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広報まつど2026年3月15日号 小金南中学校3年・丹千遥さん

更新日:2026年3月15日

壁を越えた先に見えた景色 砲丸投げ全国優勝への道

小金南中学校3年 丹千遥(たんちはる)さん

 「砲丸投げって、試合の中で成長できるんです。練習ではできなかったことが、本番だと突然できたりして、”壁を越えた”と実感できる瞬間がすごく好きです」と競技の魅力を語るのは、昨年の全日本中学校陸上競技選手権大会・女子砲丸投げで見事優勝を果たした小金南中学校3年の丹千遥さん。競技を始めてまだ2年ほどですが、持ち前のスピードとバネを武器に、一気に全国の頂点へと駆け上がりました。
 競技を始めたのは中学1年の夏休み。県大会で活躍する姉の姿を動画で見て「かっこいい」と感じたことが、砲丸投げとの出会いでした。当時は砲丸投げを含めた4種競技(他3種目は100メートルハードル・高跳び・200メートル走)で活躍していた丹さんでしたが、中学3年の県大会で足を負傷し、走る種目の継続が難しくなりました。悔しさを抱えながらも「砲丸投げに専念しよう」と種目変更を決めたことが、後の飛躍につながりました。

 怪我を乗り越えて競技に向き合う中で、練習への取り組み方も大きく変わりました。負傷した足に負担をかけないように走る練習を続けながらも、動きのキレや体の連動性を磨き続けました。丹さんは「表彰台に立つ自分をイメージしながら練習するとモチベーションが上がり、集中できるようになる」と話します。
 こうした日々の積み重ねが試合での成長につながっています。特に丹さんの印象に残っているのは、中学2年の南関東大会。13メートルの壁を越える自己ベストの13メートル01を投げ、”壁を越えた”と初めて実感したそうです。一方で中学3年の夏には思うように記録が伸びず、苦しい時期も経験し、「勝ちたい気持ちが強すぎて力んでいた」と振り返ります。この経験から全国大会では「負けてもいいや」と肩の力を抜き、リラックスして競技に挑めたことで見事優勝をつかみ取りました。全国大会では、決勝に進出できなかった同じ千葉県代表の仲間たちが、悔しさを抱えながらも「頑張ってね」と声をかけてくれたそうです。その声援は丹さんにとって大会中の大きな支えとなり、最後まで背中を押してくれました。
 高校では砲丸投げの他に、やり投げにも挑戦し、2つの種目でインターハイ制覇を目指す丹さん。松戸から生まれた若き才能が、これから先どれだけの壁を越えていくのか。その期待はふくらむばかりです。

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