小児外科
更新日:2025年4月25日
小児外科について
小児科・新生児科がこどもの内科であるのに対し、小児外科はこどもの外科で、新生児から15歳までの小児・新生児の手術を担当します。専門領域は、一般外科、呼吸器外科、消化器外科、泌尿生殖器外科と多岐にわたります(別表参照)。難しい名前の病気が多いかと思いますが、鼠径ヘルニア(足の付け根が腫れる)、停留精巣(おちんちんの袋の中に精巣を触れない)、臍ヘルニア(お臍が膨らむ)、包茎(おちんちんの皮がむけない、赤くなる)、肛門周囲膿瘍、慢性的な便秘、異物誤飲(コインなどを飲んでしまった)など日常的な疾患も専門ですので、このようなことでご心配がありましたらどうぞ受診してください。
また、乳幼児・小児期に他院で手術を受けた後でお困りの方もできるだけ対応しますので御相談下さい。
一般・腹部外科疾患 | 鼠径ヘルニア・陰嚢水腫、臍ヘルニア、胃食道逆流症、肥厚性幽門狭窄症、胆道閉鎖症、胆道拡張症、ヒルシュスプルング病、炎症性腸疾患、慢性便秘、肛門周囲膿瘍、短腸症候群、胃瘻造設 |
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泌尿器・生殖器疾患 | 停留精巣、包茎、膀胱尿管逆流症、水腎症、精巣腫瘍、卵巣腫瘍 |
頭頚部疾患 | 副耳、先天性耳瘻孔、頚部瘻孔性疾患(頚嚢胞、頚瘻)、舌小帯短縮症 |
呼吸器外科疾患 | 肺嚢胞、縦隔腫瘍、気管切開 |
新生児外科疾患 | 食道閉鎖症、横隔膜ヘルニア、腸閉鎖症、鎖肛、新生児腸穿孔 |
救急疾患 | 急性腹症(虫垂炎、腸閉塞、腸重積、腸軸捻転、腸穿孔)、急性陰嚢症(精巣の痛み)、異物の誤飲、胸腹部外傷、気胸、熱傷 |
受診案内(完全紹介予約制)
患者さまへお願い
お子さんの症状、家庭環境などに合わせた診療方針を立て、地域のかかりつけ医との連携を重視しております。そのようなことから、紹介状をお持ちになり、受診していただきますようお願いしております。
場合によってはお受けできないこともありますので、ご了承ください。
※ 小児外科の外来担当医表をご確認ください。
外来の受付について
初診外来は火曜・木曜の午前です。
なお、月曜日(午後)は予約再診外来のみとなっております。
予約方法
受付先
予約専用電話:047-712-0685
受付時間
月曜日から金曜日 平日の午前8時30分から午後5時まで(祝祭日、年末年始を除く)
かかりつけ医療機関からのFAXでも初診予約をお取りできます。
※緊急の場合は、当院小児科と連携して24時間対応をしております。
受診に関する関連リンク
診療について
当科の特色
- 千葉県東葛飾地域で最大規模の小児外科施設で、松戸市だけでなく市外・県外の方も診療しています。
- 日本小児外科学会専門医制度の教育関連施設で、小児外科専門医・指導医が常勤しています。
- 千葉大学小児外科、千葉県こども病院外科と連携し、常に最善の治療が受けられるように努めています。
- 腹腔鏡や胸腔鏡を用いた低侵襲手術や、臍部切開によるキズの目立たない手術などにも積極的に取り組んでおります。
入院治療
小児病棟は60床で小児科、小児外科、小児整形外科、小児形成外科、小児脳神経外科の混合病棟です。新生児外科疾患のお子様は新生児病棟に入院します。
多くの疾患でクリティカル・パスに沿って診療を行い、医療の標準化とわかりやすい医療に努めています。
診療実績
手術 | 症例数(例) |
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鼠径ヘルニア・陰襄水腫 | 472 |
停留精巣・移動性精巣・精巣捻転・精巣萎縮 | 191 |
虫垂炎 | 130 |
臍ヘルニア |
74 |
膀胱尿管逆流症 | 58 |
尿道狭窄・後部尿道弁 | 16 |
水腎症 | 12 |
肥厚性幽門狭窄症 | 20 |
鎖肛 | 14 |
胃食道逆流症 | 20 |
ヒルシュスプルング病 | 10 |
胆道拡張症 | 3 |
胆道閉鎖症 | 4 |
その他 | 341 |
(全体のうちの新生児の手術数) | (53) |
合計 | 1,365 |
臨床研究
臨床・研究(オプトアウト)のページにて、小児外科で行われている臨床研究を掲載しています。
スタッフ紹介
武之内 史子(部長、平成12年卒)
専門分野 | 小児外科全般 |
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資格 | 医学博士 |
小原 由紀子(副部長、平成20年卒)
専門分野 | 小児外科全般 |
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資格 | 医学博士 |
齋藤 奏(医長、令和2年卒)
専門分野 | 小児外科全般 |
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資格 | 緩和ケア研修会修了 |
病院広報誌に掲載中
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512
