専修大学松戸高等学校合唱部がNコン全国大会に初出場で入賞の快挙!
更新日:2025年1月15日
専修大学松戸高等学校合唱部の皆さん
苦しい時期を乗り越え、念願の全国大会へ
専修大学松戸高等学校(以下、「専松」)合唱部は今年、初めて「NHK全国学校音楽コンクール(以下、「Nコン」) 全国コンクール」に進み、銅賞受賞の快挙を果たしました。ここまで来るには、並々ならぬ全国出場への想いがありました。
※このページの内容は2025年1月15日時点のものです。
全国へ行きたいという強い想い
部長の大西七花さん、副部長の古川ひば里さんは中学時代から合唱部に所属していました(専松は中・高一貫校)。入部したきっかけは、仮入部の際「部活の雰囲気が良く、とても楽しそうだったから」と口を揃えて言います。
部長の大西さん(左)と副部長の古川さん(右)
中学時代は新型コロナウイルス感染症の流行真っ只中の時期で、大会中止や大きな制限の中での大会も経験しました。中高一貫校ということもあり、合同で練習することも多いという合唱部。高校の先輩たちが新型コロナの影響で最後の大会が中止になり、絶望し悔し涙を流している姿を目の当たりにして、先輩たちの夢も自分たちが絶対に叶える!という想いもあったそうです。さらに、2人が中学3年生の時、予選を勝ち抜き「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」出場を決めましたが、大会直前に福島県沖を震源とする地震で列車の脱線事故が発生、福島市が会場である全国大会が中止となり、やっと掴んだその大舞台に立てずに終わってしまいました。顧問の 松井 理恵先生が「執念ですね(笑)」と話すように、今年の3年生は、これまでの先輩たちの想い、「来年こそは全国に行ってほしい!」と昨年の3年生から託された願い、そして自分たちの3年前の悔しさ、このすべてを糧に、目標の「全国大会出場」を掴み取りました。
自分たちの目標に向かって
先輩方が引退し、最上級生となった昨年、「全国に向けて最後まで全員でやり切ろう!」と目標を立てたそうです。今年からやっと制限が一切なくなり、全員で歌うことができるようになりました。「初めの頃は、一人ひとりの熱量も違い、その中で何度も話し合いを重ねて徐々に意識がひとつになっていきました(古川さん)」と、自主的に練習方法も変えていったそうです。ハーモニーをつくることに重きを置いて、お互いの音を聴き合うことを意識した「聴き合い練習」も取り入れたのもそのひとつ。普段は週に5日練習日がありますが、この練習以外にも、朝や昼休みなど、自発的にみんなが集まり、可能な限り時間をかけて取り組みました。
トレーニングしながらの発声練習の様子
悲願の全国大会へ
そんな練習を積み重ねて迎えたNコンの関東甲信越大会。3人は口を揃えて「納得のいく、会心の出来だった」と教えてくれました。実際に全国を決めた瞬間「みんなで泣いた(大西さん)」と言います。ここにくるまで、一番の “壁”は何だったか聞いてみると、松井先生からは「私だったんじゃないかな(笑)」。
顧問の松井先生(提供:専修大学松戸高等学校)
そんな明るくユーモア溢れる松井先生は、中・高時代はソフトテニス部に所属し、音楽にはまったく触れてこなかったという、異例の経歴の持ち主です。高校時代に目にした有名バンドのピアニストに魅了され、「音楽をやりたい!」と音大に入学し、現在合唱の指導に邁進しています。
先生が曲を決めたという今年の自由曲「Harukaze(春風)」。「エネルギッシュではつらつとした、表現豊かでパワーのある合唱を得意とする専松合唱部にマッチすると思い選曲しました」と教えてくれました。
専松合唱部は男子も在籍しており、混声四部での合唱となります。異なる声でひとつのハーモニーを奏でるのは、やはり非常に難しいと松井先生は言います。そんな松井先生が、毎日のように「これはまだ全国の声じゃない」と部員を鼓舞し、そのハーモニーに到達するまでOKを出さなかったその信念が、そこをパワフルな歌唱へと変え、悲願だった初の全国出場を果たしました。
全国大会の舞台では、大西さんは「このメンバーで歌える最後だと思って、感謝の気持ちを込めて歌いました」。古川さんは、「昨年『うたコン』で立ったNHKホールの舞台でもう一度歌いたかった」想いを現実とし、「応援してくれる方々に届けるように歌いました」と話してくれました。松井先生も「緊張もなく、いつも通りに歌えました」と言う専松合唱部のハーモニーが観客にも届き、見事銅賞受賞という成績を収めました。
NHK全国学校音楽コンクールの舞台(提供:専修大学松戸高等学校)
成長と次の代への想い
初の全国大会出場という念願を果たした3年生への想いを松井先生に聞いてみると、「よくがんばった!」と力強く答えてくれました。「0を1にするのはとても難しいこと。道がない所に道をつくっていく。その覚悟を、努力をしていました。すごい成長を遂げたと思います」と努力を称えます。
専松合唱部の新たな一歩への礎を築いたお二人に、次の代へのメッセージを聞くと、「結果だけに捉われず、部活を楽しみながらがんばってほしいです(古川さん)」、「部活が心の拠り所になればと思います。音楽を続けていれば楽しい。できれば来年もちゃんと結果を残してほしいな(笑)」と温かくも期待の込もったエールをくれました。
「次の年も良い音楽をつくりたいですね。仲間を信じて、仲間を大事に、一歩一歩その学年の良さで進んでいくことができたら」と話す松井先生。先輩がつくってくれた道を後輩たちがさらに切り開き、1を10にも100にもしてくれることを、期待せずにはいられません。
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