泌尿器科
更新日:2025年4月1日
手術支援ロボット『ダヴィンチ』による前立腺がん手術の様子
令和7年4月1日から「予約制」となっております。受診の際は、事前の予約が必要となります。
泌尿器科について
泌尿器科部長 北川 憲一
泌尿器科では、おもに腎臓、尿管、膀胱、尿道等の尿路の疾患および男性の生殖器(前立腺、精巣等)の疾患の診断、治療を担当しています。当科では、一般泌尿器の他に泌尿器腫瘍の手術、化学療法に積極的に取り組んでいます。
受診案内(予約制)
月曜から金曜日まで、5日間毎日新患、再来を受け付けております。
腎臓、膀胱の超音波検査、膀胱の内視鏡検査等も外来にて施行しています。
泌尿器科の診療については、外来担当医表をご確認ください。
泌尿器科 外来担当医表
予約について
1.紹介状をお持ちの場合
他の医療機関からの紹介状(診療情報提供書)をお持ちの方は、電話で診察予約をお取り下さい。
電話番号:047-712-0685(予約専用ダイヤル)
電話受付時間:午前8時30分から午後5時まで(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)
詳しくは 紹介状をお持ちの方の予約方法をご覧ください。
- 電話: 047-712-0685 (予約専用ダイヤル)
- 受付時間: 月曜日から金曜日 平日の午前8時30分から午後5時まで(祝祭日、年末年始を除く)
2.紹介状をお持ちでない場合
- 電話番号:047-712-2511(代表)
- 受付時間:午後2時から午後4時まで(外来受付/土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)
なお、できるだけ紹介状をお持ちになることをおすすめします。詳しくは、紹介状についてをご覧ください。
※診療情報提供書(紹介状)がなくても受診できますが非紹介患者初診加算料がかかりますので他院で一筆書いていただくことをおすすめします。
(非紹介患者初診加算料についての詳細ページをご確認ください。)
泌尿器科の診療については、外来担当医表をご確認ください。
泌尿器科 外来担当医表
受診に関する関連リンク
診療について
外来診療
対象となる代表的な疾患について
尿潜血(顕微鏡的血尿)
検診などで指摘され多数の患者さんが受診します。一般尿検査、尿細胞診検査の他に超音波を行っています。その他、レントゲン検査、膀胱の内視鏡検査等が必要となることもあります。精密検査の結果、治療を必要とする泌尿器科疾患が発見されるのは10%以下です。また、蛋白尿を合併する場合は腎炎等の可能性があり、腎臓内科での検査が必要になります。
尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎等)
女性に多く、抗生剤の内服治療が主体ですが、腎盂腎炎は高熱を伴うこともあり、入院での点滴が必要となる場合もあります。
尿路結石症(腎結石、尿管結石等)
一般に、強い痛みの発作で発症することが多く、鎮痛処置が優先されます。入院点滴が必要な場合もあります。治療については、当院では内視鏡を使った経尿道的尿管結石砕石術(TUL)を行っております。3泊4日の短期間での入院で治療可能です。また体外衝撃波による結石破砕(ESWL)が必要な場合は他施設への紹介を行っております。
前立腺肥大症
60歳以上(男性)の方の多く、排尿困難、夜間頻尿、残尿感等の症状を伴います。内服治療が有効ですが、症状の強い場合、残尿が多い場合等には手術が必要になります。また、前立腺癌との鑑別のため、採血にて前立腺特異抗原(PSA)の検査が重要です。PSAが高値の場合、前立腺針生検が必要になります。
神経因性膀胱、尿失禁
脳血管障害、脊髄疾患、糖尿病による末梢神経障害等の神経の障害が原因で起こる排尿障害を神経因性膀胱といいます。残尿の状態により、薬物治療の他、間歇的自己導尿の指導、管理を行っています。また、女性の尿失禁等も薬物治療を主体に治療を行っています。
