QI研究へのデータ提供について
更新日:2021年7月28日
松戸市立総合医療センターは、地域がん診療連携拠点病院として、国立がん研究センターが実施している「がん診療均てん化のための臨床情報データベース構築と活用に関する研究(QI研究)」に参加しています。
この研究は、「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」(平成30年7月31日健発0731第1号)においてがん医療のPDCAの方法のひとつとして位置づけられており、厚生労働省委託事業として実施されています。
本研究への参加について、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
研究の概要
目的
院内がん登録とDPC(Diagnosis-Procedure Combination)と呼ばれる診療データの一元管理を試み、がん医療の実態を把握するデータベースを構築するとともに、その活用法を検討することを目的としています。
対象
全国のがん診療連携拠点病院を中心として、院内がん登録実施施設に対して研究参加が呼びかけられています。対象となりえる方は、2019年1月以降に当院を受診されたがん患者さんです。
利用方法
院内でDPCデータから、氏名・診察券番号を削除して代わりに院内がん登録で個人情報を削除した際に置き換えられた専用番号を付けたものを提出します。各参加施設から提出されたデータは国立がん研究センターに集積されデータベースが作られます。データの活用法としては、診療ガイドラインで推奨されている一定の範囲の標準診療実施率を中心として、その他患者さんが受けている診療の実態が記述されます。その算定結果が各参加施設に返却され、標準診療未実施の場合の理由等について、診療録から検討されます。そうすることで、このようなデータを使った標準診療実施率算定が適切かどうかを検討したり、また、施設における治療方針を検討したり、また、国のがん政策への基礎資料を提供する、といったことが可能になります。
提供する情報の種類
提供するのは院内がん登録とDPCデータです。このデータに含まれる情報は以下のものが挙げられます:性別、 診断名、 診断年月、初回治療方針、ステージ、施設名、入退院年月日、診療明細等
個人情報保護に関する配慮
個人がわかる氏名や診察券番号などの識別情報はデータを提供する前にすべて削除されます。個人と専用番号の対応については当施設を出ることは一切ありません。患者さん等からのご希望があれば、その方の情報は使わないようにいたしますので、いつでも以下のご連絡先まで申し出てください。この場合も患者さんに不利益が生じることはありません。
研究組織
国立がん研究センターがん対策情報センターがん臨床情報部 東尚弘
全国の院内がん登録実施施設のうち協力施設
お問い合わせ
松戸市立総合医療センター 診療事務室 がん登録担当
松戸市千駄堀993番地の1
電話番号:047-712-2511(代表) FAX:047-712-2512