「感謝」
更新日:2024年7月1日
「感謝」
松戸市教育長 伊藤純一
桜の花が例年より少し遅く感じますが、令和5年度が終わりを迎える時節になりました。昨日の松戸市議会3月定例会最終日において、次期教育長の議案にご同意をいただきました。私 伊藤純一 は3月末日に任期満了で退任させていただくことになります。
充実した長い時間を過ごさせていただきました。課題、難題がまだある中で身勝手ですが、退かせていただきます。在任中は多くの皆様方に支えられて過ごすことが出来たことに感謝致します。本当に有り難うございました。
思い返しますと、平成13年度に初めて教育行政に係わらせていただいてから、学校統廃合、スタッフ制度、学校選択制等の「松戸市教育改革」に携わり、引き続き、パイロットスクールの実践、言語活用科の設置などを経験させていただきました。
平成25年度より現在の職務に就き、教育行政の難しさを常に感じながら、我が身の力不足を恥じる毎日でした。昨今のグローバル化や多様化等が生んでいる混沌に対し、少しでも先を見据えて、という思いから「学びの松戸モデル」をスタートさせていただきましたが、社会の状況の複雑さは増し、まだまだ転換が必要な状況にあります。
この間、大切なフレーズとして訴えてきた「教育はみんなで」は、ヒトの社会が様々な課題を一人で解決できるほど単純なものではないから必要なのです。新型コロナウィルス感染症による影響は大きなものがあり、多くの行事、活動が再開されるようにはなってきましたが、人と人がつながるという最も大切なものには未だに大きな危うさを覚えます。私は、11年前の6月議会答弁で、人と人のつながり大切さを訴えました。その思いは今も変わりません。
今後も続くであろう混沌の中、課題も新しくなります。これまでの社会を継続していく(sustainable)という考え方から、新たな価値を創り、より望ましい社会を構築していく(regenerative)という考え方に立ち、未来社会を創ることが私たちの責務です。
そのためにも、人と人とのつながりは不可欠です。これからも松戸市の一人一人がつながって「教育はみんなで」を体現されていくことを願っています。
振り返りますと、万感胸に迫るものがあります。言葉は尽きません。
お世話になりました。皆様方のご厚情に改めて感謝致します。
有り難うございました。
関連リンク
生涯学習部
学校教育部
