乳腺外科
更新日:2025年5月18日
乳腺外科について
当科では、消化器疾患、乳腺疾患、その他一般外科疾患の患者さんを対象に8名の常勤医師と2名の非常勤医師に2名前後の初期臨床研修医が加わって診療しております。
胃がん、大腸がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、胆道がん、乳がんなどの悪性疾患に対する治療を主軸に、胆石、ヘルニア、虫垂炎、肛門疾患などの良性疾患に対しても幅広く診療し、年間に約600件の手術を行っています。腹腔鏡を用いた手術を積極的に行うよう心がけており、高評価を得ております。
日本内視鏡外科学会における審査で認定された技術認定取得者が手術に携わり、腹腔鏡下の鼡径ヘルニアの手術では術後2日で、胆石の手術では術後3日から4日で退院することが可能です。胃がんや大腸がんなどの悪性疾患に対する腹腔鏡下手術では術後7日から10日で退院することが可能です。食道裂孔ヘルニアや食道アカラシアなどの食道良性疾患に対しても積極的に腹腔鏡手術を行っております。腹部緊急疾患として急性虫垂炎、腸閉塞、胆石胆のう炎、腹膜炎についても迅速に対応しております。
肝胆膵外科領域に於いては、2020年に当院は日本肝胆膵外科学会が定める高度技能専門医修練施設(B)に認定され、これまで以上に高難度肝胆膵悪性腫瘍手術に取り組んでおります。高度技能指導医、高度技能専門医が在勤しております。
高齢化や飽食の時代である我が国において、外科治療が必要となる患者さんも心臓や肺に合併症を有したり、糖尿病や高脂血症などの代謝疾患を抱えたりする方が増加しておりますが、そのような患者さんに対しては循環器内科、呼吸器内科、代謝内科など複数の診療科との協力体制で手術・治療に当たっております。
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本内視鏡外科学会、日本肝胆膵外科学会、 日本大腸肛門病学会、日本肝臓学会、日本胆道学会、 日本消化器病学会等の専門医・指導医を配し、特に地域がん診療連携拠点病院として、消化器内科、化学療法内科、放射線科、病理診断科と協力し、レベルの高いがん診療を目指しております。また、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本胆道学会の指導施設の指定を受けています。
松戸市の公立病院として、市民の皆様が気軽に受診できるような体制を整え、安心で分かりやすい医療を提供することをモットーとして診療に取り組んでいます。
受診案内
乳腺疾患
乳腺疾患は乳癌に代表され、スイスとブラジルを除く世界各国内の女性で最も累積罹患率の高い癌となっています。また良性疾患としは乳腺良性腫瘍や乳腺症・乳腺炎等も日常でよく診断され、中には治療が必要ないものから良性でも摘出が必要であったり、難治性の疾患もあります。
当院では日本乳癌学会認定乳腺専門医(外科)、日本看護協会乳がん看護認定看護師、乳癌学会薬剤師評議員、腫瘍内科医、放射線科医、病理医を中心として手術、化学療法(抗癌剤治療)から在宅医療、緩和医療まで他職種のスタッフでチーム医療を行っています。また、がん拠点病院として他科疾患の専門医もそろっており様々な病態に対応できる体制作りをしています。
「乳房のシコリ」について
乳房のシコリを心配して外科外来を受診される方は大勢いらっしゃいますが、ここで乳房のシコリの代表的な疾患について説明します。
1.線維腺腫
好発年齢は20歳から35歳です。シコリの境界はわかりやすく形は球状ないし卵円形で表面は平滑です。可動性は良好で皮膚にえくぼに変化は見られません。痛みはありません。治療法は切除ですが、経過観察ですむ場合も多いです。
2.葉状腫瘍
線維腺腫ととても似ていて画像で区別をつけるのが困難な事も多く、組織生検を要します。このシコリは増大傾向があり、悪性化することもあるため診断がついた場合は切除が必要となります。
3.乳腺症・乳頭腫
好発年齢は35歳以上60代です。片側ないし両側の乳房が硬くなりシコリ様に触れる事もあります。硬結は平板状、円盤状であり、境界はわかりづらいです。触診ではがんと区別がつかない場合もしばしば見られます。乳房の自発痛や圧痛を自覚することもあります。治療は必要ありませんが痛みが強いときは痛み止め等で対応可能です。時に乳頭分泌を認める事もありますが、分泌液の性状は透明~黄色~乳汁様の事が多いです。茶色であったり血液様である場合は乳管内のポリープ(乳管内乳頭腫)や早期癌(非浸潤癌)等が原因の事もありますので精査が必要となります。
4.乳がん
日本の好発年齢は40歳~60歳代です。シコリや乳房のえくぼ様変化、乳頭陥没などの変化で気づくこともあります。痛みのないことがほとんどで痛みはがんと直接関係ないとされています。
