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令和8年度施政方針

更新日:2026年2月20日

令和8年度の施政方針を以下のとおり掲載します。また、PDFファイルのダウンロードも可能です。

施政方針

 本日、ここに、令和8年度予算案及び関連諸議案を提出し、ご審議いただくにあたり、施政の基本方針とともに概要を申し上げ、市民の皆さま並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに

市政を取り巻く課題 

 昨年を振り返りますと、国内の消費者物価指数は50カ月連続で前年同月を上回る上昇を続け、市民生活の不安が広がり、家計には重い負担がのしかかっております。労働市場においては、有効求人倍率は2年連続減少する一方、建設業や医療等の現場では人手不足が深刻化しており、業種間での需給格差が鮮明になっています。
 こうした社会情勢は、本市を含めた地方自治体の運営にも影を落とし、行政サービスを安定的に維持していくためには、非常に厳しい舵取りを迫られる局面が続いております。
 特に本市の「総合医療センター」のような公立病院を取り巻く環境は極めて厳しく、全国の公立病院の8割以上が赤字経営を余儀なくされる中、高度な政策医療を設置自治体だけで支えていく仕組みは、大変困難な状況にあると認識しております。
 また、国全体の出生数は60万人台へと大きく減少し、年間死亡者数は160万人を超えるなど、我が国は急激な人口減少局面へと突入いたしました。いわゆる「団塊の世代」が全て後期高齢者となる超高齢社会を迎え、2040年には団塊ジュニア世代もこれに続いていくこととなります。
 減少する現役世代が増え続ける高齢世代を支えるという構造的課題の中で、社会保障や医療の維持は、今まさに正念場に立たされています。
 都市インフラに目を向けますと、昨年1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故から1年が経ちますが、本格復旧まで数年要するとされる事故は、我々に大きな警鐘を鳴らしました。
 本市においても、道路や上下水道といったインフラの老朽化への対応は、市民の命を守るための喫緊の課題であります。来たるべき大震災に備え、防災体制を強化し、いかにして安全・安心なまちづくりを次世代へと確かなものとしていくか。 私たちは今、時代の大きな転換点に立たされております。

本市のポテンシャル 

 しかしながら、こうした困難な環境下にあっても、松戸市には希望があります。
 近年、本市の人口動態は、自然減を補う以上の社会増による人口増加が続いています。令和6年の『住民基本台帳人口移動報告』によれば、転入超過数は約3,000人。特筆すべきは、20代の若者が2,000人以上と全体の7割を超え、その半数以上を女性が占めている点です。若い世代、特に女性に「選ばれるまち」であることは、本市の大きな特徴であり、未来への力強いポテンシャルです。
 こうした若い世代の転入超過のボリュームを維持し、市内への定住をさらに促進していくためには、若い世代にとって魅力あるまちづくりを推進していくことが不可欠です。それは地域の活性化はもとより、ひいては税収増を背景としたさらなる社会投資により、本市全体の成長の好循環を創り出すことにつながります。
 また、本市の出生数はここ数年3,000人規模を維持し、高齢化率も全国平均を下回る25%台で横ばいに推移しています。現役世代が地域社会を支える一方で、高齢者もまた長年の経験や技能を活かし、就労や地域活動を通じて地域を支えています。
 本市の原動力は、50万市民の皆様、お一人お一人の力に他なりません。市民の皆様の活躍こそが、活気あふれる地域を創り出していくのであります。

市民の活躍がもたらす「元気と誇り」

 昨年も、松戸ゆかりの皆様が目覚ましい活躍を遂げられました。
 8月に開催された『東京2025世界陸上』では、本市出身の村竹ラシッド選手が男子110メートルハードルで5位入賞という快挙を成し遂げられました。
 市内に部屋を構える佐渡ケ嶽部屋の琴勝峰関が、七月場所で悲願の初優勝を果たされ、今年の元日のニューイヤー駅伝では、本市を練習拠点とするロジスティード陸上部が準優勝。続く箱根駅伝では、本市出身の早稲田大学の鈴木琉(る)胤(い)選手が区間記録にあと1秒に迫る記録で区間賞を獲得されました。
 『NHK全国学校音楽コンクール』では、専修大学松戸高等学校合唱部が金賞に輝き、同校のラグビー部は31年ぶりに全国大会に出場しました。この他にも、市内各校の児童・生徒がさまざまなスポーツや文化活動の舞台で全国的な活躍を見せており、そのひたむきな姿は私たちに元気を与えてくれます。
 さらには松戸市医師会による健康教育学校出前授業の「まちっこプロジェクト」が高い評価を得て、第77回保健文化賞を受賞されたことも、大変喜ばしいニュースでした。
 また、昨年6月には秋篠宮皇嗣同妃両殿下御臨席のもと、「第36回全国『みどりの愛護』のつどい」を開催いたしました。本市が長年取り組んできた「みどりのまちづくり」が全国的に評価されたことは、私たち市民の大きな誇りであります。

