令和4年度市有施設アスベスト分析調査について
更新日:2022年11月30日
分析調査が必要となった経緯
アスベスト対策が必要となる基準としては、アスベストによる健康被害の防止を徹底するため、昭和50年に設定された基準値が5%超から平成7年に1%超、平成18年に0.1%超となりました。
アスベストの調査種類も昭和50年の従来3種(アモサイト、クリソタイル、クロシドライト)から、その後、新たにアスベストの一種であるトレモライトが国内で確認されたため、健康被害の防止に万全を期す観点から、平成20年に新3種(トレモライト、アンソフィライト、アクチノライト)が追加され、6種となりました。
本市では、平成17年度に市有施設のアスベスト分析調査を基準値1%超、従来3種で行い、結果が1%超の施設について対策を実施しました。
その後、平成20年に追加された新たな3種類により、平成20年・21年に新基準値0.1%超、新3種のみ調査を行い、結果が0.1%超の施設について対策を実施しました。
その際、従来3種のアスベストについては、基準値が1%から0.1%に引き下げられているにもかかわらず実測調査を行わなかった理由として、平成18年8月21日付け、厚生労働省 労働基準局長の通達により、調査の分析方法である「分散染色法」においてアスベスト繊維が未確認であるならば、基準値1%超の分析結果を新しい基準値である0.1%超の分析結果として扱うことができると示されたことから、平成17年度調査における従来3種の1%基準での分析結果については、0.1%基準の分析結果として取り扱うことができたため、実測調査は行いませんでした。
その後、令和3年度に市有施設の改修に伴い、アスベスト分析調査を行った結果、平成18年の通達によって0.1%以下として扱い、実測調査を行わなかった従来3種のうちのひとつである「クリソタイル」が検出されました。このことを踏まえ、同じように平成17年度調査結果から0.1%以下として扱い、実測調査を行わなかった他の施設においても同様の事案が起こることは否定できず、安全性を確保(担保)するため、再度アスベスト分析調査を実施しました。
また、今回、再調査を実施した施設は、平成17年度調査で従来3種の含有率が1%以下との結果が出ていることから、現時点での対策工事は実施いたしません。今回の分析調査は、含有率が0.1%以下で「検出なし」であるのか、0.1%超から1%以下であった場合、目視による定期的な点検や室内空気中濃度測定が必要であるのかを判断するための分析調査となるものです。
分析調査結果
上記の理由により、市有施設44施設68か所について分析調査を実施した結果、アスベスト含有率が0.1%超から1%以下である施設は10施設12か所という結果になりました。
令和4年度市有施設アスベスト分析調査結果(PDF:77KB)
室内空気中濃度測定結果
上記の分析調査により、室内空気中濃度測定が必要であると判明した10施設12か所について濃度測定を実施した結果、全ての施設で不検出でした。
今後の対応
今後これらの施設については、目視による点検や室内空気中濃度測定を定期的に行い、継続管理をしていきます。
継続管理については、下記リンク先をご覧ください。
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