経年劣化による事故
更新日:2013年11月25日
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)製品安全センターより、注意喚起の通知がありました。
(事例1)【温水洗浄便器】
温水洗浄便器の一部が焼損した。
→長期使用(20年)により、便座電気コードの被覆の劣化と、便座の開閉による屈曲により、便座電気コードの芯線が断線するとともに被覆が損傷し、損傷箇所に尿や洗剤等が侵入してトラッキングが発生し、出火に至ったものと推定されます。
(事例2)【電気カーペット】
使用中の電気カーペットの一部が焦げた。
→長期使用(約24年以上)により、発熱体にストレスが加わり破断し、破断部の抵抗値が増加して、異常発熱し焦げたものと推定されます。
(事例3)【屋外式ガス給湯器】
浴槽へ給湯中、屋外に出たところ、ガス給湯器の前面カバーが焼け、熱交換器に穴が開いた。
→長期使用(20年)により、燃焼用の空気を取り入れるファンに、多量の埃が付着して空気不足となり、燃焼室内の燃焼バランスが崩れ、熱交換器の溶接部の一部に亀裂が発生し、その後の運転の繰り返しで亀裂が拡大したために、亀裂部分から燃焼炎が噴出して前面カバーの焼損に至ったものと推定されます。
◇事例1から3以外にも様々な製品で経年劣化による事故が起こっています。使用されている製品に「焦げくさいにおいがする」、「通常にできていた動作をスムーズに行わなくなった」など、異常を感じたときは、使用を中止し、メーカーや販売店に相談してください。