松戸の未来を創る「変革と連携」

 今、松戸駅は大きく姿を変えようとしています。JR東日本及び京成電鉄が進める駅改良工事は佳境を迎え、今年は幅員14メートルの東西通路が段階的に姿を現し、来年には6階建ての新たな駅ビルが開業予定です。
 常磐線沿線では、松戸駅をはじめ、新松戸駅や北小金駅周辺での官民連携した街づくりも着実に進展しています。今後も京成電鉄松戸線の常盤平駅や、北総線と武蔵野線が交差する東松戸駅など、鉄道事業者などと連携を図り、本市の高い利便性を生かし、民間投資を積極的に呼び込むまちづくりを推進いたします。
 道路や上下水道などの都市インフラの整備・更新、そして物価高騰や雇用対策、構造的な変化への対応といった諸課題に対しては、本市のポテンシャルを最大限に活かすと共に、国や千葉県をはじめ、他自治体との広域的な連携によるスケールメリットを追求し、戦略的に解決してまいります。

松戸のみんなで松戸を変える

「松戸のみんなで、松戸を変える」。
 この言葉を合言葉に、市民の皆様をはじめ、松戸に関係する多くの方々の知恵と活力を集結し、課題を一つ一つ乗り越え、ピンチをチャンスに変えていく。そして、次世代に誇れる、安全で安心な「選ばれる松戸」、「住み続けたい松戸」を、共に創り上げていきたいと思います。

市政運営の基本的な考え方

市政運営の基本姿勢

 次に、市政運営の基本的な考え方を述べさせていただきます。
 昨年6月、市長として初登庁した日に職員へ伝えた「3つの基本姿勢」です。
 1つ目は、現状維持にとどまらず失敗を恐れず挑戦する「チャレンジ精神」。
 2つ目は、課題に対して迅速に対応する 「スピード感」。
 3つ目は、市民に開かれた行政を徹底する 「情報公開」。
 この「チャレンジ精神」、「スピード感」、「情報公開」を基本姿勢に捉え、市民の皆様から信頼される市政を職員一丸となって追求してまいります。

財政運営の基本方針「未来への責任」

 市政を安定して運営するためには、強固な財政基盤が不可欠です。
 昨年8月に策定した「松戸市財政運営の基本方針」では、財政調整基金の減少や実質単年度収支の赤字といった、本市が抱える構造的な課題を直視し、将来にわたって必要な投資を継続していくため、令和8年度から令和10年度の3か年計画での実質単年度収支の黒字化を基本方針の一つに掲げました。
 財政健全化を進めるにあたっては、日常の業務の中から改善点を見つけ出し、継続的な既存事業の見直しを積み重ねていくと共に、現在、集中している大型事業の実施時期の整理を行うなど、財政構造の健全化に向けた道筋を作ってまいります。
 その実現に向けては、単なる歳出削減ではなく、事業の必要性や効果、優先順位などを改めて問い直し、未来への投資と財政改革を両立することで元気で特色ある松戸市を目指してまいります。

未来を見据えた「財政戦略会議」

 本市の財政構造的課題として、ここ数年間の市税の伸びを、扶助費、人件費、物件費といった経常的経費の伸びが大きく上回っていることが挙げられます。特に、高齢化の進展による扶助費の増加が大きく影響しています。
 こうした課題の解決に向け、スピード感を持って計画的かつ戦略的に取り組んでいくため、令和8年度に、市長である私を中心とした「未来を見据えた財政戦略会議」を立ち上げることといたします。財政戦略会議では、類似団体との比較分析や社会保障関係経費の増加などの構造的要因が財政に与える影響の分析などを行い、その分析結果を踏まえ、事業の整理や見直しを実施してまいります。本市の課題の一つ一つに向き合い、力強く、未来への投資と財政の健全性の両立を図ってまいります。

未来への投資「ポテンシャルを解き放つ」

 市政を取り巻く環境や、財政状況は極めて厳しい状況にありますが、私は決して課題を先送りするつもりはありません。
今こそ、未来に向けた「メリハリのある投資」が必要です。これまで本市はまちづくりへの投資が少なかったため、近隣自治体より税収に差が生じています。
 まちの価値を高める戦略的な投資によって安定的な税収を確保し、そこで得られた財源をさらなる「まちのリノベーション」へと還元してまいります。また、公共施設等の公有財産についても、ファシリティマネジメントに取り組んでまいります。これにより、松戸に新たな活気をもたらし、次世代へ希望をつなぐ「成長の好循環」を生み出してまいります。
 幸いにも、本市には課題を克服し、「元気なまつど」へと変えていく豊富なリソースはそろっています。都心への近接性という立地特性、豊かな自然・歴史・文化、そして何より素晴らしい「人材」というポテンシャルです。
 松戸が持つポテンシャルを最大限に引き出すことで、誰もがいきいきと活動し、まち全体に「ライブ感」があふれる、松戸の未来を共に創っていきたいと考えています。

令和8年度に取り組む主要な施策

 ここからは、松戸市総合計画の着実な推進に向け、令和8年度に取り組む主な施策について、総合計画における6つの基本目標の視点に沿って順次、説明いたします。
 なお、中間見直し版の総合計画については、市民の皆様並びに市議会の皆様のご意見を伺いながら、引き続き成案化に向けた取り組みを進めてまいります。

1.子育て・教育・文化を軸とした都市ブランドづくり

 基本目標1では、子どもたちの未来を育む松戸市へ、安心して産み、育て、学べる環境づくりは、未来への最優先の投資です。また、文化とスポーツが息づく松戸市へ取り組んでまいります。

