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広報まつど2026年2月15日号 彫刻家・白谷琢磨さん

更新日:2026年2月15日

松戸で刻む、木彫(もくちょう)の「折り紙」と祈り

2024年第7回Brillia Art Award大賞、千葉県アーティスト・フォローアップ事業伴走型採択 彫刻家・白谷琢磨(しらたに たくま)さん

 一見、巨大な折り紙に見えるその作品は、燃えるような朱色に、鋭くも美しい幾何学的なフォルムが木から彫り出された彫刻作品です。表面を彩る、日本画にも使用される「岩絵具(いわえのぐ)」が光を柔らかく反射し、平穏な存在感を放っています。「折り紙は、平和や健康への願いを込める日本独自の“祈り”の文化だと思っています。紙ではいずれ崩れてしまいますが、数百年残る“木彫”なら、その祈りを長く伝えられるんです」そう語るのは、市内在住の彫刻家・白谷琢磨さん。次世代アーティストを応援するための公募展「Brillia Art Award」で大賞を受賞するなど、高い評価を受けている新進気鋭の彫刻家です。
 東京藝術大学時代、石や粘土などさまざまな彫刻素材と向き合う中で、日本人になじみ深い“木”という素材に可能性を感じるようになったといいます。「昔から日本人に身近な素材だからこそ、鋭い形でも温かみが生まれるんです」と白谷さんは木の魅力を語ります。使用した色については、試行錯誤の中でこの作品の象徴として鮮烈な“朱”を選びました。鳥居のような神聖さと、内側で燃える命『Cinnabar(しなばー)』を象徴するその色は、木の温もりと相まって、見る人の心に深く訴えかけます。

 幼少期は砂場遊びに没頭する少年だったという白谷さん。当時から手で触れる感触が好きで、高校時代の美術の先生の勧めもあり、彫刻の道を選んだそうです。同大学在学時、通学しやすく広い制作環境を求めて活動の地に松戸を選びました。「都会すぎず田舎すぎない、松戸の雰囲気が肌に合うんです。このアトリエは、地域に開かれた場所を目指していて、たまに窓越しに近所の人が『何を作ってるの?』と声をかけてくれたり、制作の傍ら、木彫のスプーンを作るワークショップを開いたり、この場所で生まれる温かな交流が、創作の原動力になっています」と優しく語ります。
「今後は2メートルを超える大型作品にも挑戦し、作品の間を人が歩ける空間を作りたいです。単に置かれているだけでなく、作品が意志を持って“立つ”ような力強さを追求したいですね」と語る白谷さん。その(のみ)が刻む「祈り」の形は、静かに、しかし力強く広がり続けることでしょう。

松戸の作家の個展

白谷さんの作品を展示します。

日時

令和8年2月17日(火曜)から22日(日曜)
11時から17時(最終日は16時まで)

会場

ギャラリー ()(松戸市本町12の9)

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総合政策部 広報広聴課(広報担当)

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