千葉県幸田貝塚出土品(ちばけんこうでかいづかしゅつどひん)
更新日:2023年4月19日
国指定文化財 重要文化財(有形) 平成6年6月28日指定
市の最北部、標高約18メートルの台地上に位置する幸田貝塚は、今からおよそ6000年前の縄文時代前期に形成された貝塚を伴う集落遺跡です。その分布範囲は南北約250メートル、東西が約180メートルにも及ぶ広大なものです。
この遺跡については、昭和3年(1928年)に東京帝国大学の『日本石器時代遺物発見地名表』に紹介されて以来、今日に至るまで考古学研究者の高い関心を集めてきており、松戸市教育委員会も数多く発掘調査を行っています。その結果、縄文時代前期をはじめとする竪穴式住居跡を160軒以上検出し、この貝塚が大集落に伴うものであることが明らかになりました。
また他にも多量の土器や石器、貝塚の中から獣や魚の骨や炭化したクルミなど当時の暮らしぶりを伝える貴重な遺物が出土しています。多種多様な縄の文様を施した「関山式(せきやましき)」土器群を中心に、縄文時代の研究上きわめて重要な資料群は、一部が国指定重要文化財になっています。
所在地
千駄堀671 松戸市立博物館
交通
新京成線八柱駅・JR新八柱駅より新京成バス「公園中央口」下車徒歩1分
案内図
【国指定文化財】千葉県幸田貝塚出土品
松戸市千駄堀671 松戸市立博物館