こども・子育て・教育

 こども・子育て支援については、本市は「共働き子育てしやすい街」として、昨年、日本経済新聞社関連の調査において、全国2位、県内で9年連続1位と高い評価をいただいております。これは現場で支えてくださる全ての皆様のご尽力の賜物であり、深く感謝を申し上げます。引き続き、「第3期松戸市子ども総合計画」の「すべてのこどもに『十人十色』の輝く未来を!」という基本理念のもと、妊娠・出産・子育て期を通じて切れ目のない、きめ細かな支援を実施してまいります。
 また、児童虐待やDV、子どもの貧困対策を重点的に推進し、千葉県が整備を進めている「松戸児童相談所」が来年度開設されることから、県ともこれまで以上に密接に連携し、子どもの命を守るセーフティーネットを万全なものとします。
 入学前の子どもたちが入学後に安心して学校生活を送っていただくために、幼稚園や保育園の園児が実際に学校の教室で授業や給食当番を体験する「わくわく!小学校体験ルーム」については、ニーズが高まっており、来年度は利用する園を増やしてまいります。
 教育については、『Society5.0』や『生成AI時代』と言われ、急速に変化するこれからの時代に、ICTを効果的に活用して、子どもたちが主体的にそれぞれの能力や個性を伸ばせるように、情報や言語の活用能力を高め、「問いを立てる力」を養っていきたいと考えています。こうした考えを、本市の教育方針の理念となる「松戸市教育大綱」に反映させ、「松戸のみんなが みらいを創る 『松戸の教育』」を基本理念に取り組んでまいります。
 加えて、教育委員会内に新たに「みらい教育創造部」を設置し、本市の教育振興基本計画である「学びの松戸モデル」に基づき、学校のあり方を含めたより良い教育環境の構築を目指して教育施策を展開してまいります。
 子どもたちの学びを支える基盤として、また教育の機会均等を保障するうえで、食の支援は極めて重要です。小学校給食については、国による「学校給食費の抜本的な負担軽減」に取り組む自治体への支援をもとに、全額の無償化を実施してまいります。中学校給食については、保護者の負担軽減を図るための支援に加え、千葉県の補助金を最大限活用し、第3子以降の無償化を図ります。また、地産地消を目的として、学校給食の献立に、松戸産や千葉県産の地場産物を積極的に取り入れ、安全・安心で豊かなおいしい給食を提供してまいります。
 保護者の皆様が直面する「朝の小1の壁」を解消するため、始業前の児童への見守り事業を全校で実施することを目指し、着実に実施校を増やしてまいります。
 不登校やいじめ、引きこもりといった喫緊の課題に対し、学校内に留まらない包括的な支援体制を構築するため、専門体制の強化として、スクールソーシャルワーカー等の専門職による相談体制を整え、学校・家庭・地域が一体となって子どもを支えていきます。多様な学びの場の保障として、不登校児童生徒を対象としたフリースクール等の利用補助を推進し、子どもたちが自分らしく学び、社会的自立につながる環境をしっかりと確保してまいります。
 また、メディアでも取り上げていただき、新たな切り口の少子化対策として全国的にも注目を集めている「まつどDE子育て一日体験」を含む「まつどライフデザイン」の取り組みを一層拡充し、若い世代の「松戸暮らし」のイメージの可視化をさらに推進してまいります。

文化スポーツ

 文化スポーツ施策においては、現在、「松戸市文化スポーツ推進審議会」に諮問しております「(仮称)文化スポーツ創造のまち推進方針」を新年度に策定いたします。これに伴い推進体制の強化を図るため、「文化芸術創造課」を設置し、文化を通じた共創によるまちづくりを加速させます。
 市民の文化活動の拠点となる文化施設については、市民の利便性の向上と利用の最適化を進めると共に、図書館機能を含む文化複合施設は、市民の皆様の声を真摯に伺いつつ、市の財政状況を見極めながら、施設整備を検討してまいります。
 新たな文化芸術施策としては、「音楽文化創出事業補助金」を創設し、市民や地域団体が主体となる発表の場づくりを支援いたします。
 まちの活力として定着している「ストリートカルチャー体験イベントXP(エックスピー)」や、「ラストサマーフェス&盆踊り」などは、開催支援を継続すると共に、新たに文化ホール内に「クリエイティブラボ」を設置し、青少年のデジタル体験機会を提供することで、次世代の創造性を育む拠点として展開いたします。
 スポーツ施策においては、誰もがより快適にスポーツを楽しめるように、既存施設では、松戸運動公園体育館の空調設備の増設や、照明のLED化を進めます。古ケ崎河川敷スポーツ広場については、ソフトボールやサッカーが楽しめるフィールドとして、良好なコンディションで利用できるよう維持管理を充実してまいります。
 新たなスポーツ施設「(仮称)スポーツパークまつど」については、今年度策定予定の基本計画を踏まえ、市の財政状況を見極めながら、事業の進め方や工事の実施時期等について、引き続き検討を重ねてまいります。
 また、本市出身のアスリートをはじめ、本市に拠点を置くロジスティード陸上部や佐渡ケ嶽部屋などと連携し、市民がスポーツを「観る」「応援する」ことを通じて、地域の一体感や、スポーツへの関心が高まる機運の醸成を図ってまいります。
 さらに、プロスポーツチームやスポーツ団体等と連携し、市民が体験教室や大会、イベントを通じてスポーツに親しむ機会を創出する新たな取り組みとして「市民スポーツ推進プロジェクト事業」を実施します。あわせて、スポーツ推進委員との連携のもと、「生涯・パラスポーツ体験会」をはじめとする取り組みを継続し、多様性を認め合う「スポーツを通じた共生社会の実現」を目指してまいります。
 観光施策におきましては、ロケーション支援の検討など新たな観光コンテンツの展開による交流人口の増加や地域の活性化を目指し、戦略的な推進に向け、「観光推進課」を設置します。松戸市観光協会との連携を強化し、本市の観光政策の方向性を示す戦略を立案することで、東京に隣接するというポテンシャルを生かし、歴史文化や観光資源が豊かな松戸ならではの魅力・価値を発信してまいります。
 本市には、2万6千人を超える多様な国籍の市民が暮らしております。異なる文化背景を持つ市民が互いの個性を尊重し、共に安全・安心に暮らせるまちの実現に向けて、国際推進課内に外国人スタッフを配置し、地域の課題に対応する支援体制を強化してまいります。また、多言語版生活ガイドブックは、ネパール語を追加し、7言語対応に拡大いたします。
 本年は、オーストラリア・ホワイトホース市との姉妹都市交流55周年という記念すべき節目を迎えます。半世紀以上にわたる両市の絆を深め、次世代に継承していくためのイベントを実施いたします。

