商品先物取引にご用心!!
更新日:2018年2月20日
相談事例
10日ほど前、突然自宅に商品先物取引の勧誘電話があり、金の取引を勧められました。詳しい知識がないので最初は断りましたが、再三電話がかかり、「説明を聞くだけでいいから」と言うので、つい自宅に招いてしまいました。
4時間近く相場の推移グラフや成功事例を紹介され、「絶対に儲かる」「損はさせない」などと強く言うので契約に応じてしまいました。100万円預けましたが、ある日「相場が下がっていて追加証拠金(追加金)が発生しています。このままでは損をするのであと60万円が必要です」と言われました。やめたいと申し出ても応じてもらえず不安で夜も眠れません。どうしたらいいでしょうか。
解説
先物取引は株のような現物取引ではなく、将来の一定時期(例えば3ケ月や6ケ月先)の取引価格をあらかじめ決めて契約する取引です。「買い」からも「売り」からも取引を始められます。
小額の資金(証拠金)でその何倍もの大きな取引ができるため、期待どおりに価格が変動すれば大きな利益が得られますが、予想に反した場合は大きな損失を被ることになります。
業者が「どのように説明したのか」ではなく、あなたが「どこまで理解したのか」が大切です。知識や情報がないと売ったり買ったりの判断は難しく、業者に言われるままということになりがちです。業者任せでは、業者の誘導に乗せられて、大きな損失を出してしまう恐れがあります。先物取引は仕組みが複雑なので、誰でも簡単にできる取引ではありません。取引の仕組みが理解できないのなら、手を出さないほうが賢明です。
アドバイス
先物取引の仕組みは複雑かつ難解です。相場は日々刻々と変化しています。このため少ない資金で多額の利益を得る可能性もありますが、逆にわずかな値動きでも総額では大きな損失となる危険性もあり、素人には危険性の高い取引です。
簡単に儲かるような「おいしい話」はありません。
さまざまな理由をつけて追加証拠金(追加金)を要求してきたり、途中で「やめたい」「手仕舞いしたい」と言っても「今やめると損になる」と、なかなかやめさせてくれない業者もいます。いらないと思ったらハッキリと「いりません!!」と意思表示して断りましょう。
ご相談は松戸市消費生活センターへ
電話:047-365-6565(相談専用)
受付:月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前8時30分~午後4時
上記以外の時は「188」(消費者ホットライン)へ
