いざ武道館へ! TENDOUJIが夏を駆け抜ける
更新日:2026年8月4日

松戸出身の4人組ロックバンド・TENDOUJI(テンドウジ)。この夏は、全国ツアーや日本最大級の野外音楽イベント・フジロックフェスティバルへの出演に加え、新松戸まつりでの初のライブや、松戸ビル20階で凱旋アコースティックライブを開催するなど日本中で大活躍。令和9年2月19日には、初の日本武道館での単独公演を控えています。7月30日の凱旋アコースティックライブを前に、4人にお話を聞きました。
(左から)ヨシダタカマサさん(ベース)、アサノケンジさん(ボーカル/ギター)、モリタナオヒコさん(ボーカル/ギター)、オオイナオユキさん(ドラム)
新松戸まつり「包まれる感覚」
――7月18日に新松戸まつりで恒例の焼きそばを出店した他、初めてライブを開催しました
モリタ
TENDOUJIは、松戸市立新松戸北中学校(平成21年に小金中学校と統合)の同級生と後輩でバンドを組んでいますが、その頃の友達を集めて毎年焼きそばを出店しています。ことしはライブもできました。友達が一斉に集まる機会は新松戸まつりの日ぐらいで、同級生や地元の先輩、ファンもいっぱい来てくれて、すごくいいなと感じました。新松戸の街に貢献できてると言うのも偉そうなのですが、人がいっぱい集まる機会が作れてよかったと思っています。
アサノ
20代で自分たちの店を出していた時は、街の若者が勝手にはしゃいでるみたいな感じでしたが、今年40歳の年になるまで活動を続けてくるうちに、友達だけでなく、親世代の皆さんをはじめ、街の人がたくさん自分たちのところに来てくれるようになりました。もともと、老若男女に応援してもらっているバンドではありますが、かつてのはしゃいでる若者のポジションから、新松戸まつりの真ん中に持ってきてもらえたという感じがしてすごく嬉しいですね。これからもずっと続けていきたいです。
ヨシダ
僕たちは日本各地でライブをやっていて、それぞれに思い入れはありますが、今回の新松戸まつりでのライブは、包み込まれる感じというか、初めての不思議な感覚がありました。あんなにたくさんお客さんが集まってくれると思わなくて。それに、いつもTENDOUJIのライブに来てくれる人が新松戸まつりに来てくれたのも嬉しかったです。知り合いを含めてたくさんの人が集まっていて、すごく多幸感がありました。やってよかったです。
オオイ
中学生の時以来ひさしぶりに話した友達をはじめ多くの人が来て、武道館のチケットやグッズを買ってもらえてすごく嬉しかったです。親兄弟も来たのですが、めちゃくちゃはしゃいでました(笑)。
オオイさん
モリタさん
観客を魅了するTENDOUJIの演奏
地元でのライブは「一つの『印』」
――その次の週、7月24日にはフジロックフェスティバルに出演されました
アサノ
すごくいいライブができたと思います。フジロックは音楽的にもすごく思いがある場所なので、過去に出演した時は緊張しましたが、ことしは前の週の新松戸まつりの雰囲気のまま、そのノリでステージに出られたので、特に変な緊張感もなく演奏できました。規模の違いはありますが、新松戸もフジロックも、お祭りということでは気持ち的には同じで、つながっているということがわかりました。めちゃくちゃ楽しい1週間でした。
――そして、間を置かずに今回の松戸ビル20階での凱旋アコースティックライブです
モリタ
そもそもこの場所で演奏してみないかというご提案いただいた時に、『おお! 俺たちすごいな』という感じでした。ちいさな頃から、本当にここは松戸の象徴みたいなもので、松戸市民なら誰もが知っているような場所だったので、そこでライブするんだというのが、バンドのやってきた一つの『印』みたいな気がしていて、嬉しかったです。
アサノさん
ヨシダさん

新松戸まつりで大人気だった焼きそば店
あらためて「松戸が好き」
――いろんなところで松戸出身ということを言っていただいて、本当に松戸が好きでいてくれるんだと感じます
モリタ
もともと同じ中学のサッカー部の同級生と後輩と組んでいるバンドなので、まず地元ありきみたいなところがあって、そこが他の著名な方とは違うかもしれないですね。ファーストアルバムに、松戸をもじった「MAD CITY(マッド シティ)」というタイトルをつけるくらい、最初から地元のことをアウトプットしてたんですよ(笑)。松戸市でこうやってバンドやって活躍していくことで、いろんな人と出会えてラッキーだなと思っています。
アサノ
松戸は東京から近いですよね。住んでいた時はすぐに東京に遊びに行けた半面、地方から上京してくる気合の入った人にはなかなか勝てないというコンプレックスはありました。でも、自分たちが育ったところに恩返しする、活動するとなった時には、近くてありがたいなっていうのはあります。必要でしたらいつでも呼んでもらえて、こちらもすぐに来て、表現できる距離にあるのはすごくいいことですね。
ヨシダ