以上、代表的な3疾患について説明しましたが、症状等はあくまでも目安ですので、心配な方は外科外来を受診してください。
乳癌の治療
乳癌の治療は日進月歩で、治療成績は年々上昇しています。乳癌の原因は1つではなくいくつかの原因が重なって発症してくるとされています。環境因子から遺伝因子まで様々な原因が究明されつつあり、それに応じた薬剤も次々と開発されてますが、乳癌を治癒させる薬剤は未だ開発できていません。
乳癌治療の大きな柱はやはり「手術」と「薬物療法」です。その他、補助的な治療法として「放射線療法」があり、非常に早期の場合は手術だけですむ事もあります。
手術は全摘、部分切除が従来からの標準術式ですが、形成外科と協力して整容性を重視した乳房再建も多く行われるようになりました。再建は年齢に関係なく、ご希望があり適応を満たせば可能です。また最近では乳癌を切らずに治す事を目標として「RFA(ラジオ波焼灼)療法」が新しく保険適応となりました。まだ標準治療ではなく適応を制限しての治療ですが、よりよい整容性を目指した新しい手術療法として条件を満たす患者様に少しずつ行われ始めています(当院は現在準備中です)。
一方、乳癌はいくつかのタイプが存在しそのタイプによって悪性度が違ったり治療薬に対する反応が違うため、タイプに応じた治療薬剤が多数開発されています。そのため腫瘍が小さくても再発予防のために手術に加えて薬物療法を必要とする場合があります。またタイプによってはご家族や親戚と関連のある「遺伝性乳癌」も含まれます。このように乳癌のタイプに応じた治療計画が立てられますので治療手段・手順や薬剤選択が非常に複雑となります。
乳癌の薬物治療は年々複雑化してきていますが、患者様の状態や希望に一番あった治療を選べるように認定看護師を含めたスタッフ一同、わかりやすく丁寧に説明し、患者様の希望を尊重し納得のいく治療を進めていけるように心がけています。また、日本の乳癌の罹患年齢層が子育て世代であることから妊娠・出産・育児中の方も多く、患者様はもちろん生活環境に寄り添った治療を進めていけるように取り組んでいます。不安を感じたり困っている事がある時は看護師や外来スタッフに気軽にご相談ください。
乳癌治療の概要について書いてきましたが大切なことは「早期発見」でこれに勝るものはありません。「市健診の受診」はもちろん、「自己検診」を心がけ、乳房に変化がないかどうか自分でよくチェックすることが大切です。少しでも気になる時は外来受診をお願いします。
スタッフ紹介
竹内 男
| 役職 | 副院長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成7年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |

坂田 治人
| 役職 | 部長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成7年 |
| 専門分野 | 一般外科 |
| 資格 | 医学博士 |
金子 高明
| 役職 | 兼 緩和ケア科部長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成10年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |
三浦 世樹
| 役職 | 外科部長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成11年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |
神谷 潤一郎
| 役職 | 副部長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成15年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |
鈴木 崇之
| 役職 | 副部長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成18年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |
山田 千寿
| 役職 | 医長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成12年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |

森中 孝至
| 役職 | 医長 |
|---|---|
| 卒年 | 平成25年 |
| 専門分野 | 外科一般 |
| 資格 | 医学博士 |
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512



