ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンについて
更新日:2020年10月24日
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンは、積極的勧奨を差し控えております
HPVワクチンの副反応については、平成25年6月14日に開催された厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)において、接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛の副反応症例等について十分に情報提供できない状況にあることから、適切な情報提供ができるまでの間は、積極的な接種勧奨を差し控えています。
ただし、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンの定期予防接種を中止するものではありません。接種については医師と相談し、ワクチンの有効性とリスク等について十分に理解した上で、ご判断ください。
※接種回数は3回です。(通常、3回の接種完了まで6か月を要します。接種スケジュールについては医師とご相談ください。)
また、詳細については、下記厚生労働省のリーフレットをご参照ください。
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDF:1,305KB)
子宮頸がんとは?
日本では、年間約10,000人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が亡くなっているといわれています。特に20代から30代の若い女性に急増している病気です。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が主な原因とされています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉により感染しますが、皮膚や粘膜に存在するごくありふれたウイルスで、約80%の女性が一生に一度は感染すると言われています。感染は一時的で、ほとんどの場合は免疫力で自然に排除(90%以上)されますが、ごくまれにウイルスが体内に長く住みつき、その結果、子宮頸がんを発症(0.15%)することがあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンにはどんな効果があるの?
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、特に発がん性の高いHPV16型、18型の感染(日本の子宮頸がんの原因の50%から70%を占める)を予防すると言われていますが、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。
また、接種前に発症している子宮頸がんや病変の進行をワクチンによって遅らせたり、治したりすることもできません。
ワクチンを接種した方も20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切です。
副反応
多くの人に起こる症状(接種を受けた人の10%以上に起こった症状)
- 注射した部分の痛み、腫れ、赤み
- 疲れた感じ、頭痛、腹痛、筋肉や関節の痛み
その他の症状
- 注射した部分のかゆみ、出血、不快感
- 発熱、めまい
- 発しん、じんましん
- 緊張や不安、痛みなどをきっかけに気を失う
まれですが、起こるかもしれない重い症状
- 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー(アナフィラキシーショック)
- 手足の力が入りにくいなどの症状(ギラン・バレー症候群)
- 頭痛、嘔吐、意識の低下などの症状(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))
接種後30分間は接種医療機関にて様子を見てください。気になる症状等が見られましたら、接種医にご相談ください。
対象年齢
小学校6年生から高校1年生相当年齢の女性の方(12歳の誕生日を含む年度当初から16歳の誕生日を含む年度末まで)
接種回数と接種間隔
ワクチンは、「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類があります。いずれのワクチンも、子宮頸がんの原因となる「高リスク型」ヒトパピローマウイルス(HPV)16型・18型に起因する子宮頸がんなどの予防効果が認められています。
また、「ガーダシル」は16・18型に加え、子宮頸がんの原因とはならず、性器のいぼや子宮頸部細胞の変形を引き起こす「低リスク型」のHPV6・11型への効果が期待されています。なお、効果について直接比較したデータはありません。
1回目にサーバリックスを接種し、途中からガーダシルに切替えた場合の有効性・安全性のデータはありません。また、逆の場合も同様です。必ず同じ種類のワクチンを3回接種してください。接種途中でワクチンの接種を切替えた場合、定期接種とはなりません。
サーバリックス
標準接種スケジュール
- 1回目から1か月の間隔をおいて2回目を接種
- 3回目は、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回接種
標準接種スケジュール通りできなかった場合
- 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種
- 3回目は、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔をおいて接種
ガーダシル
標準接種スケジュール
- 1回目から2か月の間隔をおいて2回目を接種
- 3回目は、1回目の接種から6か月以上の間隔をおいて1回接種
標準接種スケジュール通りできなかった場合
- 1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目を接種
- 3回目は、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて1回接種
保護者の同意について(13歳以上の方で、接種の際保護者が同伴しない場合)
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種については、接種を受ける方が13歳以上の場合に限り、保護者が「ヒトパピローマウイルス感染症予防接種予診票」1枚目裏の「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種を受けるにあたっての説明」記載事項を読んで理解し、納得してお子様に予防接種を受けさせることを希望し、予診票の「保護者の自筆署名」の欄に保護者自ら署名することによって、保護者が同伴しなくても予防接種を受けることができます。
なお、接種を受ける方が既婚の場合には、保護者の同意は必要ありません。
予診票申込方法
下記ページのご覧ください。
実施医療機関
令和2年度子どもの定期予防接種実施医療機関一覧表(松戸市内)
関連情報
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お問い合わせ
健康福祉部 健康推進課 予防衛生班
千葉県松戸市竹ヶ花74番地の3 中央保健福祉センター3階
電話番号:047-366-7484 FAX:047-363-9766
