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松戸市在住の小林蒼翔さんが全国ボッチャ選抜甲子園大会で優勝!

更新日:2024年11月15日

船橋夏見特別支援学校のボッチャチームが全国43校の頂点へ

「ボッチャは障害があるなしに関係なく、老若男女誰でも気軽に参加できる素晴らしいスポーツです。まずはボッチャをやってみてほしい。ぜひ一緒にやりましょう」と呼びかけるのは、松戸市在住で千葉県立船橋夏見(なつみ)特別支援学校に通う小林蒼翔(あおと)さん(高等部3年)。


小林蒼翔(こばやしあおと)さん

繊細で奥深いボッチャの魅力

ボッチャは重度の脳性まひ者や四肢機能障害者のために考案された、パラリンピックの正式種目。目標の白い球に、赤・青6球ずつのボールをいかに近づけるかを競います。

小林さんは、障害の程度によって「BC1」~「BC4」の4つに分かれたクラスのうち、自力による投球ができない最重度の障害の選手が該当するクラス「BC3」で、ボールはランプ(すべり台のような勾配具)を使用して転がし、高さの調整やボールの設置などの指示をアシスタント(ランプオペレーター)に出して競技を行います。ランプオペレーターは競技中はコートに背を向けていて、コートの様子を見ることは認められず、選手へのアドバイスや合図も禁止されています。

指示は全て選手自身で決めるため、小林さんは「ルールそのものはシンプルだけど、人によってプレースタイルが違って、勝つためにはさまざまな戦術が求められる。少しのズレが勝敗に直結するため、どの種類の球を使うか、どれくらいの強さや角度で転がすかといった繊細かつ複雑な戦略を考えるのが、難しいけど面白い」と目を輝かせてその奥深い魅力を語ります。

ボッチャと仲間たちとの出会い

生まれたころから脳性まひによる重度の障害を抱え、首から下を動かすことができない小林さん。座位も取れず、寝返りもできない車いす中心の生活を送りながら自分にできることを探す中、松戸市立六実中学校1年の頃にボッチャに出会いました。「自分の意志でできるスポーツなのが本当に嬉しくて、夢中でのめり込んでいきました」と笑顔で振り返ります。

当初は浦安市まで月1回の練習に通っていましたが、「もっと上を目指したい」という小林さんら選手の思いを汲んで、サポーターや保護者たちと 「松戸ボッチャ協会」を設立。今では、毎週末 ふれあい22(松戸市健康福祉会館)などで集まった仲間たちとボッチャの練習に打ち込んでいて、「仲間に恵まれたことへの“ありがとう”の気持ちでいっぱい。これからも共に切磋琢磨しながらボッチャを楽しみたいです」と、周囲への感謝を胸に抱きます。

なかまとつくろうみんなの未来

小林さんが通う同校の高等部ボッチャチーム「なっつみーズ」には、「松戸ボッチャ協会」に所属するメンバーもいます。特別支援学校などに通う肢体不自由の生徒たちが参加する「第9回全国ボッチャ選抜甲子園大会」にはチームから4名の選手が団体戦として出場しました。8月10日に開催された同決勝大会で、昨年3位だった「なっつみーズ」は実力校を相手に熱戦を繰り広げ、見事に初優勝。全国から参加した43校の頂点に輝きました。

優勝メンバーでの記念撮影
左から、大峯充生さん、小林蒼翔さん、醍醐ちひろさん、深野翔生さん


今回「なっつみーズ」から出場した4選手のうち、小林さんの他に大峯充生(あつき)さん、醍醐(だいご)ちひろさんの2人も「松戸ボッチャ協会」所属です。

昨年優勝を逃した雪辱を胸に「次は優勝以外ない」「自分たちが史上最強」と学校外でも切磋琢磨してきたメンバーは、大会本番でもそれぞれが強みを出し合い、団体戦特有のコミュニケーションや声掛けなどの戦略面でも、日々一緒に練習してきた成果を発揮。「かまとくろうんなの未来」とキャッチコピーの入った「なっつみーズ」のチームTシャツが示すとおり、チーム一丸で悲願の優勝を成し遂げました。

小林さんは、高校から本格的に競技を始めた大峯さん、醍醐さんのことを「2人とも成長度合いがすごくて、この1年でメキメキ上達していった。一緒に何かに向かって頑張る仲間に恵まれたことへの感謝をいつも感じています。ボッチャでつながった友情をこれからも大事にしたいです」と語ります。

小林さんは来年1月開催の、個人戦日本一を決める「第26回日本ボッチャ選手権大会」への進出も決めていて、「目指す先はもちろんパラリンピック出場」と、更なる躍進にも期待が掛かります。ボッチャを通じて出会った仲間と一緒に歩みを進める小林さんの未来は、きっとどこまでも広がっていることでしょう。

ランプ(勾配具)を駆使してボールを転がす小林さんの様子

パラリンピック正式種目「ボッチャ」とは

ヨーロッパで生まれたボッチャは、重度脳性まひ者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。
東京2020パラリンピック競技大会では、日本は団体で銅メダルを獲得しました。
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。

【ボッチャのクラス】

障がいの程度により、「BC1」~「BC4」の4つのクラスに分かれて競技を行います。

  • 「BC1」:車いす操作不可で四肢・体幹に重度のマヒがある脳原性疾患のみのクラス(勾配具なし、アシスタントあり、投球可能(足蹴り可))
  • 「BC2」:上肢での車いす操作がある程度可で脳原性疾患のみのクラス(勾配具なし、アシスタントなし、投球可能)
  • 「BC3」:疾患を問わず、四肢・体幹に重度のマヒがあり、選手自身での投球が困難なクラス(勾配具あり、ランプオペレーターあり、投球不可)
  • 「BC4」:筋ジストロフィーなど、BC1・BC2と同等の重度四肢機能障がいのある選手が行うクラス(勾配具なし、アシスタントなし(足蹴選手のみ可)、投球可能)

その他、上記に該当しない選手のための日本独自のクラス「オープン立位」(片麻痺等の障がいがあるが、立って投球が可能な選手のクラス)、「オープン座位」(座って投球する選手のクラス。車いすの使用の有無は問わない)等、様々なクラスがある。

関連リンク

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。千葉県立船橋夏見特別支援学校 公式ホームページ(外部リンク)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。一般社団法人日本ボッチャ協会(外部リンク)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松戸ボッチャ協会 公式インスタグラム(外部リンク)

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