松戸市の貸借対照表(バランスシート)
地方自治体においても、バランスシートを作成して、保有している「資産・負債の状況」を把握・公開することが行政の透明性を高めることにつながる、と考えられています。
松戸市でも本部制、財政改革、評価システム導入に併せて、平成10年度から「貸借対照表(バランスシート)」を作成しています。
貸借対照表(バランスシート)とは
貸借対照表(バランスシート)とは、ある時点での法人の財産状態を「資産」と「負債」、「資本」に分けて一覧表にしたものです。
松戸市においては「資産」を『資産の部』、「負債」を『負債の部』、「資本」を『正味財産』としています。
それではバランスシート(以下B/Sとします)を作成することで何がわかるのでしょうか。
貸借対照表の『資産の部』には、現金預金や建物、土地などの法人の財産、つまり調達した資金をどんなものに運用しているかが載っています。反対に『負債の部』と『正味財産』には、法人が運用している資産をどうやって調達したものなのかが載っています。銀行などからの借入(負債の部)によって調達したのか、それとも株主からの資本あるいは自己財源(正味財産)によるものなのかが載っているのです。なお、資産の部の金額と負債の部と正味財産との合計金額は表と裏の関係にあるので、両者の金額は一します。
資産=負債+(正味財産)資本
B/Sを作成することによって、資金がどれだけ、どのように調達されたかということを示し、さらにその資金がどのように運用されているかということ(財政状態)がわかります。しかし、B/Sではサービスを提供するコストについてはわかりません。
コストをみるためには損益計算や原価計算を行った書類を作成する必要があります。
貸借対照表対象範囲
対象範囲
松戸市の普通会計を対象とする。
貸借対照表日および出納整理期間の取扱い
松戸市の年度会計期間末である3月31日を貸借対照表日とし、翌年度の4月1日から5月31日までの出納整理期間の入出金はこの年度に行われたとみなす。
貸借対照表に計上される資産・負債
財務資源と非財務資源からなる全経済資源が、貸借対照表に計上される資産・負債の対象となる。 財務資源とは、支払手段として利用することのできる経営資源をいい、現金預金および収入未済額、回収が予定されている投資あるいは貸付金等のプラスの資金項目と、地方債、未払金、預り金等のマイナスの資金項目が含まれる。
一方、非財務資源とは、財務資源以外の固定資産、引当金等が含まれる。
貸借対照表に計上される資産の評価方法
原則として貸借対照表に計上される資産は、取得価額に基づく評価を実施することとする。
関連リンク
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