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蜂を知ろう

更新日:2022年3月25日

はじめに

 蜂は、なぜ危険生物だと感じるようになったのでしょうか?
 それは、かつて蜂は人から離れた生息地で生きていたのに、住宅地の開発などで、蜂の生息地に人が侵入したのが原因と言われています。
 蜂も生き残るために環境に適応しようとして、市街地などの樹木、家の軒下、雨戸、戸袋、換気口、屋根裏などあらゆる場所に営巣するようになり、"巣を守るために人を刺す"ことから危険だと感じられるようになりました。
 しかし、蜂蜜の生産や農作物の花の受粉をしている"ミツバチ"や毛虫など植物を食い荒らす害虫を餌とする"スズメバチ"などは人間社会に貢献してくれることから「益虫(えきちゅう)」と呼ばれている面もあります。
 実は、こちらから刺激を与えなければ、ほとんど刺されることはありません。
 無造作に駆除するのではなく、共生を考えていきたいものです。

 このページでは蜂の種類や活動時期などの生態についてをご案内しています。
 見かけた蜂の種類を確認したい場合やハチにご興味のある方、すぐやる課へ巣の駆除をご要望される際などにも、ぜひご活用ください。

蜂の種類を知ろう

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ

主なハチの種類

スズメバチ アシナガバチ ミツバチ

活動時期

5月から11月

4月から10月 4月から11月

体の大きさ

約1.7から4センチメートル
女王蜂は約2.4から4.5センチメートル

約1から2.5センチメートル
女王蜂は約3センチメートル

約1から2センチメートル
女王蜂はその1.5倍

主な種類

オオスズメバチ
キイロスズメバチ
コガタスズメバチ

キアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
セグロアシナガバチ

二ホンミツバチ
セイヨウミツバチ

蜂の特徴

攻撃性は非常に高く、巣に近づいただけで攻撃してくることがあり、非常に危険である。

スズメバチに比べると性格はおとなしいが、巣やハチ自身に刺激を与えると攻撃してくる。

性格は非常におとなしい。攻撃性はほどんどないが、巣を刺激すると攻撃してくることがある。

巣の
特徴

マーブル模様のついた茶色いバレーボールのような形。内側に何層もの巣がある。穴(出入口)はひとつ。

茶碗をひっくり返したような半球状な形で、下から見ると、六角形の穴がたくさん見える形をしている。

奥まったところに作るので、直接見えることはほとんどない。

巣を作りやすい場所

  • 軒下
  • 戸袋
  • 庭木・生垣
  • 屋根裏
  • 樹木の枝や洞
  • 木の根元(オオスズメバチ)等
  • 軒下
  • 庭木・生垣
  • 窓枠
  • 換気口
  • 室外機 など
  • 樹木の枝や洞
  • 換気口
  • 屋根裏 など

※閉鎖された場所を好む習性があります。

ハナバチ・ドロバチ

 有名なスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの他にも、いろいろな習性をもったハチが存在しています。
 攻撃をされる危険性が低いため、松戸市では駆除の対象外としていますが、危険性が高いハチと見分けがつかない場合や不安な場合には、すぐやる課にご相談ください。

ハナバチ

 花から蜜と花粉を集めて、幼虫の餌とするハチの仲間です。土の中や枯木に穴を掘ったり、または壁のすき間等に巣を作ります。
 体の大きさが約2から3センチメートルと大きいためスズメバチと間違えやすいですが、集団性のスズメバチと違い単独性のハチなので、巣を守って襲ってくることはありません。

ドロバチ

  とてもおとなしいハチで、巣はその名の通り泥や土でできており、ハチの餌となる青虫などが入っています。ドロバチも単独性のハチなので、巣を守って襲ってくることはありません。
 巣が気になるときは、念のため殺虫剤をかけてから、シャベルやへらで落としてください。
 ※巣に水をかけると、泥や土が柔らかくなります。

蜂の習性を知ろう

 蜂は、最初は女王蜂がたった一匹で、春から新しく巣を作り始めます。巣の寿命は秋頃までで、それまでに来年新しく巣を作る新女王蜂を巣立たせるまでが1年のサイクルです。
 働き蜂(メス蜂)が鋭い毒針を持っていて、人を刺します。蜂の被害は、主に7月から10月に多発しています。原因は、ハチの数が一気に増える時期であることと、それに伴いハチ自体が活発になり、攻撃性を増すためです。

ハチはどんな場所に巣を作るのかな?

