松戸市からプロスポーツの世界へ!【2023】Jリーガー&プロゴルファー
更新日:2023年1月26日
松戸市出身の若者2人が、今春からプロスポーツの世界に挑みます。プロサッカー選手とプロゴルファーという幼い頃からの夢を実現させた2人のこれまでの道のりと、プロとしての今後の目標などについて伺いました。
※本記事の情報は、2023年1月18日現在のものです。
夢のJリーガーへ!湘南の左サイドを駆け上がる期待の逸材
【サッカー】吉田 新(よしだあらた)選手
湘南ベルマーレに入団する吉田 新選手
松戸市出身で、立正大学サッカー部所属の吉田 新(よしだあらた)選手(ポジション:ディフェンダー)が、2023年シーズンから、サッカーJ1リーグ・湘南ベルマーレに入団します。
※写真のユニフォームは2022年シーズンのものです。
柏レイソルの下部組織出身、国際大会でも左足のキックからゴールを演出
幼少期に地域のクラブでサッカーを始めた吉田選手は、2010年に逸材揃いのセレクションを突破して柏レイソルU-12に入団しました。その後もU-15、U-18と順調にステップアップを続け、U-18時代には海外遠征も経験。2018年にカタールで開催された国際大会では、世界的ビッグクラブのレアル・マドリード(スペイン・ラ・リーガ)やイングランドの名門・トッテナム・ホットスパー(イングランド・プレミアリーグ)などと対戦し、フランスの強豪パリ・サンジェルマン(フランス・リーグアン)との順位決定戦では、正確無比なクロスを左サイドから中央の味方選手にピタリと合わせるアシストも記録するなど、各世代で結果を残してきました。
一足先に活躍している同期が刺激に
吉田選手がこれまで所属してきたチームの同期は、驚くほどの俊英揃いです。新松戸サッカークラブと柏レイソルU-12時代には、現在ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーするサイドバック・内野貴史(うちのたかし)選手(松戸市出身)がチームメイトでした。また、柏レイソルU-12からU-18までには、ポルトガルの強豪・ベンフィカに所属しているゴールキーパーの小久保 玲央(こくぼれお)ブライアン選手、筑波大学在籍ながらも昨季に柏レイソルで鮮烈なデビューを果たしたフォワードの森 海渡(もりかいと)選手(松戸市出身、2023年シーズンはJ2・徳島ヴォルティスに期限付き移籍)とも切磋琢磨してきました。吉田選手よりも先にプロの世界に飛び込んだ同期たちの活躍は、やはり刺激になるそうです。
高精度の左足のキックと豊富な運動量を武器にプロの世界へ
大学への進学を決意した吉田選手は、高精度の左足のキックと、左サイドを何度も上下動できる豊富な運動量に惚れこんだ立正大学からの熱烈な勧誘を受け、同大学のサッカー部に入部しました。
後に同期の半数がJリーガーとなる実力派ぞろいのチームメイトたち(注釈1)と共に自らの強みの左足を磨き続けると、2022年には天皇杯の予選を突破し、創部以来初となる東京都代表としての本選出場の切符を獲得しました。
チームは結果を残したものの、吉田選手個人は度重なる怪我によってJリーグのクラブの練習に参加できない日々が続きました。しかし、怪我の治りを待ってまでも練習参加の機会を設けてくれたチームがありました。それが、湘南ベルマーレでした。練習に参加した吉田選手のプレーは、チームの強化スタッフの目に留まり、2023年シーズンからの入団が決まりました。
(注釈1)2023年に卒業する立正大学サッカー部の4年生12名のうち6名がJリーグでプロサッカー選手になります。
※うち、J1のクラブに入団するのは吉田選手のみ(J1:1名、J2:2名、J3:3名)
まずは開幕戦の出場を目指す、憧れの長友選手をロールモデルに
湘南ベルマーレの吉田選手の起用が想定されるポジションには、各年代の日本代表の常連で、昨年はU-23アジアカップにも出場した畑 大雅(はたたいが)選手などがおり、定位置争いは熾烈を極めるでしょう。それでも吉田選手は「とても楽しみ」とプロサッカー選手としての切磋琢磨に意欲充分です。「これまでお世話になった方々へ結果で恩返ししたい。開幕戦から出場できるよう、強い気持ちでキャンプに臨みたい」と意気込んでいました。
吉田選手の憧れのサッカー選手は、同じポジションであり、上下動を繰り返せるスタミナが特長の長友佑都選手(現・FC東京)です。「将来は長友選手のように世界で活躍できるような選手になりたい」と語る吉田選手が湘南、そして日本の左サイドを縦横無尽に切り裂く姿を見られる日はそう遠くないのかもしれません。
今度はプロとして、全米女子オープンの優勝を目指す!
