特定外来生物について
更新日:2024年9月9日
アメリカザリガニ、アカミミガメが条件付特定外来生物に指定
アメリカザリガニ、アカミミガメを野外に放さないで
令和5年6月1日からアメリカザリガニ、アカミミガメが条件付特定外来生物に指定されました。
アメリカザリガニは日本全国に広く定着し、水生植物を消失させたり水生昆虫の局所的な絶滅を引き起こす、生態系等へ大きな被害を与えています。
アカミミガメは全国各地に定着し、在来カメ類の日光浴の場所や食物を奪うなどの影響を及ぼしています。
手続きなしでできること
- 一般の方がペットとして飼育することができます。
- 水族館や学校等での飼育については、逃げ出さないような施設で飼育することが必要です。
- 飼えなくなった場合などに、責任をもって飼える人に無償で譲ったり、譲り受けることができます。
法律で禁止されること
- 生きた個体を野外に逃したり、放したりすることは禁止されます。
- 生きた個体の輸入、販売、購入、販売・頒布を目的とした飼育等が禁止されます。
- 無償であっても、生きた個体を広く配ることは禁止されます。
- 冷凍や加工などをして販売するために、商業的はん殖を行うことも禁止されます。
※最後まで責任をもって飼育し続けましょう。
アメリカザリガニ(環境省提供)
アメリカザリガニは飼育下では5年程度生きる可能性があります。ザリガニが寿命を迎えるまで飼い続けることができるのか、迷いや心配があれば、飼わないことを決断することも大切です。
アカミミガメ(環境省提供)
アカミミガメは飼育下での寿命が30年ととても長生きです。成長すると甲羅の部分だけでオスは20センチメートル、メスは30センチメートル近くまで大きくなり、大型の容器や水槽が必要になります。
特定外来生物とは
特定外来生物とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れがあるものの中から指定されます。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
特定外来生物に指定されたものについては、原則として、飼育・栽培・保管及び運搬が禁止され、違反した場合には、処罰の対象となるおそれがあります。
なお、特定外来生物の中でもアライグマやカミツキガメなど、人や地域の生態系などへの影響が大きな種は捕獲等を行っています。
詳しくは、環境省ホームページ「どんな法律なの?」(外部リンク)をご参照ください。
代表的な特定外来生物(生きもの)
アライグマ
かつてはペットとして広く飼育されたアライグマですが、全国各地で野生化が進んだ結果、生態系や農作物に深刻な被害をもたらしています。
特徴
姿は同じ食肉目(ネコ目)のタヌキやハクビシンなどと似ていますが、最大の特徴は尾の黒いシマです。
夜行性で体長は40から60センチメートル、尾の長さは20から40センチメートル、さらに体重は3から8キログラムで、中型犬くらいの大きさです。
見つけたときは
発見した場合は、むやみに近づかずに環境政策課へ連絡してください。
※可能であれば写真の提供をお願いします。
カミツキガメ
特徴
しっぽがワニに似ており、首やしっぽを甲羅の中に引っ込めることができません。
大きいものだと、体長約50センチメートルにも及びます。あごが強く、危害を与えられると感じたときに噛みつく特性があります。
見つけたときは
怪我をする恐れがあるので、決して近づいたり、触れたりしないでください。発見した場合は、環境政策課へ連絡してください。
ヒアリ
ヒアリ(環境省提供)
特徴
体調は2.5ミリメートルから6ミリメートルで体の色は赤っぽくツヤツヤしています。腹部(おしり)は濃い赤色で黒っぽく、背中には二つのこぶがあります。
アカカミアリ
アカカミアリ(川崎市提供)
特徴
体調は3ミリメートルから5ミリメートルで体の色は赤褐色、腹部の色は暗め、頭部は褐色です。口もとにでっぱりがありませんが、他の特徴はヒアリと同じです。
見つけたときは
松戸市内で発見される可能性は低いと思われます。万が一ヒアリ・アカカミアリと思われるアリを見つけたら、環境省資料等を参考に特徴をご確認ください。もしヒアリ・アカカミアリと思われた場合は、下記の「ヒアリ相談チャットボット」・「ヒアリ相談ダイヤル」もしくは環境政策課へご連絡ください。
ヒアリ相談チャットボット
環境省では、チャットボット(チャット機能を利用した質問に対して自動応答する対話型のプログラム)による365日、24時間の問合せ受付をしております。
特定外来生物ヒアリに関する情報(外部リンク)
ヒアリ相談ダイヤル
受付:9時から17時(土日祝日を含む毎日※ただし、12月29日から1月3日は除く)
電話:0570-046-110
