『板倉鼎・須美子書簡集』
更新日:2020年6月2日
『板倉鼎・須美子書簡集』を刊行しました
松戸で育った洋画家、板倉鼎(1901年から1929年)とその妻、板倉(昇)須美子(1908年から1934年)は、1920年代後半、エコール・ド・パリ全盛期のフランスに留学しましたが、多くのすぐれた作品を残し、昭和初年に20代の若さで相次いで世を去りました。その短くも比類ない画業は、松戸市立博物館、目黒区美術館などの近年の展覧会を通じて大きな反響を呼びました。
このたび松戸市教育委員会は、1926年から1929年までの3年余りの留学中を中心に、夫妻が松戸の鼎の家族に宛てて書き綴った約370通の書簡を活字化して年代順にまとめ、書簡集として刊行しました。
板倉鼎・須美子を取り上げた近年の展覧会
2015(平成27)年10月10日から11月29日
- 会場:松戸市立博物館
- 主催:松戸市教育委員会
「よみがえる画家 板倉鼎・須美子展」
2017(平成29)年4月8日から6月4日
- 会場:目黒区美術館
- 主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
- 特別協力:松戸市教育委員会
- 聖徳大学・聖徳大学短期大学部、松戸市・松戸市教育委員会共同企画展「フジタとイタクラ エコール・ド・パリの画家、藤田嗣治と板倉鼎・須美子」
2019(平成31)年1月16日から3月16日
- 会場:聖徳博物館(聖徳大学川並弘昭記念図書館8階)
- 主催:聖徳大学・聖徳大学短期大学部、松戸市・松戸市教育委員会
『板倉鼎・須美子書簡集』
発行所 松戸市教育委員会
- 発行日 2020年3月26日
- 大きさ A5判 総頁数 872頁
- 定価 4,300円
- 監修 川崎キヌ子氏(和洋女子大学名誉教授)
- 編集 田中典子 (松戸市教育委員会社会教育課美術館準備室)
内容
書簡
1925(大正14)年まで
1926(大正15/昭和元)年
1927(昭和2)年
1928(昭和3)年
1929(昭和4)年
1930(昭和5)年から1932(昭和7)年ごろ
註
解説・年譜・索引
板倉鼎・須美子とその書簡 田中典子
年譜
板倉家・昇家 系図
編者あとがき
主要人物略歴・索引
購入方法のご案内
2020年6月15日より販売を開始します。
取扱店等(休業日、営業時間、在庫等を、各取扱店等に直接お問い合わせください。)
良文堂書店 松戸店(松戸駅東口前)
〒271-0092 松戸市松戸1の1225(松戸駅東口前)
電話:047-365-5121(2020年7月1日より販売)
スモークブックス 千葉みのり台店
〒270-2231松戸市稔台1の21の1 あかぎハイツ113号室
電話:047-705-0816
藝大アートプラザ(東京藝術大学美術学部構内)
〒110-8714 台東区上野公園12の8 東京藝術大学美術学部構内
電話:050-5525-2102
電話:047-384-8181
〒271-8588 松戸市根本387の5
松戸市役所別館1階(松戸駅東口より徒歩約9分)
電話:047-366-7107(平日8時30分から17時)
松戸市教育委員会 社会教育課 美術館準備室
〒271-8588 松戸市根本356 京葉ガスF松戸ビル6階(松戸駅東口より徒歩10分)
電話:047-366-7463(平日8時30分から17時)
通信販売
代金、送料等を郵送してください。折り返しお送りします。
1冊の場合、現金書留で(1)(2)を下のあて先までお送りください。
(1)現金4,820円(代金4,300円と送料520円の合計金額)
(2)購入希望の書名(板倉鼎・須美子書簡集)、送付先住所、氏名、電話番号(平日昼間に連絡可能なもの)を書いたメモ
あて先
〒271-8588 松戸市根本356番地
松戸市教育委員会 社会教育課 美術館準備室
※一度に2冊以上(ほかの図録等も含めて)購入される場合は、送料が変わる可能性があります。事前に、下の連絡先までお問い合わせください。
連絡先
電話:047-366-7463(平日8時30分から17時)
Eメール:mcshakaikyouiku@city.matsudo.chiba.jp
下記サイトからもご購入いただけます。
スモークブックス ウェブショップ
『板倉鼎・須美子書簡集』刊行の背景と主旨
松戸ゆかりのエコール・ド・パリの画家、板倉鼎・須美子
20世紀前半のパリに世界各国から集まった画家たちは、「エコール・ド・パリ」と総称されています。この時代、日本からも大勢の画家たちが渡仏しました。松戸ゆかりの洋画家、板倉鼎・須美子夫妻も、1926年から1929年までフランスに留学しましたが、鼎は多くの優れた作品を残して1929年、急病のため28歳でパリに客死しました。鼎の指導によりパリで油絵を始め、すぐに豊かな才能を現して高く評価された須美子も、帰国後に25歳の若さで病没しています。
1928年、パリにて
板倉夫妻の作品収集と展覧会
板倉夫妻は画家として大成する前に夭折してしまったため、その存在は広く知られることなく長い年月が経過しました。近年、松戸市教育委員会は板倉夫妻の作品の収集を進め、展覧会で公開してきました。展覧会は大きな反響を呼び、再評価の機運が高まっています。
板倉夫妻の書簡
3年間の留学中に板倉夫妻が松戸の家族に宛てて書き送ったたくさんの書簡が長年大切に保管されてきました。それらの書簡には、夫妻の日々の生活や制作活動についての報告のほか、藤田嗣治、佐伯祐三、岡鹿之助らをはじめ、当時パリで活動し、夫妻が親交を結んでいた日本人画家たちの動静等も記されています。
書簡
書簡集の刊行
松戸市教育委員会は、板倉夫妻の生涯と作品研究の基礎資料とするため、また夫妻を含むエコール・ド・パリ研究に資するため、これらの貴重な書簡を活字化し、書簡集として刊行しました。
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