松戸市立博物館の学芸員紹介
富澤 達三(とみざわ たつぞう)
専門分野
江戸時代の日本について研究しています。松戸に残る古文書を整理し、読み解くことで、江戸時代の松戸を具体的に調べています。また、図像から江戸時代を探る研究にも力をいれています。
どんな仕事をしているか
博物館で保管している古文書を中心に整理し、読み解いています。さらに、市内旧家に残されている古文書の調査も行っています。そのほか、学芸員講演会やパートナー講座で松戸の江戸時代について発信しています。
過去に担当した代表的な展示
- 館蔵資料展「まつどの江戸時代」(平成30年度)
- 企画展「松戸と徳川将軍の御鹿狩」(令和2年度)
学芸員の活動(令和3年度)
- 講演会講師「松戸の江戸時代 村について」(専修大学松戸中学校2年生向け講座、令和3年度)
- 学芸員講演会「幕末江戸の麻疹パンデミック」(松戸市立博物館、令和3年度)
松戸市立博物館のココがおすすめ!
「松戸河岸の模型」。江戸川を船で下り、江戸へさまざまなモノを運ぶ中継地として賑わった松戸河岸が、とても詳しく再現されています。ほかにも「御鹿狩シアター」は、今の五香公園ちかくで行われた、徳川将軍の御鹿狩を、音響と細かい人形の動きで解説しています。
松戸の歴史解説(広報まつど 令和2年6月15日号掲載)
当館学芸員がそれぞれの専門分野の歴史解説をしています!
松戸と徳川将軍の御鹿狩
西村 広経(にしむら ひろつね)
専門分野
先史考古学、とくに東日本の縄文時代を中心に研究しています。狩猟採集民が自然環境にどのように適応したのか、その中でどのように複雑な社会を形成していったのか、といった問題に取り組んでいます。最近は北海道・東北・関東の土器を見比べながら、地域間の関係の変化を探っています。
過去に担当した代表展示
- 館蔵資料展「イランの技とデザイン:奥井コレクション展」(令和4年度)
学芸員の活動(令和3年度)
- 口頭発表「異形土器の広域分布と地域性」(考古学研究会第54回東京例会、令和3年7月)
- 出前講座講師「じょうもんじだいのくらし」(松戸特別支援学校、令和3年7月)
- 講演会講師「広域分布する異形土器」(千葉県教育振興財団出土遺物公開事業、令和4年1月)
- 講演会講師「北国からみた松戸の縄文土器」(松戸市立博物館、令和4年2月)
松戸市立博物館のココがおすすめ!
縄文の森。地中に残されていた花粉や発掘調査でみつかった動植物などのデータから縄文時代後期(約4000年前)の森を復元しています。森の資源を巧みに利用した暮らしぶりを体感してみてください。
松戸の歴史解説(広報まつど 令和2年8月15日号掲載)
当館学芸員がそれぞれの専門分野の歴史解説をしています!
貝の花の不思議な土器
藤原 哲(ふじわら さとし)
令和4年度より松戸市立博物館の古墳時代担当学芸員として勤務することになりました。
よろしくお願いいたします。
専門分野
弥生時代から古墳時代の武器や戦闘、国家形成時期の軍事組織などを、主な研究対象にしています。
松戸市立博物館のココがおすすめ!
実際の大きさが実感できる河原塚1号墳主部の復元模型や、縄文の森の竪穴住居など。
コロナ禍で出歩くことが少なくなりましたが、デジタルやリモートでは学習できない体感が博物館のおすすめです。
林 幸太郎(はやし こうたろう)
令和4年度より松戸市立博物館で勤務することになりました。よろしくお願いいたします!
専門分野
近現代の日本を公文書、個人宅の文書、雑誌・新聞など、いろいろな文字資料を素材としながら研究しています。とくに、江戸時代の大名とその家臣団が、明治時代以降どのように生活し、地域のなかでどのような役割を果たしていったのか、というテーマに取り組んでいます。
松戸市立博物館のココがおすすめ!