思っていることはみんなとほとんど同じなんですけど、僕らは小・中学校は松戸で過ごしてきて、高校で1回、都内だったり柏だったりと、みんな一度バラバラになりました。でも結局、松戸に戻ってきて遊んでいました。大学に入ってからもそうでした。そんな感じで、松戸は僕らの中に深く刻まれているし、地理的なことでも僕らが松戸以外のところで出会ってたとしたら、多分バンドはやっていなかったと思います。
オオイ
東京で仕事をしている時に、出会った人に「俺も松戸なんだよ」っていう話をされるとすごく親近感が湧きますね。「どこ中(学校)?」って聞き合って「あ、知ってる知ってる」みたいな懐かしい話になると、「あ、やっぱ松戸のことが好きだったんだな」ってあらためて感じます。中学生の時にサッカーの試合でいろんな中学校に試合をしに行ってたこともあったので話がふくらむんでしょうね。
武道館をみんなの「居場所」に
――2月には音楽の聖地・日本武道館での単独公演が控えています。意気込みは
モリタ
僕らは特に楽器もバンドもやったことないまま、会社を辞めて28歳の時に「楽しそうだから」ということで始めたバンドです。最近、それはすごくレアなことなんじゃないかと思うようになっていて、もしかしたら自分たちが武道館という目標を達成できたら、音楽に限らず「新しいことをやってみたい」「一歩踏み出したい」と思っているけどちょっとためらっている人たちが、「こんな無茶なことができちゃうんだ?」って思える、すごく分かりやすいメッセージになるのではないかと思っています。もちろん武道館自体が音楽好きとか、自分たちを見ていいなって思ってくれた人たちが集まる物理的な居場所でもありますが、それを成功させることによって、また違った概念としてのみんなの居場所ができるといいな、と思っています。
アサノ
さきほどヨッシー(ヨシダさん)が、新松戸まつりでのライブがすごく不思議な感覚だったと言いましたが、新松戸まつりでのライブや焼きそば売ってる時や、友達やお客さんと話した時の感覚は、武道館でライブをやっても、同じように感じられると思います。お客さんも、新松戸まつりの時の感じで見てもらえるのではないかなっていう気はします。中学時代から見てくれてる仲間や親世代は、それぞれの気持ちで見に来てくれたらいいし、最近TENDOUJIを知ってくれた人は、「音楽かっこいいよね」って気持ちだけで見てくれていい。それぞれが楽しめる日になりそうだなっていう感じですね。
松戸でフェスを!
――TENDOUJIの音楽からは、「楽しい」っていう思いが特に伝わってきます
モリタ
「楽しい」を続けるのは、やっぱり「楽しい」の連続がないとダメだと思っています。でも、バンドを始めた時の「楽しい」と今の「楽しい」は、またちょっと違う。大事なことは、変わっていくことをあまり恐れず、どんどんいろんなことにチャレンジする、新しい場所に飛び込んでいくことなのではないかと思います。自分たちはそういうことをナチュラルにできていると思っていて、飽きたと思えば次へ、これが今楽しいぞと思えばそちらへ行く、そんな感覚は大事にしています。でも、バンドで初めて4人で音を合わせたときのような、すごく原始的な楽しさも忘れずに続けていくことが一番いいと思っています。最初の頃は武道館公演なんていう話が出るわけはないですけど、活動を続けるうちに、自分たちが当初考えもしなかった、ありえないことが起こってきますね。自分たちの可能性が広がる、予期しないことがどんどん起こることが楽しいと思います。
――武道館の次に思い描いていることはありますか
モリタ
アメリカのコーチェラ・フェスティバルという、世界で一番大きな音楽フェスに出られるバンドになるということを思い描いています。何年かかるか分からないですが、そこまでは行ってみたいと思っていて、そこに行けばまた他のことが見えてくるような気はしています。
アサノ
武道館が終わった後の次のステップとしては、明確な目標があります。松戸でフェスをやりたいです。21世紀の森と広場は素敵なロケーションだし、森のホール21のホールも大きいですよね。近くに病院などがあって難しいこともわかっているんですけど、ぜひやりたいです。
《凱旋アコースティックライブを終えてひと言》
モリタ「松戸での開催という貴重な機会に、多くの人に集まってもらって、バンドをやってきてよかったと実感しました」
アサノ「初めてTENDOUJIを見に来てくれた人も多くてよかったです。地元でのライブはとてもリラックスしてできました」
ヨシダ「昔からのあこがれの場所でライブができて、松戸愛がさらに深まりました。この素晴らしい景色の中で、また演奏したいです」
オオイ「あたたかい雰囲気の中で、すごく演奏しやすかったです。すごく良いロケーションでした」
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広報まつど2022年7月15日号 ロックバンド・TENDOUJI




