このページの先頭です
このページの本文へ移動
松戸市 MATSUDO CITY
  • 音声読み上げ・文字拡大
  • サイトマップ
松戸市立総合医療センター Matsudo City General Hospital

〒270-2296 千葉県松戸市千駄堀993番地の1

電話:047-712-2511

FAX:047-712-2512


薬局

更新日:2025年5月30日

薬局の理念

すべての薬物療法の有用で安全且つ効率的な実施に貢献する

有用な薬物治療への貢献

EBM(Evidence-Based Medicine,根拠に基づく医療)
積極的なDIS(Active-DrugInformationService)
(医薬品情報の収集と評価、伝達)
 

安全な薬物治療への貢献

正確な調剤による医薬品供給
薬剤投与時リスクの多職種モニタの実現
薬歴管理による副作用検索と重篤化の回避
 

効率的な薬物治療への貢献

服薬指導による患者への治療薬教育
ジェネリック薬の院内運用
在庫・品質管理の徹底と調製薬廃棄の削減

薬局紹介

薬局は調剤室・注射セット室・医薬品情報室・製剤室・TPN(注射混合)兼無菌製剤室・薬品(管理)庫・病棟業務執務室などで構成されています。

人員構成

  • 薬剤師 31名(正規職員29名 会計年度職員2名 / 女性:17名 男性12名)

OB・OG(卒業大学/2名以上在籍のみ記載):帝京平成大学・東京理科大学・東邦大学・日本大学・星薬科大学・明治薬科大学 他

  • 事務職 2名(調剤事務・一般事務 各1名/会計年度任用職員)
  • SPD 8名(委託職員:鴻池メディカル株式会社)

認定制度

感染制御専門薬剤師1名
感染制御認定薬剤師3名
抗菌化学療法認定薬剤師3名
救急認定薬剤師2名
災害医療認定薬剤師1名
認定実務実習指導薬剤師6名
栄養サポートチーム専門療法士4名
日本糖尿病療養指導士2名
スポーツファーマシスト1名
リウマチ登録薬剤師1名
DMAT1名
CLDMAT1名

術後疼痛管理研修修了者

2名
医療安全管理者養成研修修了者2名

 

所属学会

  • 日本薬学会 
  • 日本医療薬学会
  • 日本臨床薬理学会
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本乳癌学会(評議員)
  • 日本くすりと糖尿病学会
  • 日本臨床救急医学会
  • 日本臨床栄養代謝学会
  • 日本臨床腫瘍学会
  • 日本臨床腫瘍薬学会 
  • 日本がんサポーティブケア学会
  • 抗がん剤暴曝露対策協議会
  • 日本社会薬学会

 

外部との定例勉強会

  • 明るい病棟薬剤業務研究会 in 松戸(千葉西総合病院薬剤部と共催) 隔月
  • 薬薬連携合同研修会(松戸市薬剤師会と市内病院薬剤部の共催) 年4回
  • 外来がん薬物療法ベーシック・セミナー in 松戸 年1回(連携充実加算のための外部への情報提供活動:メーカー共催・松戸市薬剤師会後援)

生涯研修認定

  • 日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師
  • 日本薬剤師研修センター認定薬剤師

 

臨床研修

研究実績

  • 自治体病院におけるマネジメントに関する意識調査の研究
    (自治体病院薬局長および薬局管理職に対する薬薬連携に関わる意識調査)
    (松戸市病院事業倫理審査委員会 受付番号:第31-31号)
    (全国展開する保険薬局チェーンと地域保険薬局に対する薬薬連携に関わる意識調査)
    (松戸市病院事業 倫理審査委員会   受付番号: 第R2-23号)
  • がん患者の就労支援に向けた電子的患者日誌の開発
    (松戸市病院事業倫理審査委員会 受付番号:第31-9号) 
  • 血友病患者・家族における院外処方満足度に関する研究
    (松戸市病院事業 倫理審査委員会   受付番号: 第R2-43号)
  • 血液凝固因子製剤を応需した保険薬局薬剤師の質的研究(仮)
    (日本大学薬学部倫理審査委員会   受付番号: 20-003)

臨床研究

臨床・研究(オプトアウト)のページにて、薬局で行われている臨床研究を掲載しています。
 

他発表学会(近年のみ)

  • 日本薬学会
  • 日本感染症学会
  • 日本くすりと糖尿病学会 
  • 日本社会薬学会
  • 日本地域薬局薬学会

 

業務紹介

調剤

旧病院の平成6年より院外処方箋の発行を推進しています。近年(過去3年)における院外処方箋発行率は95%程度となっております。

外来処方箋

(院外)472枚/日 (稼働日)
(院内) 18枚/日 (暦日)

