ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください
更新日:2019年11月27日
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、年間を通じて発生しますが、特に冬場に多く発生します。
学校、保育園、社会福祉施設などの集団で生活をする施設で発生した場合は、集団感染となることがあるので注意しましょう。
症状など
- 主症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です
- 症状が1、2日続いた後、治癒し後遺症はないとされています
- 感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状もあります
- 潜伏期間は、24時間から48時間です
- 高齢者や乳幼児では重症となることがあります
感染経路
このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
- 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐物から人の手などを介して二次感染した場合
- 家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
- 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者など)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
- 汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
- ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合
予防方法
- 二枚貝は中心部まで十分に加熱してから食べる。湯通し程度の加熱ではウイルスは死にません。
- 生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄する。
- トイレの後、調理をする際、食事の前にはよく手を洗い、使用するタオル等は清潔なものを使用する。
- 調理従事者が、下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状がある時は、調理への従事を避ける。
嘔吐物の処理方法
集団感染につながることのないよう、便や吐物の処理に気をつけましょう。
用意するもの
- 水
- 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
- バケツ(消毒液作成用)
- ゴミ箱(バケツなどでも可)
- 新聞紙(布やペーパータオルでも可)
- ビニール袋(2枚)
- 使い捨てゴム手袋
- 使い捨てマスク
- 使い捨てエプロン(ビニール袋で代用可)
- 手指消毒薬
処理手順
※処理時は窓などを開けて十分に換気した状態で行ってください
- バケツに消毒液を作る。 ※濃度は0.1%(原液の濃度に合わせて希釈する)
- 使い捨てゴム手袋、マスク、エプロンを着用する。
- ゴミ箱にビニール袋を二重にセットする。
- 消毒液で湿らせた新聞紙などで嘔吐物をふき取り、ゴミ箱に捨てる。
- 新聞紙などを嘔吐したあたりにかぶせ、消毒液をかけ10分程度そのまま置く。(カーペット等の奥に入り込んだウイルスを殺菌するため)
- 新聞紙及び使い捨てゴム手袋、マスク、エプロンをゴミ箱に捨てる。(汚染された外側は触らないように注意する)
- ビニール袋をゴミ箱から外し、中外どちらもしっかりと縛る。
- 手指消毒薬で手指等をしっかりと消毒する。
- 下記外部リンク「社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル ダイジェスト版(東京都福祉保健局)」の3ページを参照ください。
外部リンク
社会福祉施設等におけるノロウイルス対応標準マニュアル ダイジェスト版(東京都福祉保健局)