ハチの営巣場所

  • 軒下…22%
  • 庭木(木の枝・木の洞)…24%
  • ベランダ・テラスなど…12%
  • 窓枠・戸袋・雨戸…9%
  • 玄関…4%
  • ガレージ・物置など…7%
  • 外壁・外階段など…6%
  • 換気口・室外機・給湯器・メーターなど…6%
  • その他(庭の設置物等)…10%

巣を作られないための対策方法

軒先、外壁

 春先に玄関や外壁の軒下を注意して見ると、初期に発見しやすいです。

庭木

 うっそうとした空間を作らないよう、毎年春先にはきれいに剪定しましょう。

窓枠、戸袋

 すき間に作られる場合があるため、毎日開け閉めをすると効果的です。

通気口、室外機

 通気口やすき間を金網などで塞いだりすると効果的です。

外周

 物やゴミを置かず、風通しの良い環境にしましょう。
※上記の方法は完全に巣を作られない手段ではありませんが、巣を作られる可能性を低くでき、また巣が小さいうちに発見すれば早く安全に駆除ができます。

蜂の巣の駆除のしかた

 蜂は害虫を捕獲する益虫です。ただし、生活に支障のある場所に巣を作られた場合は、早期に駆除することをおすすめします。初期の巣は小さいため、ご自身で駆除をされたい場合にはこちらのファイルをご参照ください。 
※駆除は危険ですので無理はせず、巣を見かけて不安に感じるときは、すぐやる課にご相談ください。

関連ダウンロード

蜂に関するQ&A

Q1.家の庭木に大量のミツバチが止まっているのですが、大丈夫ですか?

 この現象は、ミツバチの『分封』と呼ばれるもので、主に4月から6月頃に今までの女王蜂が新しい女王蜂に巣を譲り渡して新しい巣を作るために、巣から飛び立ち、巣の場所を探す間に止まっていることがあります。
 この状態でのミツバチは大変おとなしく、危害を加えない限り攻撃してくることはありません。1週間くらいの内には移動しますので様子を見てください。

Q2.よく「蜂は黒いものに襲い掛かる」と言うが本当ですか?

 これは一説によると、何千年前、人間にとって蜂の子は貴重なたんぱく質として格好の栄養源だったといわれています。現在でもオオスズメバチの蜂の子は高級食材といわれていますが、スズメバチを食べる人種がすべて髪が黒い(=東洋人)という共通点があります。スズメバチと人間との長いせめぎ合いの中で、スズメバチは天敵である髪の黒い人間や黒い着衣に対して攻撃するようになったと考えられています。

Q3.家に蜂の巣がある場合、洗濯物はいつ取り込めば安心ですか?

 蜂は、営巣活動(子育て)をしているときは洗濯物に止まることはほとんどありません。ただ、10月頃に営巣活動が終了すると、暖かい洗濯物に止まることがあります。洗濯物を取り込む際は蜂が止まっていないかよく確認し、止まっていたら外で振ってあげると飛んで行きます。

Q4.蜂の巣が無いのに壁に蜂が多数止まっているのですが、これから巣を作るのでしょうか?

 この現象は9月頃からよく見られます。この蜂たちはアシナガバチで、スズメバチに巣を襲われて避難している蜂です。巣を作ったりむやみに攻撃をしてきたりしませんが、ドアや窓など身近な場所にいる場合には駆除した方が良いです。
 ハチが多くいるときは、無理に駆除しようとせずすぐやる課にご相談ください。

Q5.蜂に刺された場合はどうすればよいですか?

 傷口を水でよく洗い流し、毒を手で絞り出すようにします。(口で吸いだすと、口の中に傷があった場合などにそこから毒が体内に入ってしまうため危険です。)その後、患部冷やして、抗ヒスタミンの含まれた軟膏を患部に塗ってください。
 体質によってはアレルギーが出たり、意識を失ったり、急に血圧が変化したりなどの症状が出ることがあります。そのようなときは、すぐに病院に行きましょう。

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お問い合わせ

総合政策部 すぐやる課

千葉県松戸市根本387番地の5 本館2階
電話番号:047-366-7302 FAX:047-366-6811

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