入院処方箋300枚 (暦日)

資料1 院外処方箋の例(PDF:3,521KB)

調剤支援システム

電子カルテ(NEC)と連動した薬剤部の業務支援システム(ユヤマ社)により処方監査(スクリーニング的NGチェック)が行われ、処方箋にプリントされる患者情報(身長・体重・血算値・生化学検査値 特に肝・腎機能検査値など)で容易に薬剤師が処方監査を行えるようになっています。

調剤ロボット

全自動PTPシート払出装置(ロボピックII:ユヤマ社)、散薬調剤ロボット(DimeRo II)を相次いで導入しました。PTPピッキング、シートカット、散薬秤量、分包をオートメーション化し、できあがり品のピックアップ、在庫管理をSPDに移管することで薬剤師はより臨床的監査と最終仕上げ監査を行うこととしました。また、夜間のひとり調剤も時間差ダブルチェック法より圧倒的に安心できます。

市民の皆さまへ

後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用について

当院では入院及び外来において後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用に積極的に取り組んでいます。

医薬品の供給不足時における対応体制等について(一般名処方加算)

  • (院外)処方箋に記載する医薬品の名称は原則として「一般名」としております。
  • 病院が発行する処方箋に、特定の銘柄名を指定せず「一般名処方」とすることで、かかりつけの薬局が入手可能な「同一成分医薬品」のいずれかを選択して調剤することが可能となります。 
  • これにより医薬品の供給不安定が生じた際には、入手可能な同一成分医薬品への切り替えがスムーズとなるメリットもあります。
  • 通常はかかりつけ薬局は、後発医薬品(ジェネリック医薬品)を選択して調剤しますが、やむを得ず先発医薬品しか選択できない場合は、支払金額の差額について説明し、患者様からの同意を取得することになっております。
  • 但し、後発品が発売されていない医薬品につきましては、「先発医薬品名」で記載する場合があります。
  • 入院中の処方につきまして、採用医薬品の供給不足が発生した際は、医師の指示のもと適切な代替品を調剤し、患者様に十分な説明をおこないます。

医薬品の供給不足時における対応体制等について(後発医薬品使用体制加算)

医薬品の供給が不足等した場合において、当院で該当する事態に至った場合には、

  1. 代替品(他社販売の後発品あるいは先発医薬品)の購入を速やかに実施
  2. 迅速に対策委員会(薬事治療委員会)で医学・薬学的見地から審議を行い、同一薬効、同系統薬剤の確保を行います。

また、入院治療中の患者様が、供給不足によりやむを得ず薬剤の変更となるか、その可能性がある場合、代替となる薬剤の説明を主治医または病棟専任薬剤師から十分に行うこととしております。

 

地域の薬局の皆さんへ

- 疑義照会システム -

患者さんがお持ちになった処方箋のコピーに照会内容を記載のうえ、FAXで送っていただいております。
電話対応による聞き間違いなどのアクシデントを防ぐためのシステムです。
ご協力いただけますようお願いします。

- 院外処方箋欄外に血算、生化学の検査値の一部を印字 -

臨床検査値は、医師が病状のチェックだけで用いるものではありません。
処方薬による効果発現、副作用の早期発見、その推移などを外来医師とともに市中の薬局(薬剤師)が共同でチェック(モニタリングといいます)することに活用されています。
もちろん、患者さんご自身の気付いた検査値の疑問について、お話や症状もお聞きしたうえでの総合的な薬学的チェックにもなります。 

資料2 院外処方箋に記載する検査値とその基準値(PDF:83KB)

- 後発医薬品(ジェネリック)等の導入について -

処方された医薬品の成分や適応症が同一であれば、患者さんが自由にコストや医薬品メーカーを選択できるよう、院外処方箋には医薬品の「一般名」を記載しております。例えば最近の医薬品供給不安に於いては、処方箋を応需した薬局に在庫があるメーカー品へ医師への疑義照会なしで変更可能になりますので、お待たせすることがありません(患者さんへの説明は必要)。一部のバイオ製剤(インスリンなど)は「後発品」ではなく「バイオ後続品」、「バイオシミラー(BS)」と呼ばれることがあります。
病院の医業費用に占める医薬品の割合はかなり高いため、国の施策として公立病院である当院でも後発品やバイオ後続品は積極的に取り入れる方針であり、これにより医薬品購入費用を削減して経営の健全化に資することも可能です。
使用量についての指標では当院は90%以上を超えており「後発医薬品使用体制加算1」を算定できる病院となっています。

