松戸市立第四中学校が新人戦で躍動!
更新日:2025年2月6日
松戸市立第四中学校(以下、「松戸四中」)は令和6年11月に開催された「第55回千葉県中学校新人体育大会(以下、「新人戦」)」のバスケットボール男子・剣道女子個人・陸上女子走り幅跳びでそれぞれ優勝を果たしました。今後の活躍が期待される選手たちにインタビューしました。
※この記事の情報は、2025年1月31日現在のものです。
【バスケットボール】男子バスケットボール部
松戸市立第四中学校 男子バスケットボール部の皆さん
1年生11人、2年生18人の総勢29人の男子バスケットボール部。今回はこのチームを率いるキャプテン・大塚凜翔さんと、副キャプテンの2人、武田大和さん・藤田楓さん、そして顧問の藤真利子先生に話を聞きました。
四中男子バスケ部の武器
左から藤田さん、大塚さん、武田さん
大塚さん・武田さん・藤田さんの3人は、小学4年生から地域のミニバスケットボールクラブで競技を始めました。そこで出会ってから、同じ中学校に進み、切磋琢磨しながら現在はキャプテン・副キャプテンとしてチームを支えています。四中男子バスケ部はメンバー全員が攻めることができるチームで、中でも3人は試合相手によってさまざまなポジションでプレーができるオールラウンダーであり、チームの得点の軸となる選手です。
自身の武器を聞いてみると、「広い視野で流れを見て、ゲームをつくることです(大塚さん)」「ドライブです(武田さん)「リバウンドです(藤田さん)」とそれぞれ答えが返ってきました。また、試合を常にベンチで見ている教頭の多賀先生は、チームの強みを「攻撃力です!」と力強く言います。オフェンス力を武器に、パス&ランのスピードの速い展開が持ち味の四中男子バスケ部。今大会もその持ち味を存分に発揮して、優勝を掴みました。
ライバルとの対戦
顧問の藤先生
初優勝を果たした四中ですが、ベスト4を懸けた試合で避けられない相手との対戦を迎えます。3人のミニバスケ競技時代からのライバルがいる、佐倉市立上志津中学校との一戦。先生を含め、皆が口を揃えて「この試合が大会の山場だった」と言う上志津中学校は、特に藤田さんにとっては苦い思い出のある相手です。昨年の夏、先輩たちの最後の大会となった総体(中学校総合体育大会)で上志津中学校と対戦。藤田さんは「僕が最後のシュートを外してしまって、1点差で負けてしまったんです」と振り返ります。そんな苦手意識があってか、試合序盤は「みんなすごく暗くて不安そうな顔をしていた(藤先生)」というメンバーに、先生は「もっとできるはず!」と声を掛けます。そこからいつもの調子を取り戻した四中は因縁の相手を82対70で破り、雪辱を果たします。この勝利で波に乗り、後の2試合は「あとは勝つしかない!(藤先生)」という想いでのぞみ、見事初優勝を飾りました。
これからの目標
当初「県大会優勝」を目標に掲げていた男子バスケ部ですが、その目標を達成し、「全中(全国中学校体育大会)出場」へと目標が更新されました。
3人にそれぞれの目標を聞くと「欠点をなくして、すべてをこなす選手になりたい(大塚さん)」「オフェンス・ディフェンスにと貢献したい。このチームでより長くプレーをしたいです(武田さん)」「声・体を張って総体で優勝して、目標を達成できるようにしたい(藤田さん)」と教えてくれました。
藤先生は今年のチームを「とても仲が良く、素直な子たち」と話します。「毎年思うことではありますが、このメンバーでより長くプレーしたいですし、特に今年はそうなれる可能性が高いんじゃないかと思っています」と先生も“全員バスケ”での全中出場を見据えます。メンバー同士で切磋琢磨し、持ち味に磨きをかける男子バスケ部。全中への挑戦はすでに始まっています。
【剣道】女子個人・余野愛さん
左から副顧問の石井先生、余野さん、顧問の伊藤先生、高梨校長
松戸市初の快挙
2年生の余野愛さんは、剣道女子個人で優勝。松戸市の学校の剣道女子個人での優勝は、新人戦史上初となります。そんな快挙を成し遂げた余野さんが剣道を始めたのは、小学1年生の頃。先に剣道を始めていた4歳上の兄を見て剣道に興味が湧き、一緒に小学校の体育館での稽古に行くようになりました。「初めのうちは他の習い事の方が好きだった」と言う余野さんですが、兄を追いともに練習を続けます。気持ちに変化が起きたのは小学4年生。松戸市の強化選手に選ばれます。そこから楽しさと手応えを感じ、のめり込んでいきました。
