所蔵品の紹介(慶喜ゆかりの品)
更新日:2013年11月25日
「徳川慶喜肖像(ディスデリ複写)」
昭武が日本から持参した慶喜の肖像をディスデリが複写した未裁断名刺判写真。持参した写真の枚数が不足したため、複写をしたものと思われる。実際に使用するときには、それぞれのカットを切断し、台紙に貼って用いた。完全に未裁断のものは世界的にも珍しい。
『錦絵・教導立志伝(徳川慶喜)』
小林清親画
『葵紋付単衣』
徳川慶喜所用 河合重子氏寄贈
薄い麻地の葵紋付単衣。慶喜の身長についての記録は今のところ見あたらないが、この単衣の寸法と慶喜の写真などを参考にすると、彼の身長を推測することも可能だろう。試みに概算値を出してみると、彼の身長はおよそ150センチほどではなかったかと思われる。肖像写真から受ける彼の印象よりはずっと小柄な人であったようである。
『徳川慶喜家扶日記』
慶喜邸の使用人達によって書き継がれた彼らの業務記録。慶喜の動静や、慶喜邸での出来事、来訪者や交際の様子などが記されている。明治五年(一八七二年)から同四五年までの四十三冊が伝えられている。