2.誰もがいきいきと暮らせるまちづくり

 基本目標2では、子どもから高齢者まで、みんながいきいきと暮らせるよう、取り組みを進めてまいります。

医療

 市立総合医療センターは、東葛北部保健医療圏の基幹病院として、三次救急や周産期等の政策医療を担い、広域的な地域医療を支えております。しかし、その財源を本市のみの財政負担に依存している状況は持続可能性の観点から大きな課題です。今後は、圏域全体で支える仕組みの構築に向け、医療圏内自治体との協議を継続していくと共に、千葉県に対しては財政的・制度的な支援について、協力を得られるよう、引き続き協議を進めてまいります。
 また、最重要課題と捉えて取り組んでおります経営再建に向けては、「病院経営再建プロジェクト」における検討の他、「松戸市病院事業経営改革委員会」における外部有識者の意見も踏まえ、新たな経営計画を策定し、確実な達成に努めてまいります。

健康・高齢者・福祉

 市民の皆様がいつまでも住み慣れた地域で健やかに暮らせるように、身近な薬局での糖尿病リスクチェックの拡充など、病気の予防・早期発見に注力いたします。
 高齢者や障害のある方など、避難行動要支援者お一人お一人に合わせた「個別避難計画」の作成を推進し、災害時でも誰一人取り残さない安心できる体制の整備に向け、取り組んでまいります。
 高齢者がいつまでも健康で生きがいや役割をもって、社会に参画できるよう、引き続きグリーンスローモビリティの活用や、リハビリ専門職との連携を通じて、介護予防を推進してまいります。
 また、認知症の方も住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、見守り活動や本人・家族の早期支援を通じた地域づくりを進めます。さらに、新たにICTを導入した「介護予防ケアマネジメント」により、科学的なアセスメントに基づいた自立支援を推進します。
 障害があっても安心して暮らせるように、「まつど3つのあいプラン」に基づき、個々の特性に応じたきめ細やかな支援を継続すると共に、障害福祉サービス事業所と連携し、障害のある子どもの送迎や生活支援などを通じて、障害のある子どもとその家族が安心して暮らせる環境の整備に、引き続き努めてまいります。

居場所づくり

地域の中での孤立を防止し、社会とのつながりづくりに向けて、地域の誰もが参加できる多世代まるごと居場所づくり「まつどDEつながるステーション」を創出しています。地域の多様な人々や団体で立ち上げた実行委員会の皆様が主体となり、楽しみながら交流したり、「支え手」「受け手」という関係を超えた「第3の居場所」の創出を支援してまいります。
また、市内には子ども食堂など、地域独自のゆるやかな居場所づくりが進展しており、世代ごとの居場所づくりと合わせて支援を継続して実施してまいります。

3.居心地の良い魅力的なまちづくり

 基本目標3では、居心地の良い魅力的なまちづくりを推進させて、まちの価値を高める投資をしてまいります。

駅中心にまち再生

 松戸駅周辺では、令和7年に発足した「中心市街地活性化エリアマネジメントにぎわい創出運営委員会」等の既存の取り組みや、地域資源の連携を促進するための場となる「エリアプラットフォーム」の構築を準備し、官民連携のまちづくりを進めてまいります。
 また、現在、進んでいる松戸駅改良工事の進捗に合わせ、東西のペデストリアンデッキやタクシー乗り場等を改修し、駅の利便性を向上させると共に、西口及び東口に公衆トイレが供用開始されるなど、駅周辺の環境美化にも努めてまいります。
 新松戸駅東側地区の整備としては引き続き、地域の皆様と共に区画整理事業を着実に進めてまいります。北小金駅周辺は、南口で市街地再開発事業が本格化することに加え、長年の懸案であった北口駅前広場の整備を含めたまちづくりも検討を進めてまいります。
 常盤平地域については、団地の再生に向けて、地元住民やUR都市機構と共に取り組むほか、地域全体の再生では、まちづくりへの気運醸成を図るため、実証実験を通じた公共空間の利活用や地域に求められる機能などについて意見収集を行い、次期「まちづくり計画」へ反映してまいります。