IP電話:06-7634-7300(一般電話)
※通話料は発信者の負担となります。
セアカゴケグモ
(千葉県健康福祉部衛生指導課提供)
特徴
メスは体長約1センチメートル程度で、脚を広げると約3センチメートル程度になります。写真のように背中の部分に特徴的な砂時計のような縦の赤い斑紋があります。メスは神経毒という毒をもっており、刺されると全身に痛みやしびれが生じる恐れがあります。オスは約5ミリメートル程度でメスの半分くらいの大きさしかなく、背中に特徴的な赤い斑紋はありません。
生息場所
- 道路の側溝の底やふたの裏側など
- 花壇や植木鉢の下・持ち手の部分など
上記の場所以外にも、巣を作る隙間や餌となる昆虫がいる所に生息している可能性があります。
見つけたときは
- 絶対に素手で捕まえようとしたり、触らないようにしてください。
- 周囲に影響がない場所であれば、個体については家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧すれば駆除することができます。卵のうは足で踏み潰そうとすると卵が散乱し、かえって生息範囲を広げてしまう恐れがありますので、踏まないようにしてください。もし、踏んでしまった場合は熱湯などで靴や地面を殺菌してください。
発見した場合は、環境政策課へ連絡してください。
咬まれたときは
最初は軽い痛みでも、時間と共に痛みやしびれが生じることがあります。もし咬まれた時は、油断せずにすぐに傷口をきれいに洗い流し、医療機関または、千葉県松戸健康福祉センター(松戸保健所)生活衛生課(電話番号047-361-2139)に相談してください。
関係先リンク
千葉県のホームページ「セアカゴケグモにご注意を」(外部リンク)
環境省のホームページ「セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください!」(外部リンク)
代表的な特定外来生物(植物)
オオキンケイギク
オオキンケイギクは、5月から7月頃にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせ、道端や河原などに生息する植物です。あまりの強靭さのために、一度定着すると在来の野草の生育場所を奪い、辺りの景観を一変させてしまう性質を持っていることから、平成18年2月に外来生物法による『特定外来生物』に指定されました。
特徴
- 草丈は30センチメートルから70センチメートル程度。
- 咲く時期は5月から7月頃。
- コスモスに見た目が似ていて、花びらの先端はギザギザで4つから5つに分かれている。
- 花びらの色は黄橙色(おうとうしょく)で花の中央部も同じ色をしている。
関連先リンク
環境省 九州地方環境事務所のホームページ「オオキンケイギクについて」(外部リンク)
アレチウリ
アレチウリは、一年生のつる性植物で、生育速度が非常に早く、長さが数メートルから十数メートルになります。荒地・河岸・河川敷・原野・畑地・造林地などに生育し、日当たりの良い場所を好みます。
開花期は8月から10月頃で、1株当たり400から500個の種子をつけるとされるが、25,000個以上との報告もあります。
全国の河川敷等で大繁茂したことで、他の植物がほとんど生育しないなど、固有種との競合や駆逐の恐れがあることから、平成18年2月に『特定外来生物』に指定されました。
アレチウリのツル
花
葉
(ツルの写真提供)千葉県生物多様性センター嘱託職員 中込氏
特徴
- ツルには先端がカギ状になった白いトゲが密生。
- ツルから3から4本の巻きひげがあり、他の植物に絡みつきます。
- 葉は、ハート形の手のひらサイズ。
関連先リンク
環境省のホームページ「日本の外来種対策 アレチウリ」(外部リンク)
特定外来生物(植物)の駆除方法
特定外来生物(植物)は生きたまま移動させる・保管するなどの行為が禁止されています。
処理をする際には、根から引き抜くか、地上に出ている部分を刈り取ってください。その後、種が飛び散らないように松戸市認定袋可燃ごみ用に入れ、2、3日天日にさらして枯死させた後、密閉して可燃ごみの日に処分してください。なお、剪定枝等と合わせて不燃ごみ・資源ごみとして排出すると拡散してしまう恐れがありますので、必ず可燃ごみとして排出してください。
目撃情報の投稿をお願いします
提供いただいた写真から特定外来生物と判別できた場合には、直接、詳細な情報についてお伺いしますので、ご協力のほどお願いします。なお、判別の結果、特定外来生物以外の生物だった場合には、情報提供として取扱わさせていただきますので、予めご了承ください。
関連リンク
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