主題展示室「二十世紀梨の誕生」。松戸市指定文化財である「二十世紀梨の原木」と迫力のある梨の樹が迎えてくれます。二十世紀梨をはじめとするニホンナシの歴史や栽培の映像など、今なお松戸の特産物である梨を深く知るきっかけになると思います。梨園へ遊びに行く際には、ぜひお立ち寄りください。
山田 尚彦(やまだ なおひこ)
専門分野
民俗学・文化人類学、あるいは歴史社会学が該当するでしょうか。あれこれ目配りしすぎていくつも風呂敷を広げたままになっているのが難点です。
どんな仕事をしているか
「再任用職員」として、いままで手を付けられなかった館蔵資料の再整理と登録作業を進めています。令和4年度から長年の課題だった資料のデジタル化と公開が始まったので、資料データベースをブラッシュアップすることと、それをもとに館蔵資料目録第1号を刊行すべく作業を進めています。
過去に担当した代表的な展示
- 企画展「稲と魚-水田をめぐる漁・猟・採集-」(平成7年度)
- 館蔵資料展「文化財を治すー幸谷観音奉納板絵の修復ー」(平成13年度)
- 企画展「Plastic? / Plastic! 高度経済成長とプラスチック」(平成26年度)
学芸員の活動(令和3年度)
- 館蔵資料展「小金城・根木内城+郷土玩具展リターンズ」の郷土玩具展部分を担当。
- 講演会「歴史を語る1」(松戸市立博物館、令和3年7月)
松戸市立博物館のココがおすすめ!
「下谷・谷津・台」は大規模開発が始まる直前、1960年の地理的条件をもとに3つに区分したもので、「景観模型」と呼んでいます。ここの空間は照明が少々暗いのですが、よく見ると当時の車が走っていたり、小型の舟が浮かんでいたり、台地のへりから湧水が流れていたりと細かい造作が施されています。
(展示室以外だと)21世紀の森と広場という公園の中にあり、周囲を樹木に囲まれているところ。宅地化が進んだ松戸市の中では唯一のまとまった緑で、初夏になると博物館のガラス窓に木々の緑が映えて、とてもきれいです。
松戸の歴史解説(広報まつど 令和2年7月15日号掲載)
当館学芸員がそれぞれの専門分野の歴史解説をしています!
三匹獅子舞
中山 文人(なかやま ふみと)
専門分野
日本の中世(平安時代の後半から戦国時代)を古文書・古記録といった文字資料をおもな素材に使って研究します。「こんな博物館もアリだね」って形や動かし方を考える博物館学もやっています。
どんな仕事をしているか
展示会を開いたり、文章を書いたり人前で喋ったり・・・。今年は3年ぶりの田圃再開なので、子どもたちの成長を間近で見られるお得な役目だと思っています。
過去に担当した代表展示
- 館蔵資料展「小金城と根木内城+郷土玩具展リターンズ」(令和3年度)
- 企画展「本土寺と戦国の社会」(平成29年度)
学芸員の活動
- 講座講師「松戸方面から眺めた千葉市・千葉氏の戦国時代-西原文書ふたたび-」(千葉市史研究講座、平成30年度)
- 講座講師「小金の歴史〈戦国時代編〉」(松戸市パートナー講座、平成30年度)
- 講座講師「「小金領」と戦争」(松戸市パートナー講座、平成30年度)
- 学芸員講演会「戦国時代/松戸まわりの四方山噺」(松戸市立博物館、令和3年度)
- 千葉県博物館協会「研究紀要」第47号編集・執筆
松戸市立博物館のココがおすすめ!
広い縄文時代の展示や野外の竪穴住居と常盤平団地の復元模型。昔と今を見比べるとより面白くなると思います。それから、松戸デジタルミュージアム、ご来館の前後に、展示室でもご覧になれます。
松戸の歴史解説(広報まつど 令和2年5月1日号掲載)
当館学芸員がそれぞれの専門分野の歴史解説をしています!
小金城と根木内城
青木 俊也(あおき としや)
専門分野
民俗学 特に人の一生に関わる葬送儀礼について、松戸市域の大半が農村だった1950年代から現在に至る変化について研究しています。
博物館展示論 各地の歴史博物館における昭和30年代を中心とした生活展示がつくられてきた意味について研究しています。
どんな仕事をしているか
本年度は、企画展「第2回こどもミュージアム」の準備に取り組んでいます。
過去に担当した代表展示
- 企画展「こどもミュージアム」(令和元年度)
- 企画展「戦後松戸の生活革新」(平成12年度)
学芸員の活動(令和3年度)
- 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科非常勤講師「博物館歴史資料学特論」「博物館歴史資料学特論」(令和3年度)
- 学芸員講演会「常盤平団地60年の生活史」(松戸市立博物館、令和3年度)
松戸市立博物館のココがおすすめ!
常設展示室では、2019年で60周年を迎えた常盤平団地における1962年の生活が展示してあります。皆さんの生活とどのようなところが違い、どのようなところが同じか、考えてみると面白いと思います。
松戸の歴史解説(広報まつど 令和2年6月1日号掲載)
当館学芸員がそれぞれの専門分野の歴史解説をしています!
常盤平団地60年の生活史に向けて