- 長期収載品の選定療養費について -

医療用医薬品は、発売にあたり薬価(医薬品の公定価格)が決められ、保険療養で用いられますが、発売から一定年限が経ち、後発品が十分供給されている「先発品」は、薬価基準「長期収載品」となります。特に臨床的理由で医師が指定しない限り、この長期収載品を患者さんが自分の意志で使用したい場合は、後発品との差額の一部を「自費(選定療養費)」で負担いただく制度です。臨床的理由には学会コンセンサスのような学術的なものの他、服薬に適した剤型が先発品にしかない場合などがあります。
  

院内製剤・院内無菌調剤

製薬会社が製品化(商品化)していなくても、治療上不可欠な薬があります。単純な混合ではなく医師の要請に応じ、薬学的技術で薬剤師が販売されている医薬品や原薬、化学成分から製造しています。どんなに有用なものであっても、「未承認医薬品」となりますので、患者さんに対して医師から十分な説明を行い、有益性がリスクを十分上回る場合に限り患者さん等の同意のもと投与、使用されます。

無菌調剤・調製(注射薬の混合:ハザード薬を除く)

中心静脈から投与される注射薬(主に高カロリー輸液)について、衛生的環境(クリーンベンチなど)で調製を行っています。
  

ケミカル・ハザード薬の調製

がん治療に使用される薬(いわゆる抗がん薬)のほか、生物学的製剤の曝露による調製者の健康被害や環境汚染を防ぐため、すべてのハザード薬について安全対策を講じた調製を行っています。安全キャビネットに加え、CSTD(閉鎖式薬物移送システム)やPPE(個人用防護具)を適正に用いることで、調製者のみならず環境曝露のリスク軽減に貢献します。

調製者の写真

医薬品情報管理業務(DIS:Drug Information Service)

すべての薬物治療は、医薬品の効能効果と副作用という、背中合わせの作用で結果がでます。
積み重ねられた臨床試験や使用成績に支えられて、優れた薬物治療が実施できます。これをEBM(Evidence Based Medicine)と呼びますが、個々人で収集できるデータには限りがあるとともに、よくある(遭遇する)疑問が多いことも確かです。
そこで、情報の集中と発信を一元化し、よくある疑問を集約してケースバイケースで対応できるよう制御するようにします。
なお、DISは80年代に米国西海岸の大学病院薬剤部を中心に発達し、医薬品だけでなく薬物情報全般を司る業務だったことに始まると言われます(諸説あり)。
Medicineではなく“Drug”という単語を使うのはそんなところからきているのでしょう。

救命救急医療とDIS

  1. 脳卒中症例への血栓溶解療薬投与にあたり、禁忌薬歴の調査や投与準備(アルテプラーゼ投与の全例に立ち会い:3,600万単位相当を常時在庫)
  2. 薬物過量摂取・服毒症例での毒性情報提供と処置薬投与の準備
  3. 抗凝固薬治療中の患者の大出血に際して中和薬投与の準備(アンデキサネット投与の全例に立ち会い:常時B法に対応できる在庫あり)
  4. 血友病(A)患者さんの対応(一部在庫あり)

薬剤管理指導業務(入院患者の薬歴管理と服薬指導)

病棟に専任薬剤師を配置して業務を行っています。患者さんとその家族に対して服薬指導や薬剤情報を提供し、入院中はもとより退院後においても適切な服薬が続けられるようサポートします。
 

病棟薬剤業務の実践

医師が行ってきた、病棟における薬物治療に関わる業務のうち、薬剤師の専門知識や技術でタスクシフト、タスクシェアできるものを可能な限り実施しています。例としては次のようなものがあります。

  1. 持参薬(薬歴)の詳細な調査
  2. 処方薬・注射薬の投与状況の確認
  3. 注射投与における流量や投与量の計算(TDM)
  4. ハイリスク薬投与時の患者への情報提供
  5. 投与中必要な臨床検査値モニタリング情報の提供
  6. 与薬にあたって必要な製剤学的情報提供(簡易懸濁、配合変化)
  7. DISとの情報共有

一般病棟、小児病棟にそれぞれ「専任薬剤師」を指定し業務を行います(加算1算定)。
ハイケアユニットでは、専任薬剤師チーム制で業務を展開しています(未算定)。
  

薬剤師外来

外来がん化学療法室(抗がん剤治療を専門に行う外来《点滴などの実施》)に通院する方やその家族に対する薬剤情報提供、相談(副作用を和らげるための薬の使い方)などを、主治医の依頼を受けて実施します。
薬剤師外来ブースのみならず治療室へ出向いてのサービス提供も可能です(外来は要予約)。

※現在、診療前の問診(いわゆる2024年改訂の業務)は行っていません

 

