ネットショッピングやオークションの落とし穴!!
更新日:2013年11月25日
相談事例
インターネットのホームページで気に入った洋服があったので購入しましたが、色やデザインが自分のイメージと違うものだったので返品したいと思い、事業者にそのことを伝えましたが、「返品はできない」との返事でした。我慢するしかないのでしょうか。
解説
ネットショッピングやネットオークションは、パソコンや携帯電話から気軽に商品の購入ができる反面、送られてきた商品に問題があったり、代金を入金しても商品が届かなかったなどのトラブルが多くあります。そのようなトラブルに巻き込まれないように、次の点に気をつけましょう。
ネットショッピング
インターネットショッピングはテレビショッピングなどと同様で、広告を見て通信手段で申し込む取引で、通信販売に該当します。
ネットで商品などの申し込みをする場合、事業者の名称・住所・代表者氏名・電話番号・送料・商品の引渡し時期・代金の支払い時期や支払い方法・返品制度の有無などが明記されているか十分に確認する必要があります。 通信販売の場合、多くの業者は「返品制度」を設けていますが、これは訪問販売などの場合のクーリング・オフ制度のように法律で義務付けられたものではなく、業者の自由に任されています。 通信販売の場合、クーリング・オフの適用はありませんので、返品特約が定められているかどうか必ず事前に確認しましょう。
ネットオークション
個人間取引の場合、個人売買と見なされ、事業者に適用される特定商取引法は当てはまりません。入札の際は、出品者の評価を確認しましょう。相手の住所や電話番号を確認し、確認できない場合は取引をしないほうが安全です。また、代金支払い方法は手数料がかかりますが、エスクローサービス(第三者の企業が落札者から代金を受け取り、出品者から落札者に商品が送付されたことを確認したうえで出品者に代金を支払うサービス)を利用すると安全です。ネットオークションは便利である反面、出品者の匿名性が高い、直接商品を事前に確認できないなど解決困難なトラブルに巻き込まれることも多いです。便利さの裏にある落とし穴を十分に意識して上手に利用したいものです。
トラブルに遭わないために
- 責任者、住所、電話番号などが確認できないサイトでは買い物をしない。
- 広告画面、注文画面、事業者からの承諾通知メールなどを保存しておく。
- オンラインマーク(OST)などを参考に信頼できる事業者を選ぶ。
- 記載されている販売条件をよく確かめる。
- なるべく返品特約のあるものを選ぶ。
- 代金前払いはなるべく避ける。
- 支払いの控え、商品の配送伝票などを保管しておく。
ご相談は消費生活センターへ
047-365-6565(相談専用)