親子でごみ処理とリサイクルの裏側を一緒に学ぶ「夏休み親子ごみツアー」を開催しました
更新日:2025年9月25日
令和7年8月18日(月曜)に「夏休み親子ごみツアー」を開催しました。普段は平日限定で町会などの市内団体を対象にごみツアーが行われていますが、夏休みに限り、親子で各施設を見学できる取り組みです。
このツアーを通して、ごみの減量や分別・リサイクルへの意識を高めました。
20年以上に渡って開催しているイベントだよ!
どんなツアーなのか一緒に見ていこう!
ごみツアーに出発!
まずは和名ケ谷クリーンセンターへ
市役所に集まり、バスに乗り込んだらツアースタート!同クリーンセンターに向かうバスの中では、市職員から1日で出る松戸市のごみの量がごみ収集車182台分(約364トン)であることなどごみ処理の現状について説明があったり、それについてのクイズをしたりと、楽しい雰囲気で目的地へ向かいました。
同クリーンセンターに到着すると、玄関では「松戸市ごみ減らしシンボルキャラクター・クリンクルちゃん」がお出迎え。各々自由に記念撮影をしました。その後、同クリーンセンター職員からごみを燃やした時の熱が和名ケ谷スポーツセンターの温水プールやお風呂に利用されていることや、発電を行っていることなどの施設に関する説明を受けました。
クリンクルちゃんがみんなを歓迎
クリーンセンターの説明を聞いたよ
和名ケ谷クリーンセンター内を見学
同クリーンセンターは1日に300トンのごみ(約11万世帯分)を処理することができ、24時間休まず稼働しています。私たちの家から出たごみはごみ収集車により回収され、市内各地から運ばれてきたごみとともに一時的に「ごみピット」に溜められます。その見学窓から見えたのは「ごみクレーン」。燃えやすくなるようにごみを掴んだり離したりして、ごみ袋を破りごみを混ぜ合わせるダイナミックな光景に子どもたちは大興奮でした。1度に2トンものごみを掴めるクレーンで焼却炉につながる「投入ホッパ」にごみを入れていきます。焼却炉から出る煙が通る煙道が見れる別の見学窓を触ると温かく、中の暑さが伝わってきました。
クレーンの動きにびっくり!
窓から温かさを感じました
灰の処理について
クリーンセンター職員から焼却して残った灰についての説明もあり、「灰は処理する民間企業を通して、道路をつくる材料などに使うこともできます。しかしほとんどは埋め立て処分されており、松戸市には灰を捨てる「最終処分場」がありません。そのため他の市に持っていき、埋めてもらっています。もし何もせずにごみをたくさん出し続けると、20年くらいでその処分場もいっぱいになってしまいます。そのためごみを減らしていくことがとても大切だ」と話してくれました。
参加者からの質問
「ごみピット」が空になることはあるか参加者から質問を受けるとクリーンセンター職員からは「「ごみピット」は空になることはなく、一番下には約30年前のごみ(施設開設当初のごみ)がまだあるんですよ」という予想外の回答に驚きの声が上がりました。ここが空になるときはこの施設が役目を終える時だそうです。
中央制御室ってあんなにモニターがあるの?
ごみ収集車が来たよ
次に向かうは松戸市リサイクルセンター
車内でのクイズ大会
和名ケ谷クリーンセンターの見学を終え、次の目的地に向かうバスの車内では「すごかったね」「すごいごみの量だった」など、感想で盛り上がります。
「現在松戸市のごみ焼却施設は1カ所しかなく、見学した同クリーンセンターでは処理しきれない約15,500トンを近くの市に運び、燃やしてもらっています。ごみを運ぶにも燃やすにもお金がかかっています。私たちがごみを減らす努力をしないと、日常生活にも影響が出てしまう可能性があります。」と説明をしてくれる市職員の話を参加者の皆さんは真剣に聞いていました。
車内では他にもリサイクルについてクイズが出され、子どもたちは大盛り上がり!「普段使っているトイレットペーパー(1巻)は牛乳パック何本分でできているかな?」など、親子で考えながら一生懸命答えを導き出していました。
正解は牛乳パック6本分だよ!
松戸市リサイクルセンターに到着
最後の目的地は2022年に完成した同リサイクルセンター。市職員から「ここは不燃ごみや有害ごみなどを集めて処理する施設ですよ」と説明を受けました。運ばれてきた不燃性粗大ごみを細かくする機械である「一次破砕機」のモニターを子どもたちが大興奮して見ていました。モニターに映っているのはごみとして出された地球儀が丸いのでなかなか機械を通らないことに子どもたちもハラハラしていました。機械の中に投入されるごみはまだ新しく見えるものもあり、「もったいない」「まだ使えそうなのに」といった声が上がりました。
リサイクルセンターの役割を聞いたよ
すごい量を仕分けしているね
モニターでいろいろなごみ処理の過程が見れてびっくり!
「リユース工房くりんくる」の見学
これが本当にごみだったの?
粗大ごみの中にはまだ使えるものもあり、リユース品として再生販売している同じ施設内の「リユース工房くりんくる」も見学しました。いつもは日曜日のみ開店していますが、今日だけ特別に中を見せてもらいました。意外なものや掘り出し物を見つけては「地球儀がいっぱいあるよ!」「こんなにきれいなものもあるんだ」と子どもたち以上に親が盛り上がっており、「今度日曜日に行ってみよう」といった声もありました。
何でも新品で買うのではなく、リユース品を選んでもいいね!
参加者にはお土産もありました!
こんなにいっぱいお土産をもらったよ!
日常生活で役立つエコバックやふきん、ごみ処理についてまとめた冊子や分別に使用できる有害ごみ袋、雑がみ分別推進袋など、大人だけでなく子どもにも必要なものをもらいました。ツアーに参加した子どもたちには特別に「クリンクルサポーターjr認定証」もありました。
参加者からの声
市内在住の3年生の女の子
説明がとても分かりやすくて、ごみがどうやって処理されているのかよくわかりました。見学したことを絵や写真をまとめれば自由研究になると思うので、がんばって作ります。
市内在住の5年生の女の子
社会の授業で環境のことを勉強しているので、実際に見学してすごくわかりやすかったです。ごみを分けることの大切さを学ぶことができたので、学校の友だちにも教えて、みんなでごみを減らすようにしたいなと思いました。
市内在住の6年生の男の子
「分別に違う種類のごみが入ったらもうリサイクルにならない」という言葉が印象に残りました。分別ってとても大事だと感じました。僕も今日からできることとして、家で分別をしっかりやりたいと思います。
みんなで協力してごみを減らしていこう!
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