小金城主高城氏古文書528点寄贈(令和2年3月)
高城忠雄様より古文書528点のご寄贈いただきました
戦国時代の小金城主高城氏は、当館が調査研究、展示や教育普及を進めるにあたって、とても重要な柱です。
今回は、戦国時代の資料1点、江戸時代以降の資料527点を寄贈いただきました。
小田原の大大名北条家から与えられた古文書が貴重なのはもちろんですが、江戸幕府に旗本として仕えた時代の資料も大変珍しいものです。
写真の絵図は享保13年(1728)、旧家臣の子孫を名乗る小金町の幸谷五郎衛門が、江戸住まいの高城氏へ渡したものを、後世再び写した資料です。
本拠地小金城が描かれた最古の絵図になりますが、さらに注目されるのは、栗ヶ沢に「古之家老之城跡」があるという記述です。市内の栗ヶ沢は戦国時代以前の15世紀前半、すでに高城氏が居たことがわかっている土地でもあり、いろいろと想像力を掻き立てられます。400年後の私たちにもはっきり城跡とわかる堀や土塁を残す根木内城のように、江戸時代中頃の人々にも戦国時代の栗ヶ沢城跡と認識できる遺構があったのかもしれません。
小金城図
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