令和3年度の展示
更新日:2021年11月23日
令和3年度 展示予定(展覧会内容まとめ)
特別展1「プリンス・トクガワ―新時代への布石」
会期:令和3年(2021年)2月6日から6月13日
令和3年大河ドラマの主人公・渋沢栄一は徳川昭武ゆかりの人物です。昭武の兄・慶喜は江戸幕府最後の将軍となり、昭武と渋沢は幕府の終焉をパリで知らされることになりました。この3人は水戸藩9代藩主・徳川斉昭が推進した水戸徳川家独自の学問(水戸学)から大きな影響を受けています。斉昭の教育が日本の未来を動かす力になったともいえるでしょう。収蔵品や初公開資料を通じて幕末の水戸藩の情勢、水戸徳川家の教育をご紹介します。。
特別展2 「幕府再興とパリ万博―1867・運命の転換点」
会期:7月3日から10月31日
徳川昭武と渋沢栄一は、江戸幕府15代将軍・徳川慶喜の命により1867年パリ万博へ派遣されました。幕府再興への布石であったはずのパリ万博参加、欧州での折衝中に、慶喜は約260年保持してきた「政権を朝廷に帰し奉り」、江戸幕府は瓦解の日を迎えることになります。1867年が幕府の命運の転換点であったともいえるでしょう。
本展では、パリ万博に際し日本国内外で徳川慶喜と徳川昭武はじめ使節団が展開した活動と、国内外情勢の変化について紹介します。また、大河ドラマ放映に合わせ渋沢栄一が果たした役割について再考します。
特別展3「明治日本の国際化―徳川昭武と渋沢栄一の到達点」
会期:11月20日から令和4(2022)年5月8日
明治時代、日本では国際化が加速していきました。外国との交渉にあたり、有能な元幕臣や関係者が明治政府に採用され、最前線で活躍するようになりました。徳川昭武は政府に所属しませんでしたが、1867年パリ万博の経験を買われ、1876年のフィラデルフィア万博へ派遣されました。昭武はアメリカ各地へ赴き当時の様子を書き残しています。昭武は明治日本における国際派として、かつて幕府も目指した国際化に貢献したのです。