【ゴルフ】小暮千広(こぐれちひろ)選手
松戸市出身で、2021年にアマチュアながら女子ゴルフの海外メジャー大会「全米女子オープン選手権」に出場した小暮千広さんが、日本女子プロゴルフ協会主催の2022年度プロテストに合格し、晴れて2023年1月からプロゴルファーとなりました。
幼稚園の頃から「夢はプロゴルファー」
小暮選手がゴルフを始めたのは4歳の時でした。ゴルフ好きの父親の打ちっぱなしの練習について行くうちに、いつの間にかクラブを握り始め、小学校の卒業文集に、将来の夢を「プロゴルファー」と書くまでになりました。「夢と言えるものはプロゴルファーしかありませんでした。ゴルフで挫けそうになった時も“唯一の夢くらいは叶えなければ”と自分を奮い立たせていました(小暮選手)。」
小学校の文集より
まるで家のような存在のゴルフ練習場
幼少期から現在に至るまで、小暮選手がゴルフの力を磨き続けてきた本拠地が松戸市金ケ作のゴルフ練習場「らんらん倶楽部」です。「居心地が良くて、自分の家みたいな存在」という同所は、通っていた中学校の目と鼻の先にあります。登校前に練習をして、制服に着替えて学校へ向かい、学校が終わると再び着替えて練習し帰宅するのがルーティンでした。「制服を置きっぱなしにしていたので、家族よりもらんらん倶楽部の方達の方が私の制服姿を目にしていたと思います」と当時を懐かしんでいました。
人生を変えた全米女子オープンへの出場
中学卒業後は、本格的にゴルフに打ち込む環境を求めて明秀学園日立高等学校(茨城県日立市)に進学し、寮生活をしながらゴルフ部で腕を磨きました。2021年、高校3年生の小暮選手にこれまでの人生で最大の転機が訪れます。多くのメディアやゴルフファンからの注目を集める、全米女子オープンへの出場権の獲得です。全米女子オープンは、女子ゴルフの世界4大メジャートーナメントの1つで歴史ある大会です。「海外のトッププロたちに囲まれてプレーしたことで、技術面での学びはもちろん、将来自分が海外でプレーするイメージも得られ、とても貴重な体験ができた(小暮選手)」と言います。
挫折からの決意と有言実行
小暮選手は全米女子オープンに出場した勢いそのままにプロテストを受験したものの、初日に大崩れし、それを最後まで立て直せないまま不合格となってしまいました。いまの自分に足りないものを知って成長するため、小暮選手は大学への進学を決めます。翌年の日本女子学生ゴルフ選手権で優勝し、プロテストの最終フェーズである「最終プロテスト」からの出場権の獲得も目標としました。
不退転の決意で臨んだ2022年の日本女子学生ゴルフ選手権で、小暮選手は進化の証を見せます。Par5のホールでは常に2打目でグリーンオンを狙う大胆さ、ラウンドを通じて大崩れしない安定感と手堅さが噛み合って9アンダーで優勝。最終プロテストの出場権を勝ち取りました。
小暮選手は、最終プロテストでも実力をいかんなく発揮しました。国内屈指の高難易度を誇る大洗ゴルフ倶楽部でのプレーでも、初日に6アンダーを記録して単独1位に躍り出ることに成功。2日目に1オーバー、3日目に1アンダー、4日目に2アンダーとし、合計8アンダーの2位タイでプロテストに見事合格しました。
あと6年で国内での賞金女王とアメリカツアー参戦を目指す
小暮選手の2023年の目標は、ステップ・アップ・ツアー(注釈2)という下部ツアーでの賞金女王の座につくことです。まずはその中で結果を出すことで、レギュラーツアーへの参加の扉が開かれます。
もう少し先の未来について、現在19歳の小暮選手は「25歳までに日本で活躍して賞金女王になってアメリカツアーに行きたい。そして全米女子オープンで優勝カップを掲げたい」と具体的な目標を示してくれました。
らんらん倶楽部の支配人・綿引浩也(わたひきひろや)さんは、小暮選手について「小さい頃から見ているが、自分の考えをしっかりと持っていて、とても芯の強い子。ここに頻繁に来られなくなるくらい、世界を飛び回る忙しい選手になってほしいです」と愛のあるエールを送っていました。
(注釈2)JLPGAツアーへの出場資格のない選手・新人に試合経験を積ませることによる育成・レベルアップを目的とした大会ツアー
【小暮選手オススメ!松戸の飲食店】
小暮選手が子どもの頃から家族で通っている、松戸市内のオススメ飲食店です。「皆さんには小さい時から応援してもらっています。らんらん倶楽部の常連さんもいます。(小暮選手)」
- 牛's倶楽部(もーずくらぶ)【焼肉屋】松戸市上本郷3059
- やはしら すし勘(やはしら すしかん)【寿司】松戸市金ケ作22-1 ルミエール松戸1F
- 食彩い志い(しょくさい いしい)【居酒屋】松戸市常盤平6-3-4
- FUTURO(ふつろ)【イタリアン】松戸市久保平賀396-6
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