連携充実加算

外来でがん薬物治療を受けている患者さんへの質の高い医療が求められています。
個別に「治療レジメンに応じた内服期間や休薬期間等のスケジュール」といった情報や、副作用がある場合の対処法などを文書で提供して指導を行うことはもちろん、栄養面でのプロブレムがあれば管理栄養士が介入するなどが具体的な対応となります。併せて、処方箋を応需する地域の薬局薬剤師と病院が定期的な研修会を通して、外来がん薬物治療にかかるあらゆるリスク低減に資することができます。
がん薬物治療レジメンを記載したお薬手帳用ラベルの提供もこの一環です。
応需された薬局に於かれましては、「薬剤服用歴管理指導料 特定薬剤管理指導加算2」の対象となります。

資料4 がん薬物治療用トレーシングレポート(PDF:193KB)

資料5 がん薬物治療レジメン一覧(科目ごと) ※付録に薬剤略号の対照表あります


多職種連携活動

感染制御チーム(ICT)、抗菌薬適正使用チーム(AST)、栄養サポートチーム(NST)、
褥瘡対策チーム(PTU)、緩和ケアチーム(PCT)、認知症ケアチーム(DCT)、
骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)、せん妄ハイリスクケアチーム、呼吸ケアチーム(RST)等
には上記に掲げた認定薬剤師等が所属し活発に活動しています。

また、入退院支援センターでに於ける入院前服薬状況調査業務も行っています。
  

啓発活動

住民の皆様への啓発活動として、当院開催の健康教室(糖尿病教室、脂質異常症教室、骨粗しょう症教室)に於いて、薬剤関連回を担当しています。
 

地域の薬局・病院薬局・患者の皆さんへ

薬薬・病薬連携

院外処方箋の発行は、地域における外来患者様の薬(歴)管理を、地域の健康ステーションである薬局のみなさまに支えていただくことに他なりません。近年では「かかりつけ薬剤師(薬局)」の機能が確立し、積極的な服薬サポート(残薬の相談、服薬モニタリング)が大変充実してきました。
更に、情報交換の場として、松戸市薬剤師会様と協力し、薬局薬剤師と近隣病院薬剤部の合同研修会が活発に行われております。今後も一層互いに顔の見える関係の構築に努めていきます。
 

トレーシングレポート(服薬情報提供書)

平成30年より運用を開始しています。
「緊急性はないが、主治医(処方医)に情報提供した方がよいのではないか…」、例えばご高齢者の服薬指導で、「対面で会話中のやりとりは快活なのに、何となく飲み忘れが多い」、「お一人暮らしになられてから飲み忘れが増えた」、「対面指導中の表情に活気がなくなった」など患者さん自身が気付かないアドヒアランス(服薬意志・意欲)の変化や意欲の低下等、それが処方薬と関連性があってもなくても、服薬に影響があるものなら意義があります。
なお、患者さんとの信頼関係があってのトレーシングレポートです。「私から先生に相談してみようか?」そんな声かけから始めてみてはいかがでしょうか。

患者の皆さんへ 

トレーシングレポートは「告げ口」ではありませんし、また「代弁」でもありません。
服薬に関わる医師・薬剤師間の共有メモと考えて下さい。
疾患にかかわる疑問は、必ず患者さん自ら医師にお伝えください。
 
資料3 トレーシングレポート(服薬情報提供書)(PDF:98KB)

薬学生の皆さんへ

薬学生の臨床実習

薬学教育6年制となった当初より、毎年度、薬学部5年生の実務実習を受け入れています。
私たちは、近隣の病院(東葛クリニック病院、千葉・柏リハビリテーション病院)とタッグを組み、1病院では経験できない様々な医療背景を経験させることを実践してきました。
超急性期から、回復期、維持期、終末期(緩和ケア)に至るそれぞれの医療現場の中で、薬剤師が何を担い、実践すべきかを体験できる稀有なプログラムだと考えます。
なお、すべてのグループ病院に実務実習指導認定薬剤師がおり、受け持ち学生の実習日誌は専用システムで相互に閲覧できるため、他病院での実習状況を一目で確認できます。
※受入大学は、帝京平成大学・東邦大学・日本大学・星薬科大学・明治薬科大学となりますが、他、関東調整機構からの学生も受け入れております。

資料

レジメン一覧

 ※付録に薬剤略号の対照表あります

病院広報誌に掲載中

vol.25表紙
病院広報誌ペアレターVol.25 に掲載しています。ぜひご覧ください。

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。

Get Adobe Acrobat Reader (新規ウインドウで開きます。)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。Adobe Acrobat Readerのダウンロードへ(外部サイト)

お問い合わせ

松戸市立総合医療センター 薬局

電話番号:047-712-2511(代) FAX:047-712-0681

本文ここまで