住宅政策

 ライフスタイルやライフステージに応じた住まいを支援するため、子育て世帯等が市内に住む親世帯と近居又は同居するための住宅取得に関する支援を継続することで、これからも若い世代の転入促進と定着を図ってまいります。
また、まちの価値を維持・向上させるため、空き家に関する対策を強化します。その一環として、老朽化した旧耐震の空き家に対して、除去費用の一部を補助することで、安全で安心な住環境を整備してまいります。

交通・道路

 東京外かく環状道路と拡張事業が進む成田国際空港を最短で結ぶ北千葉道路は、本市の潜在能力を開花させる核となるインフラと捉え、早期開通に向けて用地取得が円滑に進むよう国に協力する等、県、沿線市と連携して、事業の促進に努めてまいります。
 また、円滑な交通を確保し、市民の暮らしを支える重要な道路となる、本市の都市計画道路整備については、3・3・6号三矢小台主水新田線、及び3・3・7号横須賀紙敷線の用地取得を引き続き進めてまいります。
 快適に移動・アクセスできる交通ネットワークの整備としては、高塚新田地区においてコミュニティバスを新たに運行させてまいります。また、自転車走行空間の整備については、「松戸市自転車走行空間ネットワーク整備計画」に基づき、整備を推進してまいります。
 市内に設置されている道路照明灯約4,500灯については、最新のLED照明灯へと交換するとともに、民間活力を導入した新たな手法により維持管理をしてまいります。

みどり・公園・河川

 自然と都市が調和し、本市の強みであるみどりや水辺をさらに市民がその豊かさを実感できるような空間づくりを推進します。
 「21世紀の森と広場」及び常盤平駅周辺の公園において、『Park(パーク)-PFI』導入に向け、条件の整理に取り組みます。また、栄町第1公園と六実中央公園の再整備を引き続き取り組むと共に、公園の遊具の更新や、誰もが一緒になって遊ぶことができるインクルーシブ遊具の導入も図ってまいります。
 旧松戸宿の歴史が残る坂川における「坂川ながるるプロジェクト」では、春雨橋親水広場などの公共空間を生かした恒常的なにぎわい創出の仕組みづくりを進めます。
 また、小山樋門(ひもん)から春雨橋親水広場までの坂川両岸にある道路に、周囲の自然や歴史資源と調和した石畳風舗装を整備し、夜の景観を演出するライトアップの設置エリアを拡大し、『居心地がよく歩きたくなる』ウォーカブルな空間のさらなる創出を進めます。
 豊かな生態系を持つ「江戸川・ふれあい松戸川」においては、松戸駅からの高アクセスを生かした憩いや賑わいある水辺空間の形成のため、地元の方々や関係団体と「かわまちづくり協議会」を設立すると共に、社会実験を行い、その効果や周辺への影響を検証し、「かわまちづくり計画」の策定を進めてまいります。

上下水道

 市民生活に不可欠な水道水については、50年、100年先の将来にわたり、安全・安心な水を供給し続けるという責任がございます。持続可能な事業経営のためには経営基盤の強化が必要であることから、「松戸市水道事業運営審議会」からの答申に基づき、苦渋の決断ではございますが、4月から水道料金を改定させていただきます。
 なお、水の安全を守る取り組みとして、幸田配水場への非常用発電設備の設置や、基幹管路の耐震化など、災害対応への強化を実施してまいります。
 下水道事業では、積年の懸案事項であった高塚新田地区の整備について、引き続き、千葉県及び市川市と緊密な連携を図り、未普及エリアの早期解消を目指して着実に進めてまいります。また、常盤平地区においては、分流化事業に着手します。
 今後も下水道施設を確実に維持管理するため、ストックマネジメント計画に基づいた計画的な改築・更新を実施し、持続可能な下水道事業の運営を推進してまいります。

4.地域経済が活力にあふれ、自分らしく働けるまちづくり 

 基本目標4では、松戸ならではの魅力を、稼ぐ力と誇りにつなげる取り組みを進めてまいります。

物価高騰対策

 長引く物価高により不安を感じている皆様の生活の基盤である食料品等の価格上昇による負担を軽減するため、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、「松戸市暮らし応援給付金」を実施いたします。本給付金は、全ての市民の皆様を対象に一律で給付するものとし、皆様がそれぞれの暮らしの状況に応じて活用できるよう進めてまいります。その他にも、小・中学校給食費への支援に加えて、幼稚園児・保育園児等への給食費の一部補助を実施すると共に、千葉県と連携して、県営水道とあわせ、市営水道についても減免措置を講じて、家計への影響を可能な限り和らげてまいります。

