先輩職員からのメッセージ その3
更新日:2026年10月21日
福祉長寿部生活支援課(令和7年度 社会福祉士採用)
初めに
皆さん、こんにちは。この度は松戸市役所への合格おめでとうございます。私は、社会福祉士資格を活かし、福祉職として昨年10月に入庁し、現在は生活支援課で生活保護受給者の方を対象としたケースワーカーをしています。

本日は、「市役所の仕事について」ということで、このように皆さんへお話をさせていただく素敵な機会をいただき嬉しく思います。
入庁前に抱いていた「市役所」のイメージ
突然ですが、正直に言うと、私は入庁する前まで、市役所に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。具体的には、「ずっと座って仕事をしていて、真面目な人が働いているところ」「上下関係が厳しく、なんだかお堅そう」「毎日同じような仕事をしていて、少しつまらなそう」
そんなイメージを持っていました。そのため、もし入庁前の私に、「実際に働いてみたら、和気あいあいと仕事をしているよ」「肩身の狭い思いをすることなく、自分らしく上司や先輩職員と交流できているよ」なんて伝えたとしても、きっと信じてもらえなかったと思います。しかし、実際に入庁してみると、私がそれまで抱いていたイメージとは全然違いました。
まず、職場の人間関係についてです。私のいる生活支援課は、職員同士が結構仲が良いです。仕事終わりにご飯に行ったり、飲みに行ったりすることがあります。私も気の合う先輩職員と休日に食べ放題に行き、ずっとお話をしたりしています。しかし、ひとり時間が好きな方ももちろんいると思います。正直、私もひとり時間が好きなので、気の合う先輩以外からのお誘いは断ることが多いですが、どの先輩も嫌な顔せず理解してくださるので、とても気が楽です。
また、直属の上司も優しく明るい方なので、仕事のことだけじゃなく、プライベートについてもよくお話しております。グルメな上司なので、おすすめのご飯屋さんをよく教えてもらうことがあります。さらに、その上の上司にあたる室長や課長とも、もちろん仕事上の立場はありますが、かなり気さくに話すことができます。時には冗談を言い合ったりもします。ですので、私が入庁前に思っていた「市役所=お堅い、上下関係が厳しい」というイメージは、良い意味でかなり覆されました。
仕事の大変さと、市民の方を支えるやりがい
仕事はもちろん楽しいことばかりではありません。私は昨年の10月採用だったので、10月から今年の4月までの半年間はトレーナーの先輩職員に教えていただきながら仕事していました。トレーナーというのは、皆さんにも必ず一人つきますが、入庁後にマンツーマンで教育係として傍にいてくださる方のことです。しかし、その先輩職員が今年の4月で異動となりました。つまり、私は入庁して半年で、いきなり一人で仕事することになったんです。また、担当している受給者の人数は100人を超えます。もちろん、周りには他の先輩職員も上司もいます。しかし、これまで隣で最も信頼でき、何でも聞けていた人がいなくなり、
「これは誰に聞けばいいんだろう」「今やっている仕事もまだ完璧じゃないのに、次の仕事がきた」
ということが重なった時期がありました。正直、結構苦しかったです。仕事が嫌というより、
「分からないことが分からない」「自分だけが取り残されたような気がする」
という感覚が、一番つらかったんだと思います。しかし、そこで一つ学んだことがあります。それは、仕事って一人で抱えなくていいんだなということです。自分に与えられた仕事だからといって、自分一人で全部解決しなければいけないわけではありません。「わからなかったら聞く」「困ったら相談する」「周りの人の力を借りる」これは入庁してから私が一番大切だと思うようになったことです。
そして、そんな大変な仕事の中でも、この仕事をやっていてよかったと思った出来事があります。私が担当していた高齢女性の方のお宅に、定期訪問に行った時のことです。その方が、家の中でうずくまり、立てない状態になっていました。私はその場で救急車を要請し、私も病院まで付き添いました。後から聞いたところ、あと一日遅ければ命は助からなったそうです。その後、その方が無事に退院され、元気になった姿を見せに生活支援課の窓口まで来てくださったんです。その時に、「本当にありがとう。あなたが担当ケースワーカーでよかった。命の恩人です。」と言ってくださいました。もう、見間違えるぐらい元気になっていて、私はその姿を見た時、本当に嬉しくて、窓口で少し涙が出ました。もちろん、生活支援課の仕事には大変なこともあります。市民の方から厳しいお言葉をいただくこともあります。自分ではどうにもできないような要求を受けることもあります。そういう時は、正直「今日も大変だったな」と思います。しかし、先ほどのよい経験をする瞬間があると、「この人の生活を支える仕事しているんだな」と実感し、やりがいにもつながっています。
入庁して一年~今だから伝えたいこと~
では、実際に市役所で働いてみてよかったかどうか、入庁して一年経過した私ですが、70%くらいよかったと答えます。残りの30%は「辞めたい」とか「嫌だ」というものではなくて、「まだ分からない」という30%なんです。これから自分がどんな仕事をして、どんな職員になっていくのか、まだ私にもわかりません。だからこそ、これからが楽しみでもあります。もし皆さんの中に「市役所に受かったけど、本当にここに入っていいのか」「民間企業の方がいいのか」など、迷っている方がいたら、私は無理に「市役所は絶対いいですよ!」とは言いません。実際、仕事は大変です。向き不向きもあります。例えば私が働いてみて、こういう人は市役所の仕事に向いているなと思うのは、「言われたことを素直にできる人」、「分からないことをちゃんと質問できる人」、「相手の立場を考え、短期でない人」、「締切りを守れる人」、そして、「仕事を溜め込まず、着実に進められる人」です。
一方で、「分からないけど聞くのが嫌だからそのままにする」、「仕事を後回しにして、最後に一気にやる」というタイプはちょっと大変かもしれません。特に市役所は書類や期限を扱う仕事が本当に多いです。しかし、入庁したからすぐに完璧になんて思わなくて大丈夫です。私自身も最初から何でもできたわけではありません。上司、先輩にチェックをしてもらって、何度も修正していました。それが今では、自分で一通り仕事を進められるようになって、さらに異動してきた職員に仕事を教える側になることもあります。以前は何回も修正していた手続きが、一回で通るようになった時は本当に嬉しかったです。
ですので、もし皆さんが松戸市役所へ入庁することになった際には、最初から完璧な職員になろうとしなくて大丈夫です。分からなかったら聞いてください。困ったら周りを頼ってください。一人で抱え込まないでください。
最後に
最後に私は入庁前には、「市役所ってお堅くて真面目で、毎日同じことをしている場所なんだろうな」と思っていましたが、実際に入ってみたら上司と他愛もない世間話で笑ったり、市民の方の人生に深く関わったり、自分の成長を感じて嬉しくなったり、時に大変で落ち込んだり、思っていたよりずっと人間らしくて、自己成長を感じられる仕事でした。なので、もし今日の話を聞いて、市役所ってちょっと面白そうかも。特に松戸市役所が・・・なんて思ってくれた方がいたら嬉しいです。そして、もし来年、松戸市役所の職員になった時に一緒に働くなら、生活支援課がいいな、なんて思ってもらえたら、私はもっと嬉しいです。皆さんと一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。
ご清聴ありがとうございました。


