非侵襲的出生前検査が始まります
更新日:2023年10月31日
11月1日から開始
以前よりクワトロテスト、羊水検査は行っておりますが、今回、非侵襲的出生前検査(NIPT)検査が可能になりました。
当院は出生前検査等運営員会の認証施設であり、検査の精度が十分に検証されている21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの3つの疾患に限定して検査を行います。
検査対象週数
9週から16週6日まで(分娩予定日が決定したら下記へご連絡ください)
対象検査
- 21トリソミー
- 18トリソミー
- 13トリソミー
受診方法
(当院におかかりの方)
受診時に担当医にお声がけください。
(他院におかかりの方)
要予約 紹介状をお持ちになり、事前に予約をお取りになり検査をお受けください。
検査外来日
毎週水曜日 午後
予約電話番号
047-712-0685
受付時間
午前8時30分から午後5時まで
(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
出生前検査とは
出生前検査は胎児に生まれつき疾患がないかどうか調べる検査です。調べることにより生まれる前に疾患が見つかり、生後の適切な治療に結び付けられるメリットもありますが、疾患が見つかる事により胎児の両親にとって悩ましい選択を迫られる事もあります。このため検査を受けるにあたっては事前にその検査のメリット、デメリット、検査の限界を理解して受ける必要があります。
検査方法としては胎児超音波検査による形態異常などの診断と遺伝学的検査による染色体異常などの診断に大きく分けられます。遺伝的検査には母体血清マーカー検査(クワトロテスト)、非侵襲的出生前検査(NIPT)、絨毛染色体検査、羊水染色体検査などがあります。
当院では胎児精密超音波検査は行っていませんが、以前よりクワトロテスト、羊水検査は行っています。今回、NIPT検査が可能になりましたので検査についてご紹介します。
非侵襲的出生前検査(Non-invasive prenatal testing:NIPT)とは
母体の血中には絨毛細胞由来の胎児遊離DNA断片が10-15%存在します。母体から採血することによりこのDNA断片を次世代シークエンサー(Massively Parallel Sequence:MPS法)により塩基配列を決定し、1から22番の常染色体と性染色体の染色体毎にDNA量をカウントします。胎児DNA量に変化があると僅かに量の増減があるのでそれにより特定の染色体の数的変化を検出することが可能です。
母体血中の胎児由来DNA量と母体由来DNAの識別は不可能なので母体DNA量に変化がある状態や胎児DNA量が少ない場合は判定保留となることがあります。
この検査では理論的には全染色体のDNA量の変化をとらえることが可能ですが当院は出生前検査等運営員会の認証施設であり、検査の精度が十分に検証されている21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの3つの疾患に限定して検査を行います。
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター
千葉県松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511 FAX:047-712-2512