商工業振興

 本市の財政を再建する上で、地域経済の活性化は非常に重要な取り組みです。その取り組みの一環として、金融機関と行政がもつ「支援の輪」を広げることを目的に、昨年11月に市内17の地域金融機関等と包括連携協定を締結いたしました。本協定を契機に、金融機関等と連携を深め、市内事業者の経営力向上を目指してまいります。あわせて、起業家の育成や新しいビジネスを支援するインキュベーション施設、及び市内事業者の経営課題に伴走支援する施設を一体化し、起業から成長まで切れ目のない支援を行い、市内事業者の成長を積極的に後押ししてまいります。
 将来に向けた投資としては、本市の経済成長を支える、将来的な広域交通ネットワークの形成が見込まれる北千葉道路沿道周辺において、産業ニーズに応える土地利用の可能性を検討するため、都市計画マスタープラン(市街化調整区域編)の方針を踏まえ、産業用地等創出に向けた基礎調査を実施してまいります。
 さらに企業から選ばれ、地域経済の持続的成長につながる企業誘致を促進する観点から、近隣市と差別化を図った支援制度の見直しを検討し、「選ばれるまち」としての競争力を高めてまいります。
 コンテンツ産業については、松戸スタートアップオフィスにてコンテンツ産業関連事業者向けのセミナーを実施し、ネットワークの構築やビジネススキル向上の場を提供し、イノベーション創出に寄与してまいります。
 「まつど地域若者サポートステーション」や「まつどキャリアサポートデスク」において、就職氷河期世代を中心とした幅広い世代に対し、相談から就職、さらに就職後の定着まで一貫した伴走支援に取り組んでまいります。

農業振興

 農業資材等の物価高騰の影響を受けている農業者の負担軽減と、市民生活に欠かせない野菜の価格安定のため、「生産」における種苗費(しゅびょうひ)や光熱水費等への一部補助に加え、「出荷」段階で使用する段ボール等の包装資材等も対象として追加し、引き続き支援してまいります。
 また、本市は「二十世紀梨」発祥の地であり、1904年に梨の苗木が鳥取県にわたってから120周年を迎えたことを機に、連携を深めている倉吉市との『二十世紀梨里帰りプロジェクト』の一環として、梨のPR素材として活用できる動画を撮影、制作します。制作した動画は松戸市観光協会やJAとうかつ中央、農業者などにも提供し、『まつどの梨』のさらなる販売促進や観光誘客につなげると共に、市立大橋小学校で行われている「梨の授業」でも使用します。
 さらに、『まつどの梨』プロモーション動画としても編集し、令和9年3月に横浜市で開催される「国際園芸博覧会」において、本市の魅力として広く発信します。

5.安全で安心して暮らせるまちづくり


 基本目標5では、市民の命を守る、暮らしを守る松戸市へ、安全・安心なまちづくりを進めてまいります。

庁舎整備

 市役所庁舎の現本館・新館については、耐震性が不足していることから、市民と職員の安全を守るため、令和9年3月末までに「キテミテマツド」を中心とした仮庁舎移転を完了させます。行政サービスを滞りなく提供できるよう庁内一丸となって取り組んでまいります。 
 また、新拠点ゾーンへの移転計画を白紙撤回した新庁舎整備については、建て替え場所に係る比較検討結果と、市民の皆様やプロジェクトチームのご意見を踏まえ作成した市の考え方をもとに、出来るだけ早期に建て替え場所を決定してまいります。
 なお、建て替え場所決定後は、計画等検討の中で、コンパクトで機能的な新庁舎の整備を目指し取り組んでまいります。
あわせて、「松戸市財政運営の基本方針」において、今年度、白紙撤回・検討中としている新拠点ゾーン整備についても、今後の進め方を明確にしてまいります。

危機管理

 災害対策としては、避難所の運営体制や設備の質も向上させ、誰もが安心して避難できる環境を整えます。
また、無電柱化推進事業については、交流拠点などの駅周辺を中心に整備を進めており、バリアフリー化もあわせた八柱・新八柱駅南口の電線共同溝工事に着手してまいります。

防犯対策・救急救命

 安全で安心なまちづくりの推進に向け、本市の防犯カメラ設置台数は600台を超え千葉県内1位を誇っておりますが、今後さらに、子どもたちの安全確保を念頭に通学路や、隣接する公園等への設置を推進し、5年間で合計1,000台の設置を目指してまいります。
 近年、激甚化する風水害や大規模地震、さらには火災や救急事案など、市民を取り巻く災害リスクは年々高まっており、消防・救急救命体制の充実を図ると共に、常備消防と両輪を担っている消防団の強化に取り組んでまいります。
 また、マイナ保険証を活用した救急業務の運用開始により、万全な体制を整備すると共に、傷病者の状況把握の迅速化に努め、適切な医療機関への搬送に繋げます。
 松戸駅周辺客引き対策については、街頭巡回等を拡充することで、より一層、客引き行為等の防止を強化してまいります。
 新松戸駅周辺の防犯・環境美化対策については、市民の皆様からのご要望も多数いただいておりますので、警察や大学等の関係機関や、地域の皆様と共に取り組んでまいります。
 電話de詐欺対策としては、電話de詐欺撃退機器の継続的な普及促進や、松戸市公式LINE等を活用して市民への注意喚起を図ることにより、詐欺対策にもしっかりと対応してまいります。
 消費者対策に関しては、悪質商法による消費者被害の未然防止と救済を図るため、市民の皆様に有益な消費者情報を提供するなど、啓発の強化に努めてまいります。

