祝 松戸市人口50万人到達 マイセンコレクション展
更新日:2024年11月22日
概要
会場
戸定歴史館 (〒271-2050 松戸市松戸714の1)
会期
2025年2月1日(土曜)から3月9日(日曜)
開館時間
午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜(ただし2月24日は開館し、翌25日休館)
入館料
- 一般300(240)円
- 高校・大学生100(80)円
- 戸定邸との共通入館料:一般500(400)円、高校・大学生160(120)円
※()内は20名以上の団体料金 - 中学生以下、身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人と介護者1名は無料(手帳をご提示ください)
- 市内在住70歳以上の人は一般団体料金と同額(住所と年齢を確認できるものをご提示ください)
主催
松戸市教育委員会
後援
- JOBANアートライン協議会
- 北総線沿線地域活性化協議会
協力
- 新京成電鉄株式会社
- 流鉄株式会社
展覧会について
17世紀、ヨーロッパの王侯貴族や一部の裕福な商人の間では日本や中国から輸入された磁器が流行していました。特にヨーロッパにはない透き通った白色の磁器は人々を強く惹きつけ、各地で東洋磁器が研究されていましたが、その製造方法は長らく謎に包まれていました。1709年、ドイツ東部の街マイセンでヨーロッパ初となる白色硬質磁器の生産に成功します。
翌1710年、ザクセン公アウグスト2世の命により王立のマイセン磁器製作所が設置されました。設立から300年以上経った現在も、マイセン磁器製作所は伝統的なラインから最先端のデザインまで多様な製品を生み出しつづけ、ドイツの名窯として世界的に知られています。
令和4年度、松戸市は実業家である土屋亮平氏(注釈1)よりマイセン磁器コレクション152点の寄贈を受けました。これらはマイセン設立から現代に至るまでを網羅する非常に貴重な作品群です。本展では寄贈を受けたコレクションの中から約38点を公開し、華麗なマイセン磁器の魅力をご紹介します。
(注釈1)土屋亮平氏の「土」の漢字は、正しくは右側真ん中に点があります。
出品作品(一部)
金彩中国人物タンカード1730年頃 (高さ17センチメートル、径10.5センチメートル)
初期マイセン マイセンと東洋の磁器
17世紀、ヨーロッパでは東洋の磁器が流行しており、宝石と同等の取引がなされていました。特に白色の磁器はそれまでのヨーロッパでは生産方法が確立しておらず、日本や中国からの輸入に頼っていました。
1709年、ドイツ東部の街マイセンにおいてザクセン公アウグスト二世の命により、ヨーロッパ初の白色磁器の製造に成功しました。
翌1710年には王立マイセン磁器製作所が設立され、本格的な磁器生産を開始しました。初期マイセン作品は、東洋磁器への憧れに端を発しているため、日本や中国風の図柄を応用したものが多く見られます。
色絵竹虎文飾り皿1725-30年頃 (高さ3.4センチメートル、径23.4センチメートル)
染付花鳥文皿1740年頃 (高さ3.4センチメートル、径15センチメートル)
色絵花鳥果実文ディナーセット1750年頃
バロック、ロココの時代
17世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパではバロック様式が流行していました。バロック様式の特徴として、誇張された陰影、劇的な表現等が挙げられ、当時のマイセン磁器にもその影響を見ることができます。
ロココは主に18世紀中期、フランスを中心にヨーロッパ全土に浸透しました。華やかな宮廷文化とともに発展したこの様式は、自由奔放かつ軽快な雰囲気が特徴とされます。
1731年、王立マイセン磁器製作所に入所した宮廷彫刻家、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706年から1775年)が制作した当時のマイセン磁器にもこの二つの様式が垣間見えます。
金彩花飾人物文飾り壺1860年頃(高さ64センチメートル)
動物飾り貼付花人物チューリン1860年頃 (高さ37.5センチメートル、径30センチメートル)
王冠金彩風景文宝石箱1880年頃 (高さ19.5センチメートル)
19世紀から現代
18世紀中頃から始まった七年戦争の影響で、マイセンは創業停止に近い状態に追いやられます。ようやく生産を再開したころ、ヨーロッパでは磁器工場の設立ブームが巻き起こっていました。マイセンは競合他社がひしめく荒波を新たな釉薬や技術の開発に努めて耐えました。
19世紀、時代は大量生産、産業化へと突入します。自国の産業振興のため、欧米各地で万国博覧会が開催され、マイセンでは自社製品の技術力を表すような作品を出品しました。
藍地金彩人物文双耳飾り壺1900年 (高さ68.7センチメートル)
会期中のイベント
展覧会関連イベント
12月中旬頃から「松戸市オンライン申請システム」にて募集を開始します。
ギャラリートーク
専門家が展覧会の見どころを解説します。
日時・講師
「東洋の陶磁器とマイセン」2月9日(日曜)午後2時から
林 克彦氏(五島美術館学芸部長)
「マイセンの魅力」2月15日(土曜)午後2時から
池田 まゆみ氏(北澤美術館主席学芸員)
場所
戸定歴史館展示室
定員
各回15名程度
参加費
無料(要展覧会チケット)
参加方法
事前予約制 (応募者多数の場合は抽選)
ワークショップ (ポーセラーツ体験)
16センチメートルのプレートに転写シールを使用して絵付け体験をします。(焼成した作品は後日着払いにて郵送)
日時
2月22日(土曜)午後2時から午後4時
場所
松雲亭(戸定が丘歴史公園敷地内)
定員
松戸市在住の18歳以上 20名
参加費
2,200円(別途作品送料)
参加方法
事前予約制(応募者多数の場合は抽選)
講師
嶋野 育代氏(ポーセラーツサロンPuamana主宰)
展覧会に関するお問合せ
松戸市教育委員会 文化財保存活用課 美術館準備室
電話:047-365-0858(平日午前8時30分から午後5時)
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