旧徳川昭武庭園(戸定邸庭園)が国指定名勝になりました
更新日:2021年11月25日
2014年11月21日の文化審議会答申を経て、2015年3月10日付「文部科学省告示第三十九号」(同日付官報号外50号掲載)により、戸定邸庭園が国の名勝に正式に指定されました。文部科学省告示における名称は「旧徳川昭武庭園(戸定邸庭園)」です。
なお、千葉県佐倉市にある「旧堀田正倫庭園」も同時に指定されました。
旧徳川昭武庭園(戸定邸庭園)の概要と特質
水戸藩第11代藩主であった徳川昭武が,江戸川に臨む高台・戸定が丘に建てた戸定邸の庭園。戸定邸が座敷開きを行った明治17年から本格的な造園が行われ、20年に拡張工事を行い、更に23年に2度目の拡張を行い完成しました。主屋の南に広がる起伏のある芝生地とその縁辺を彩る植樹や西側傾斜地の豊かな落葉・常緑広葉樹林、眼下に江戸川、遥かに富士山を望む借景は風致に富む景観を構成しており、明治期の庭園の特質をよく表しています。その芸術的な価値、日本庭園史における学術的価値が評価されて、国名勝指定につながりました。
戸定邸庭園(2018年撮影 復元工事後)
戸定邸庭園(奥から・復元工事前)
