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甲子園出場を目指す中学生の夢を後押しする少年硬式野球チーム「松戸中央ボーイズ」

更新日:2023年5月10日

2年連続の夏の全国大会出場とベスト8超えに挑む

松戸中央ボーイズの集合写真

 松戸市は、野球やソフトボールが盛んな地域です。学校の部活動のほか、様々なエリアで地域の野球チームやソフトボールチームが活動しており、技術の向上に励んでいます。近年では2021年に松戸市立第四中学校野球部が全日本少年軟式野球大会で3位に、専修大学松戸高等学校が一昨年の春のセンバツ初出場に続き、夏の甲子園で初勝利を挙げ、今年3月の春のセンバツではベスト8となるなど、確かな結果を残しています。

 そんな松戸市に、甲子園を目指したい中学生が集う名門硬式野球チーム「松戸中央ボーイズ」があります。夏の全国大会でベスト8超えに挑む同チームについてご紹介します。

※この記事の情報は、2023年5月9日現在のものです。

松戸市から甲子園を目指すために創設

 松戸中央ボーイズは、野球と勉強の両立を目指した中学生の硬式野球チームとして2010年4月に誕生しました。

 松戸市は野球やソフトボールが盛んなものの、甲子園出場を夢見る選手たちは千葉県内の近隣自治体や千葉県外の強豪高校への進学を選ぶ傾向にありました。そこで、松戸市内の高校で甲子園出場を目指してほしいという想いのもと、松戸中央ボーイズは創設されました。

 創設に携わり、現在も同チームの監督を務める松戸市出身の井垣茂人(いがき しげひと)監督は、「野球を通じて自分を育ててくれた地元・松戸に対する私なりの恩返し」として長期に渡ってチームの運営に携わっています。 

 野球の技術だけでなく、人間性を育み、学業もおろそかにしないというチームの評判は年々広まり、地元の10名程度で発足したチームも、現在は中学1年から3年までの各学年およそ30名、合計90名ほどにまで増え、松戸市のほか、流山市や柏市などの隣接エリアだけでなく、東京都や埼玉県、茨城県から通う選手もいます(注釈1)。チームはJR常磐線(各駅)の北小金駅から徒歩約15分の場所に、大型照明設備やブルペン、大型のバッティングゲージ、バッティングマシーン、クラブハウスなどを備えた練習グラウンドを有しており、夜間や雨天でも練習に打ち込める環境を整えています。

(注釈1)練習後には、監督とコーチが最寄り駅までバスで送迎しています。

夜のグラウンドの写真


 チームはこれまでも様々な大会で好成績を残しており、春・夏の全国大会ともに4回出場し、いずれもベスト8が最高成績です。チームから巣立った後に甲子園に出場する選手も輩出しており、今年3月の春のセンバツに出場した専修大学松戸高等学校の宮尾日向(みやお ひゅうが)さん、岩井克憲(いわい よしのり)さんは松戸中央ボーイズのOBです。

 松戸中央ボーイズでは、高校野球に少しでも早く慣れることができるように工夫している点があります。1つは、練習や練習試合を翌年3月まで継続する点です。「大会が終了する8月から翌年3月までのブランクがないため、4月からの高校での野球にスムーズに移行できる(井垣監督)」メリットがあります。もう1つは、その期間で少なくとも1人3ポジションを試し、「選手の可能性を最大限に引き出そうとしている(井垣監督)」点です。今やプロの世界でも複数ポジションを守れることが求められている時代に、1つのポジションしか経験させないのは選手の可能性を奪うことにもつながると井垣監督は考えています。また、大会が終了したことでプレッシャーから解放され、一気に実力が伸びる選手もいるそうで、一般的にブランクと考えられている期間を有効活用し、「高校進学後にすぐ試合に出場できるくらいの状態でみんなを送り出すことが狙い」とのことです。

“最弱世代"を奮い立たせた好敵手の存在

 今年3月に開催された日本少年野球春季全国大会に出場した松戸中央ボーイズは、過去最高タイのベスト8進出を果たしました。「この代の選手たちは“最弱世代"と呼ばれていました」と語るのは、同チームでコーチを務める中口 玲(なかぐち あきら)さんです。本格的にチームに携わるようになって初めて受け持った担当学年(現在の中学3年生)の初年度は、散々な結果だったと言います。千葉県内の強豪チーム・京葉ボーイズにコールド負け寸前まで追い込まれ、「完膚なきまでに叩きのめされた(中口コーチ)」チームは、松戸中央ボーイズの“最弱世代"とまで評されるほどでした。しかし、選手の練習への実直な取り組みと、様々なアドバイスや技術を吸収しようとする素直さでチームの実力は日に日に向上し、最上級生となった今年の春季全国大会出場権を賭けた千葉県予選の決勝で京葉ボーイズを下し、全国大会の切符を手に入れたのです。「全国大会で勝利を挙げるよりも京葉ボーイズに勝って千葉県代表になることの方が難しいくらい。その環境下で切磋琢磨できるからこそチームは鍛えられていると思う」と、井垣監督は好敵手の存在に感謝していました。

ベスト4の壁を乗り越えるために必要なこと

 公式戦最後の夏の全国大会出場権の獲得を目指す千葉県予選が、いよいよ始まります。チーム最高成績を更新するベスト4の壁を超えるには何が必要なのでしょうか。井垣監督は「全国大会は、約1週間で6試合をこなさなければならない。球数制限も設けられているので、平均能力の高いピッチャーを多く揃えることが重要」と大会特有の日程とルールに対応できる戦力の充実を挙げました。さらに、「何としてでも日本一を勝ち取るという強いメンタルと緊張感を、大会中キープし続けることが必要」と加えて強調しました。


 チームのキャプテンを務める大坂啓汰(おおさか けいた)選手もメンタル面の重要性を認識しています。「春の大会の敗因は、勝ち越した後に気が緩んだところ。そこで集中力やテンションが少し下降してしまい、逆転されても跳ね返せなかった。キャプテンとしての自覚を持って、チームとして気の緩みを見せないようにしたい」と同じ轍を踏まない決意を見せました。

 チームで4番を任されている福和田啓太(ふくわだ けいた)選手は、「バッティングでは1打席目での凡退が多いことが課題。初球から狙う準備もしていきたい。また、守備ももっと上達しないといけない」と自分の課題を分析しています。

 春の大会でも好投を見せたエースの宮尾日色(みやお ひいろ)選手は、「自分の武器のストレートを磨いていきたい」と強みをより高める意欲を示していました。


 大坂キャプテンは、チームの目標について「まずは千葉県予選を勝ち抜いて、夏の全国大会の出場権を獲得する。そして、全国大会での初優勝を目指したい」と力強く答えてくれました。また、同じく8月に開催される全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップにも出場し、そこでも優勝したいと最後の夏の完全燃焼を誓っています。


 “最弱世代"と呼ばれたチームが“最強世代"となるのか、今夏の松戸中央ボーイズの動向から目が離せません。

関連リンク

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松戸中央ボーイズ 公式ホームページ(外部リンク)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松戸中央ボーイズ 公式フェイスブック(外部リンク)

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