泌尿器腫瘍
腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍等が代表的です。血尿、疼痛、排尿障害等の症状で受診されるのが一般的ですが、自覚症状を伴わない場合も多く、人間ドック、検診等で異常を指摘されて受診されることも珍しくありません。特に最近は人間ドック、検診の普及でPSA高値を指摘され受診される方が増えています。PSAは前立腺癌の腫瘍マーカーであり、当院でも積極的に精査を行ております。指摘された際は、どうぞ気軽にご相談ください。外来通院の治療としては、膀胱癌に対する抗癌剤やBCGの膀胱内注入療法、腎癌に対する分子標的薬治療、前立腺癌に対する内分泌療法や抗癌剤治療等を施行しています。また最近では、膀胱癌や腎癌に対する免疫療法も積極的に導入しております。
入院診療
病床数は11床(9階西病棟)で、週2回、火曜日と金曜日が手術日です。手術内容は、泌尿器腫瘍および前立腺肥大症に関連するものが多く、週5件(年間およそ250件)の手術を行っています。治療にあたっては、十分な病状および治療内容の説明を行い、いくつかの選択肢がある場合、可能な限り科学的根拠に基づいたデータをお示しして、患者さんおよび御家族にご理解いただきやすい説明をと心がけています。
代表的な疾患について
前立腺癌
罹患率は年々上昇傾向にある癌です。自覚症状は、前立腺肥大症と同様に排尿障害が主ですが、採血での前立腺特異抗原(PSA)検査の異常で疑われます。当院ではMRIを施行し、癌の位置をある程度特定したのちに、超音波ガイド下10から12箇所の針生検を施行しています。病理組織検査にて確定診断をつけます。病状により、手術(前立腺全摘出術)、放射線療法、内分泌療法等を施行しています。
膀胱癌
血尿を伴うことが多く、膀胱の内視鏡検査で診断されます。病状により内視鏡手術(経尿道的切除術)、膀胱全摘出術が施行されます。手術以外には、BCG膀胱内注入療法、化学療法、免疫療法、放射線療法等を施行しています。
腎癌
自覚症状を伴わずに、超音波、CT検査等で発見される場合も多くなっています。手術療法(根治的腎摘出術)が一般的です。手術以外には、分子標的薬治療、最新の免疫療法を施行しています。
精巣腫瘍
20歳代の若い男性に好発する疾患です。痛みを伴わない精巣の腫大が一般的です。精巣摘出手術の後、病状に応じて、経過観察のみ、あるいは放射線療法、化学療法等が追加されます。精巣腫瘍は、化学療法が効きやすく進行例でも7-8割近い治癒が期待できる疾患ですが、やはり早期に発見する事が重要で、自覚症状があれば躊躇せずに受診されることをお勧めします。
前立腺肥大症
最近では、薬物療法(α遮断剤等)が有効な場合も多く、以前より手術件数は減少傾向です。しかし、自覚症状が強い場合、残尿が多い場合等には手術の適応になります。腰椎麻酔下に行う内視鏡手術(経尿道的切除術)が一般的です。以上の手術の他にも、尿路閉塞に伴う腎不全(腎後性腎不全)に対する尿管ステント留置、経皮的腎ろう造設術等の緊急処置にも随時対応しています。
スタッフ紹介
北川 憲一(部長、昭和60年卒)
専門分野 | 泌尿器科一般 |
---|---|
資格 | 日本泌尿器科学会専門医 |
小林 洋二郎(医長、平成2年卒)
専門分野 | 泌尿器科一般 |
---|---|
資格 | 日本泌尿器科学会専門医 |
三浦 稜太郎(医長、平成29年卒)
専門分野 | 泌尿器科一般 |
---|---|
資格 | 日本泌尿器科学会専門医 |
宮本 周(医長、平成31年卒)
専門分野 | 泌尿器科一般 |
---|---|
資格 | da Vinci Surgical Systemコンソールサージャン・サーティフィケート 緩和ケア研修会修了 |
木下 陽介 (非常勤)
専門分野 | 泌尿器科一般 |
---|
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512
