若年性認知症のこと
更新日:2024年9月24日
若年性認知症とは
65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。働き盛りの世代で、社会や家庭で重要な役割を担っている時期に発症するため、ご本人だけでなく、ご家族の生活にも影響が大きいのが特徴です。
しかし実際には、仕事でミスが重なったり、家事がおっくうになっても、認知症のせいとは思い至りません。疲れや更年期障害、うつ状態など、他の病気と思って医療機関を受診し、「若年性認知症」とは診断がつかずに、医療機関を転々としたり時間が過ぎ、認知症の症状が進行してからようやく診断されることが少なくありません。
早期の気づきが大切です
いつもと違う言動に、本人や周囲が「何か様子がおかしい」と気づいても、疲れやストレスのせいと見過ごしてしまうことがあります。
進行を遅らせることや支援体制を整えること、将来に備えるためにも、早い気づきと対応が必要です。
“気づき”のポイント
いくつか当てはまる場合は、専門の医療機関を受診しましょう (千葉県HPより引用)
- 物の名前が出てこない。
- 置き忘れやしまい忘れが目立つ。
- 簡単な計算の間違いが多くなった。
- 仕事にミスが増える、約束を忘れてしまう、期限までに処理ができなくなる。
- 通勤経路や通い慣れた道でも迷ってしまうことがある。
- 些細なことで怒りっぽくなった。
- 仕事や家事など趣味に対する意欲が減退し、話しかけても生返事しか返ってこない。
- 季節に合った服装ができない。
- 普段使い慣れた電話機、コピー機、パソコン等の操作が、困難なことがある。
- ゴミ出し、レジの順番待ちなどの社会的ルールを守れなくなった。
その他、次のような“気づき”の声もあります
- 字が書けなくなった。
- 冷蔵庫に同じ食材がいくつもある。
- 職場や友人の人間関係が悪くなった。等
認知症かな?と思ったら
現在の医学では、まだ根本的な治療法はありませんが、発症や進行を遅らせる薬はあります。「若年性認知症」と診断されても、その日から何もできなくなるわけではありません。
「もしかして認知症かも?」と思ったら、早めに専門の医療機関を受診しましょう。診断後に利用できる制度には、初診日が関係するものがあります。
専門の医療機関
認知症疾患医療センター
認知症に関する鑑別診断、周辺症状と身体合併症に対する急性期治療、専門医療相談等を実施している、都道府県などが指定する医療機関です。
県内の認知症疾患医療センター(一覧)
市内の認知症疾患医療センター「旭神経内科リハビリテーション病院」
認知症専門医
若年性認知症の診断がついたら
これからどうしたらいいのかご本人もご家族も不安な気持ちでいっぱいかと思います。家族だけで抱え込まず、仕事を辞めるなど重大な決断をする前に、ぜひご相談ください。
相談先
最寄りの地域包括支援センター(一覧)
若年性認知症コールセンター(社会福祉法人 仁至会 認知症介護研究・研修大府センター)
若年性認知症の人と家族の交流会
同じ立場にある本人や家族が集まり、不安や悩みを話し合ったり共有することで、介護や生活の工夫を学んだり、利用できる制度やサービスの情報を得られる場です。
9月15日交流会チラシ(PDF:2,535KB) ※終了しました
12月15日/3月16日交流会チラシ(PDF:2,359KB)
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