国体関東ブロック大会【弓道競技】で松戸市の3名が勇戦！

　7月23日（日曜）、埼玉県上尾市にある埼玉県立武道館で、特別国民体育大会（以下「国体」）関東ブロック大会【弓道競技】が開催されました。10月に行われる本国体出場をかけ、千葉県代表として【少年男子】に松戸市立松戸高等学校（以下「市立松戸高校」）3年生の井上涼月（いのうえりょうが）さん、高木明日馬（たかぎあすま）さん（※）、【成年男子】に松戸市立第六中学校出身の松浦琢（まつうらたく）さんが出場しました。
（※）高木明日馬さんの「高」の字は、正式には【はしごだか】です。

　関東ブロック大会は各都県での選考会で選出された代表3名がチームとなり、各種別1都7県の8チームで争われ、少年は上位3チーム、成年は上位4チームが本国体に出場することができます。国体は近的競技・遠的競技で行われる大会で、近的競技・遠的競技ともに1人4射ずつ2回（1チーム計24射）行い、近的競技は的中数、遠的競技は得点数で順位を決めます。各競技1位～8位にそれぞれ8点～1点の得点が与えられ、両競技の合計得点で総合順位を決定します。

　少年男子に市立松戸高校の井上さん、高木さんと千葉県立佐原高等学校の小沼煌季（おぬまこうき）さんの3名がチーム千葉として出場しました。井上さん・高木さんは昨年も代表として出場。関東ブロック大会を突破し本国体へ出場した経験の持ち主です。

　1種目目の近的競技では、1回目で12射10中の2位タイとなり好調な滑り出しとなりましたが、続く2回目は9中と、他のチームが調子を上げる中思うように的中数を伸ばすことができず、合計19中と3位タイとなり、競射の結果4位と苦しいスタートとなります。その後の遠的競技では、的中数は近的同様19中だったものの得点が伸びず、僅か1点差で4位となってしまいます。両競技を終え、総得点で3位タイとなりましたが、大会のルールにより競射は行わず、2種目のいずれか上位得点を有する方が上位となるため総合成績は4位となり、あと一歩のところで本国体出場には手が届きませんでした。

　井上さん、高木さんは市立松戸高校弓道部としても、昨年行われた「第41回全国高等学校弓道選抜大会2022」男子団体で千葉県勢初の団体優勝を成し遂げたメンバーでもあり、団体競技をはじめ個人でも多くの大会で好成績を残してきました。夏のインターハイ、そして今大会と全国大会出場にあと一歩及ばず残念だったと思いますが、数々の偉業を成し遂げてきた先輩たちの想いを後輩たちが受け継ぎ、松戸市内そして県内の弓道界を盛り上げてくれることでしょう。

　成年男子には松戸市出身の松浦さんが、チーム千葉の1人として出場しました。少年男子の2名同様、昨年の栃木国体へも出場しています。

　この日チーム千葉は圧倒的な力を見せつけました。最初の遠的競技では8チームの中で唯一24射すべてを的中させ総得点179点と、2位と20点以上の差をつけ、まさに圧巻の一言で1位となりました。続く近的競技でも、21中と惜しくも1位のチームと1中差で2位となりましたが、見事総合優勝を果たし、10月の鹿児島国体出場の切符を掴みました！