余野さんに得意な技を聞くと「面です」と教えてくれましたが、「今大会では小手が冴えていました」と言います。決勝戦は延長戦までもつれ込み、そこで優勝を決めた技も「小手」でした。
優勝した瞬間の想いを聞くと「やった!」の一言が満面の笑みで返ってきました。優勝もさることながら、準々決勝でそれまでの対戦で負け越していた相手に勝利したことが、とても嬉しかったそうです。その勝ちが弾みとなり、優勝を掴みました。
顧問の伊藤先生
そんな余野さんの活躍をともに喜び、驚きもしたと言う顧問の伊藤 悠人先生は、自身も中学1年生から剣道を続けている武道家です。「剣道を通して、どういう人間になりたいかを見つけてほしい」と話す伊藤先生に余野さんの人柄を聞くと「実直で素直。努力を惜しまない子です」と答えてくれました。先生の言葉がすっと腑に落ちるほど、取材の間も常に真っ直ぐな視線で、ひとつひとつ言葉を選びながら丁寧に話をしてくれる余野さんの姿が印象的でした。
「昨日の我に今日は勝つべし」
初優勝を果たし、これからは追われる立場となった余野さん。練習内容や心持ちなど、優勝してから変化があったか聞いてみると、「稽古はこれまでよりさらにしっかり取り組み、毎朝やっている素振りなどの自主練も増やしました」という言葉に、特別なことではなく、基本に忠実に、土台をしっかりと固める練習の積み重ねが大事だという想いが伝わってきました。また、「気持ちが沈まないよう、常に気持ちを高めることも練習中から意識しています」とも話してくれました。
そんな余野さんがいつも心に留めている言葉があります。「昨日の我に今日は勝つべし」。以前大会でもらったという手ぬぐいに記されていた言葉だそうですが、この言葉を目にして以来、余野さんの座右の銘となりました。これからの目標を「全国優勝!」に定めた余野さん。過去の己に勝ち続け、目標の全国優勝に向かって、竹刀を振り続けます。
【陸上】女子走り幅跳び・尾高慧実さん
※尾高慧実さんの「高」の漢字は正式には「はしごだか」です。
尾高慧実さん
自己ベストで優勝
陸上女子走り幅跳びを5メートル21センチという自己ベストで制した2年生の尾高慧実さん。これまでの自己ベスト5メートル3センチから大きく記録を伸ばし「自己ベストが出たので、どんな順位が出ても満足でした」と、自身でも納得のいく跳躍で優勝を掴みました。
そんな尾高さんが陸上を始めたのは小学6年生。小学校時代の種目は短距離(100メートル)とリレーだったそうですが、中学に入り、1年時の新人戦から走り幅跳びに転向したそうです。「跳ぶのが好きだった」と言う尾高さんは、「自分に向いているんじゃないかと思いました」と自ら志願し、走り幅跳びへの挑戦を始めます。その自己分析が見事に的中し、転向後わずか1年で県大会優勝を果たしました。
徹底した練習と心の成長
距離を伸ばすためにどのような練習をしているか聞いてみると「自分にベストな助走の距離や歩数を研究して決め、徹底してその練習をしました」と教えてくれました。また、「ロイター板を使って高く跳ぶ練習も効果的だった」そうです。
尾高さんの記録が飛躍的に伸びていった要因は、自身の徹底した練習の他、精神的な成長もあったと教えてくれたのは、顧問の 阿部 沙織理先生です。
顧問の阿部先生
阿部先生に尾高さんについて聞いてみると、「とにかく真面目。そして向上心が強いです」と答えが返ってきました。その真面目さ故、自分の信じたものに一直線になってしまい、なかなか自分のスタイルを崩すのが難しかったという尾高さんですが、「試合で上位に食い込めるようになってきた頃から、自分からアドバイスを聞きにくるようになった(阿部先生)」といいます。陸上部には顧問の先生が3人いるそうですが、一人の意見に偏らないよう配慮されており、それぞれの先生からのアドバイスを聞いて、その中から取り入れるものを自分で選ぶのが四中陸上部のスタイルだそうです。自分に合うと感じたアドバイスを素直に聞き入れるようになった尾高さんに、阿部先生は「人としての成長を感じた(阿部先生)」と同時に、その結果として掴んだ優勝の姿を見た時には「やっと跳べた!」と思ったと話してくれました。
自分の殻を破り、進化した尾高さん。今後の目標を来年度沖縄県で開催される「全中出場」に据え、これからも飛躍は続きます。
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