事業所等及び危険物施設における風水害対策について
更新日:2026年8月18日
事業所等及び危険物施設における風水害・長時間停電対策
台風や集中豪雨では、洪水・内水氾濫、高潮、土砂災害、強風などによる被害に加え、長時間の停電が発生するおそれがあります。
事業所では消防用設備等が使用できなくなるおそれがあり、危険物施設では、浸水による危険物の流出、設備の損傷、停電による製造・取扱工程の異常などから、火災・爆発等の二次災害につながるおそれがあります。
災害が発生する前に、施設の状況に応じた対策を確認しておきましょう。
1 災害リスクを確認しましょう
ハザードマップ等を活用し、事業所周辺の次の災害リスクを確認しましょう。
〇洪水・内水氾濫
〇高潮・津波
〇土砂災害
〇強風・飛来物
〇長時間停電
危険物施設では、浸水想定区域等と、危険物、タンク、配管、ポンプ等の位置を照らし合わせ、被害を想定しておくことが重要です。
2 消防用設備等の停電対策
長時間停電すると、非常電源を備えた消防用設備等でも使用できなくなるおそれがあります。
〇消火器等の設置場所・使用方法を確認する
〇自動消火設備等の停電時の作動状況を確認する
〇自動火災報知設備等の異常警報への対応方法を確認する
〇停電時の避難経路・避難誘導方法を確認する
〇消防用設備等が使用できない場合の通報・初期消火体制を確認する
3 自家発電設備の確認
自家発電設備を使用している場合は、長時間運転を想定して、次の事項を確認しましょう。
〇燃料の種類・必要量・保管場所
〇燃料の補給方法
〇長時間運転時の点検方法
〇燃料切れ後の再稼働方法
〇復電後の運転停止方法
具体的な取扱方法は、あらかじめ設備業者等に確認しておきましょう。
4 危険物施設の風水害対策
危険物施設では、浸水、土砂、強風、停電等による危険物の流出や設備の損傷を防止することが重要です。
浸水・土砂対策
〇止水板・土のう等を設置する
〇浸水防止設備を閉鎖する
〇必要に応じて配管の弁・マンホール等を閉鎖する
〇屋外の容器・コンテナ等を高所へ移動・固定する
〇移動タンク貯蔵所を安全な場所へ移動する
〇禁水性物質は浸水のおそれのない場所で保管する
危険物の流出防止
タンク、配管、ポンプ、弁、マンホール、充填設備等について、浸水、漂流物、飛来物、土砂等による損傷を想定し、流出防止や応急措置の方法を確認しておきましょう。
停電対策
〇危険物の製造・取扱いを停止する判断基準を定める
〇必要な非常用電源・燃料を確保する
〇温度・圧力等の監視方法を確認する
〇緊急停止・復電後の再起動手順を確認する
〇関係者への連絡体制を確認する
5 強風対策
台風等が接近する前に、次の対策を行いましょう。
〇屋外の容器・コンテナ等を固定する
〇飛散するおそれのある物品を屋内へ移動する
〇屋外設備の固定状況を確認する
〇配管・設備等が損傷した場合の危険物流出を想定する
〇必要に応じて弁等を閉鎖する
6 「いつ・誰が・何をするか」を決めておきましょう
風水害対策は、災害が発生してからではなく、早い段階から対応することが重要です。
例えば、
気象情報等の確認
↓
施設の状況・浸水リスクを確認
↓
危険物の取扱い停止等を判断
↓
止水・設備の閉鎖・危険物等の移動・固定
↓
非常用電源・燃料を確認
↓
従業員の安全確保・避難
↓
災害発生時の通報・応急措置
のように、「いつ」「誰が」「何を」「何を基準に行うか」をあらかじめ決めておきましょう。
7 台風・豪雨の前に確認しましょう
- ハザードマップ等で災害リスクを確認した
- 気象・防災情報の取得方法を確認した
- 連絡体制を決めた
- 危険物の取扱いを停止する判断基準を決めた
- 浸水・危険物流出対策を確認した
- 屋外の容器・設備等を固定した
- 禁水性物質等の保管状況を確認した
- 非常用電源・燃料を確認した
- 消防用設備等の停電時の対応を確認した
- 避難経路・避難誘導体制を確認した
- 復電後の設備点検・再稼働手順を確認した
参考
危険物施設の風水害対策については、総務省消防庁の「危険物施設の風水害対策ガイドライン」等を参考にしてください。
施設の種類、危険物の種類、浸水想定等によって必要な対策は異なります。施設ごとのリスクを確認し、早めに備えましょう。









