木造金剛力士立像
更新日:2018年3月27日
金剛力士とは、金剛杵(こんごうしょ)という煩悩(ぼんのう)を打ち砕く武器を手に持った、仏法を守る神のことです。通常、外敵を威嚇する身振りと形相を表す「阿(あ)」「吽(うん)」の2体が、仁王門と呼ばれる山門の左右に配置され、伽藍(がらん)と仏を守っています。
臨済宗法王山萬満寺の仁王門にある2体の木造金剛力士立像は、いずれも寄木造り(よせぎづくり)で彩色(さいしき)、玉眼(ぎょくがん)。像高は阿像(向って右側)が八尺四寸八分(約257センチメートル)、吽像(向って左側)が八尺八分(約245センチメートル)あります。
伝承によれば鎌倉時代の仏師運慶(ぶっしうんけい)の作といわれています。なお、大正15年(1926年)に受けた補修の際には、吽像の胎内左腰下から「平朝臣康□再興也、文明六年(1474年)甲午七月上旬」という修理時の墨書銘(ぼくしょめい)が発見されました。最近では、阿像が昭和62年、吽像が同63年にそれぞれ補修されています。
吽像
阿像
所在地
- 馬橋2547 萬満寺
交通
- JR馬橋駅より徒歩3分
案内図
【国指定文化財】木造金剛力士立像
松戸市馬橋2547 萬満寺