6.人と環境にやさしいまちづくり

 最後、基本目標6では、松戸市を変えていくデジタル化の推進や行財政改革、魅力発信など、持続可能なまちづくりを進めてまいります。

デジタル化・行財政改革

 デジタル化の推進は、市民の皆様の利便性の向上や職員の働き方改革のみならず、市民生活の質の向上や新たな価値の創造など、より快適で豊かな社会を実現するものです。
 本市においては、「スマートフォンひとつで申請・相談が完結できる市役所」の実現に向けて、オンライン化可能な約1,800手続きのうち、既に76%に相当する1,370を超える手続きのオンライン化や公共施設のインターネット予約と同時の施設使用料のクレジットカード決済などの導入が完了しており、市民の皆様に更に分かりやすく簡単に活用していただくため、スマートフォンの一つの画面でオンラインサービスをご案内する松戸市役所専用アプリ「デジタルまつどポータル」を導入します。
 さらなるデジタル化を一層実効性のあるものとするため、コンビニエンスストアでの証明書交付手数料を一定期間10円とするキャンペーンを実施すると共に、キャンペーン後も現行から100円減額することで利便性を実感していただきます。
 また、オンラインサービスの普及と共に、庁舎の窓口・電話受付時間を短縮し、職員の企画立案や改善手法検討の時間を生み出すことで、さらなる業務の効率化、市民サービスの向上へつなげてまいります。
 加えて、デジタル化の先にあるDXを目指す県内市町村のトップランナーとして、松戸市版メタバース「メタまーつ」を拡充し、新たな行政接点となるフロントヤード改革を進め、生成AIが24時間365日、市民の皆様のお問合せに、幅広くお答えできる「生成AIチャットボット」を導入します。
 2月4日にはNEC(日本電気株式会社)との包括連携協定を締結しまして、AIとアバターが職員に代わりご案内するサービスの実証実験を進めていくなど、官民連携も行いながら、現実とバーチャルとAIを融合させた「デジタル市役所」の構築を進めてまいります。

魅力発信

 本市のさらなる魅力発信に向け、「シティプロモーション担当室」を「まつどの魅力発信課」に格上げして強化いたします。シティブランディングを積極的に行い、本市ならではの強み・魅力をSNSや動画、メディアなどにより多角的に情報発信してまいります。
 昨年8月、ふるさと応援大使を務めるプロボクサー・那須川天心選手の主催、本市後援で開催された『天心祭』では、2日間で約2万人が来場しました。イベントでは、盆踊りやステージイベントに加え、ふるさと納税返礼品である『中華蕎麦・とみ田』などを扱った販売・PRブースを設置し、本市の魅力を人・特産品の両面でPRすることができました。こうした機会を貴重なチャンスと捉え、松戸の強みを官民共創で積極的に情報発信してまいります。

環境・ゼロカーボン・SDGs

 新焼却施設については、今年度までに環境影響評価、及び都市計画変更手続きを完了させ、来年度より旧クリーンセンターの解体、及び新焼却施設の建設を行い、令和15年度中の稼働を目指して進めてまいります。
 ゼロカーボンシティの実現に向けては、住宅への太陽光発電設備の設置支援や、避難所となる公共施設を中心に太陽光発電設備や蓄電設備の導入を引き続き、進めてまいります。
 また、リユース・リサイクルによる資源循環の促進を図るため、「松戸市環境未来会議」の中で提案があった回収した衣類を活用しての循環イベントを開催する等、循環型社会への意識醸成を図ります。
 SDGsを共通言語に企業・団体等がSDGsに係る取り組みを宣言・登録する「まつどSDGsキャラバンメンバーシップ制度」については、登録者数が306者まで増加し、産学官民連携事業提案窓口による民間企業等からの提案・アイディアを生かした課題解決の促進を図ってまいります。

情報発信・市民自治

 「松戸市公式LINE」の登録者数は4万6千人を超え、LINEを活用した町会・自治会の電子回覧板については150を超える町会・自治会が導入しています。また、市ホームページのイベントカレンダーをより一層充実させるなど、本市の暮らしに期待感が高まる情報発信に努めてまいります。
 市長タウンミーティングでは、これまで市役所での開催に加え、市立中学校・高等学校に伺いまして、さまざまな世代の市民の皆様と意見交換をしてまいりました。引き続き多様な形態で毎月開催し、市民の皆様との対話を重視した開かれた市政に努めてまいります。

広域行政

 自治体の枠を超えた連携は、複雑化する地域課題の解決に不可欠な視点です。本市は、総合医療センターの広域医療体制や消防指令センターの10市体制、江戸川流域の協議会等、150を超える既存の連携があり、その枠組みをより強固なものとします。さらに広域連携に取り組みやすい環境づくりとして、若手職員同士の交流も促進してまいります。
 また、JR東日本が進める事業運営体制の改正により、7月には松戸事業本部が設置され、常磐線の綾瀬駅から取手駅及び武蔵野線・南流山駅の区間を管轄する予定です。加えて、JR東日本グループは、ラグビーチーム『NECグリーンロケッツ東葛』の運営を7月に引き継ぐとの発表がございました。
 こうしたプロスポーツチームも含め、従来の枠組みに捉われない新たな連携を推進し、千葉県北西部の要として本市の価値を高めていく協力体制を築いてまいります。

