リハビリテーション科
更新日:2024年8月1日
リハビリテーション科のホームページにようこそ
リハビリテーション科部長 宮川 正
松戸市立総合医療センター リハビリテーション科のホームページにお越しくださいまして、ありがとうございます。
リハビリテーションとは、単なる機能回復ではなく
- 人間らしく生きる権利の回復
- 自分らしく生きること
を目指すすべての活動です。
医療の現場では、リハビリ担当医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、主治医、看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種のスタッフとチームを組み、それぞれの専門性を生かして今後の方針を検討しながら治療、援助にあたります。
リハビリテーション科の理念
~ すべての人に Well-being をもたらす組織になる ~
松戸市立総合医療センター リハビリテーション科では、上記の理念のもと、地域医療に貢献しています。
リハビリテーション科の役割
発症または術後早期の急性期リハビリテーションを担い、早期退院を目標に、主に入院患者さんに対するリハビリテーションを行います。
- 病状の回復と廃用症候群(生活不活発病)の予防
全身状態を管理しながら速やかに離床して病状の回復を図り、廃用症候群を予防します。 - 心身機能の維持改善
急な入院や病状の悪化で生活環境が変化し、不安で落ち着かなくなったり認知症状が進行したりしないように、チームを組んで心身機能の回復を援助します。 - 地域連携
当院で治療を終えた方が、その後も安心してリハビリテーションを継続できるように、近隣の回復期リハビリテーション病院や、地域の担当ケアマネージャー等と連携しています。 - 地域活動
松戸市リハビリテーション連絡会に所属し、松戸市内の地域ケア会議や認知症初期集中支援チーム員会議等に参加して、地域活動に貢献しています。
主な診療(専門分野・特色)
理学療法部門
理学療法士:28名
身体に障害がある患者さんに対して基本的動作能力の回復を図るための、治療体操や負荷運動などを行います。小児・新生児、発症直後の脳症や重度の遺伝性疾患などの患児にも、ご家族への指導を含めて関わっています。ICU、HCU、PICUには専属の理学療法士を配属し、超早期から集中治療中の患者さんに対して早期離床や廃用予防、呼吸ケアに努めています。
作業療法部門
作業療法士:11名
身体または高次脳機能障害のある患者さんに、作業活動を通して応用動作や社会的適応能力の回復を図ります。主に脳卒中やパーキンソン病などの脳・神経系の疾患と、肘や手の骨折、肩の腱板損傷など上肢の整形外科疾患を対象に、運動機能改善の援助を行っています。認知症ケアチーム、排尿ケアチームに参加し、専門的な立場で患者さんの状態を評価し、改善に向けての対応を提案しています。
言語聴覚療法部門
言語聴覚士:7名
音声・言語・聴覚機能に障害がある患者さんに、機能の維持向上を図るための訓練を行います。また、摂食・嚥下機能に障害がある患者さんの訓練や指導を行います。摂食嚥下認定ナースとも連携をとりながら栄養サポートチーム(NST)の一員として、患者さんの状態や障害に合わせた対応を心がけています。また、耳鼻科とも連携をとり、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査に参加しています。
主な対象疾患
リハビリテーション | 主な対象疾患 |
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心大血管疾患 |
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脳血管疾患等 |
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廃用症候群 |
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運動器 |
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呼吸器 |
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がん患者 |
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院内活動
参加している院内活動チーム名 | 活動内容 |
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栄養サポートチーム(NST) | 言語聴覚士やNST専門療法士の視点から患者さんの栄養を考え、助言・提案しています |
呼吸ケアサポートチーム(RST) | 呼吸機能や全身状態を評価し、呼吸のタイミングや呼吸時の動作や日常生活上の助言・指導を行います |
骨粗しょう症リエゾンサービス(OLS) | 骨折で入院中の患者さんの治療を進め、骨粗鬆症マネージャーが啓発活動を行い、早期介入に努めています |
認知症ケアチーム | 作業療法士の視点から認知症の行動・心理症状、せん妄などに対する環境調整などの方法を助言・提案します |
排尿ケアチーム | 排泄動作の妨げとなっている機能障害を評価し、安全な動作の誘導方法の助言や環境設定を提案しています |
感染対策チーム(ICT) | 常に感染対策に努め、感染が疑われる患者さんが発生した場合は、迅速に情報を共有し、感染拡大を防ぎます |
褥瘡対策委員会 | 自力での体位変換の練習や、除圧姿勢を患者さんやご家族などに指導し、除圧のためのベッドやマット、車椅子などの提案・調整を行います |
研修活動
取得資格
心臓リハビリテーション指導士 | 2名 |
リンパ浮腫認定療法士 | 1名 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 16名 |
NST専門療法士 | 1名 |
日本作業療法士協会認定作業療法士 | 2名 |
日本作業療法士協会生活行為向上マネジメント指導者 | 1名 |
日本理学療法士協会専門理学療法士(運動器) | 1名 |
日本理学療法士協会認定理学療法士(切断)(呼吸)(脳卒中) | 各1名 |
日本骨粗鬆症学会認定骨粗鬆症マネージャー | 3名 |
日本集中治療医学会認定集中治療理学療法士 | 1名 |
臨床実習指導者講習会修了者 | 11名 |
新人研修
新規採用者を対象に、入職後1週間程度の多職種合同研修会があります。
入職後1年間は、プリセプターが新人研修スケジュールに則って指導を行います。スタッフ全体で情報共有を図りながら、個別性を大切に指導することを心掛けています。
科内勉強会
様々なテーマで、適宜開催しています。
院内外研修(出張扱含む)
出張や研修の後は、伝達講習会を開催しています。
学会発表
年間に数回の発表実績があります。
OT全国学会、OT県学会、PT全国学会、PT県学会、PT関東甲信越ブロック大会、呼吸療法医学会、国保学会、股関節学会、リハビリテーション医学会、日本集中治療医学会、小児集中治療ワークショップなど
病棟勉強会の講師依頼
人工関節、呼吸器、廃用症候群、摂食嚥下、トランスファーテクニック、褥瘡など
臨床実習
年間を通して実習生を受入れています。
リハビリテーション科実習指導マニュアルを参考に、実習生の興味関心を高め、知識が深まるように丁寧に指導します。
その他の活動
- 千葉県脳卒中連携意見交換会に参加
- 松戸リハビリテーション連絡会に所属し、地域ケア会議等の地域活動に貢献
- 千葉心不全多職種ネットワーク(BOSO CHF)に参加
臨床研究
臨床・研究(オプトアウト)のページにて、リハビリテーション科で行われている臨床研究を掲載しています。
スタッフ紹介
常勤医師3名
宮川 正(部長 兼地域医療連携局長 兼小児脳神経外科部長 兼入退院支援センター長、平成5年卒)
専門分野 | 小児脳神経外科学 |
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資格 | 脳神経外科専門医・指導医 |
岩井 雄太(副部長 兼脳神経内科、平成18年卒)
専門分野 | 臨床神経学 |
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資格 | 日本神経学会専門医・指導医 |
瀧川 真人(副部長 兼整形外科)
専門分野 | 一般整形外科 |
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資格 | 医学博士 |
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512