に感染します。乳幼児がかかることが多い病気です。
ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気として明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。しかし、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ(感染者の中で約1,000から2,000人に1人)、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。
ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT-IPV)ワクチンについて
予防接種の導入により、いずれも患者数がゼロもしくは減少傾向にあります。
しかし、百日せきについては、近年、学童期、思春期等で増加傾向にあるほか、ポリオについても、流行している国からポリオウイルスが日本に入ってくる可能性があります。
なお、ジフテリアと破傷風については、さらに11~12歳で2種混合ワクチン(DT)を1回、定期接種として行います。
対象者・接種回数
ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT-IPV)
生後2か月から7歳6か月未満・4回接種
- 生後2か月になったら、なるべく早期に接種を開始しましょう
- 確実な免疫をつくるために、できるだけ標準的な接種間隔で接種しましょう
- 追加接種は、標準的には初回接種(3回)終了後1年から1年半の間隔をおいて接種します
二種混合(DT2期)
11歳から13歳未満で1回
接種方法
「DPT-IPV予防接種のお知らせ(PDF:253KB)」または「二種混合(DT2期)予防接種のお知らせ(PDF:227KB)」をよくお読みになったうえで、松戸市の予診票、予防接種番号、母子健康手帳、健康保険証、子どもの医療費助成受給券を持参し、市内の指定医療機関で接種してください。
転入・紛失等で予診票がない方は、こちらの予診票データを印刷してご活用いただくことも可能です。その場合、予防接種番号が必要ですので、未取得の方は事前にお申し込みください。
ダウンロード版予診票(DPT-IPV)(PDF:705KB)
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