人権・平和・男女共同参画

 昨年は戦後80年という大きな節目を迎えましたが、引き続き、平和の尊さを次世代へつなぐ取り組みを推進してまいります。
 本市の特徴である若者、特に若い女性の転入増という背景も踏まえ、未来志向の持続可能で、誰もが自らの意思で個性と能力を発揮でき、一人一人の人権が尊重される社会を推進します。

以上、主要な施策と、その概要を申し上げました。

令和8年度予算

 これら一連の施策を推し進めていくために、本市の令和8年度予算案について説明いたします。
 本市の財政状況は、これまで、実質単年度収支の赤字を前年度繰越金や財政調整基金を活用しながら政策を推進してきたことに加え、長期に渡る物価高騰の影響による人件費等の上昇や社会保障費の増加により大変厳しい状況ですが、「松戸市財政運営の基本方針」に掲げる「実質単年度収支黒字化3か年計画」及び「大型事業の実施時期の整理」を踏まえ、徹底した財政改革を行う一方、将来に向け、必要な投資を行うことで元気で特色ある松戸市を目指し予算編成を実施しました。その基本姿勢は、物価高騰対策など暮らしを守る政策をベースに、未来への投資と財政改革の二つを両立させるもので、『暮らし応援×未来投資予算』としています。
 本年度の具体的な取り組みとして、市長査定を14年ぶりに復活させ、私自身が約60の事業の効果を検証すると共に、新たに「インセンティブ予算制度」を導入しました。
 これは、各部が主体となって実施した歳出削減や歳入確保により生み出した財政効果額の50%を上限に、その部署の新規施策等へ活用できる仕組みです。これにより、庁内では自ら事務事業を見直し、再構築を進める、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドが制度化され、新たな施策にチャレンジする意欲が生まれてきたところであります。
 一方で、新たな事業を始める際には、あらかじめ一定の実施期間を定め、終了時に効果検証して継続判断をする「サンセット方式」を導入いたしました。各事業の投資効果を定量的に確認し、期間終了時には、その事業の継続の是非を厳格に検証・評価することで、聖域なき見直しを恒久的な仕組みとして定着させてまいります。
 さらに、既存の100事業ものソフト事業について見直しを実施し、事業の廃止・縮小に向けた見直しを行うことで持続可能な財政運営に向けた予算配分の適正化を図りました。また、大型事業についても、見直しを実施し、改めて実施時期の整理・検討を行いました。
 これらの徹底した財政改革により財源を確保しつつ、「選択と集中」の考え方に基づき、未来への投資に重点的に配分する予算編成を実行しました。その結果、最終的な一般会計の予算総額は、1,945億1千万円、前年度比4億7千万円、0.2パーセント減と、必要な投資を確保しながらも総額抑制を図る編成といたしました。財政運営の基本方針においては、取り組みの初年度の令和8年度として、財政調整基金残高24億円、実質単年度収支マイナス61億円と見込んでおりましたが、それぞれ40.5億円、マイナス35.6億円と目標値を上回る結果となります。
 これは単なる規模の縮小ではなく、予算の適正配分による財政構造転換の第一歩であります。令和8年度を持続可能な財政運営への転換点とし、将来にわたり安定した財政基盤の確立を図ってまいります。

おわりに ~挑戦がつないでいく未来への扉~

 おわりに臨みまして、一言申し上げます。
 来たる3月には、『第98回選抜高等学校野球大会』に、専修大学松戸高等学校野球部が出場いたします。球児たちの雄姿を市民の皆様と共に全力で応援したいと思います。
 また、昨年は松戸市立松戸高等学校が創立50周年を迎えましたが、本年も記念すべき節目が重なる年であります。
 55年前、市立第五中学校の女子生徒が「ユーカリの種をください」と手紙を出したことから始まったオーストラリア・ホワイトホース市との姉妹都市交流は、次世代につながる記念事業を展開してまいります。
 さらに、明治29年に開業したJR常磐線及び松戸駅は130周年の節目を迎えます。これを機にJR東日本、アトレ松戸とさらなる官民連携を図り、これまでの歴史に思いをはせると共に、未来につながるイベントを近隣市と手をたずさえて取り組んでまいる所存です。
 こうした松戸の歴史は、先人のたゆまぬ努力や挑戦からつむがれたものであり、未来への希望であります。このまちが、ここで始まる、新しい暮らしを応援するまちとなるよう、私は、市民に開かれた市政を一層推進させ、誰もが失敗を恐れずにチャレンジできるまちを育んでまいります。そして、数多くの挑戦が次々と生まれる「前進する松戸」、市民の皆様が心から「誇れる松戸」に変えていくため、不退転の決意で邁進してまいる所存です。
 市民の皆様と歩みを共にし、誰もが輝ける未来へと力強く駆け抜ける一年とすることを、ここに強くお誓い申し上げます。
 改めて、市民の皆様並びに議員各位におかれましては、なお一層のご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、新年度の施政方針とさせていただきます。

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お問い合わせ

総合政策部 政策推進課

千葉県松戸市根本387番地の5 新館5階
電話番号:047-366-7072 FAX:047-366-1204

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