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広報まつど2025年4月15日号 リバーサイド・ヴィラホームヘルプサービス 中島友美さん

更新日:2025年4月15日

利用者に寄り添い“てのひら”で対話する

リバーサイド・ヴィラホームヘルプサービス 中島友美(なかじまともみ)さん

 「訪問介護で利用者の方と接することができる時間はごくわずかです。その短い時間で信頼関係を作り、100%リラックスしてもらえる介護を目指しています」と話すのは市内の介護事業所で働く中島友美さん。2月に開催された社会福祉の現場で働く若手スタッフが福祉の魅力を伝えるイベント「社会福祉HERO'S 2024」で、全国から選出された7人のファイナリストの1人に選ばれました。
 高校生のときから福祉の世界に興味を持っていた中島さん。母親が看護師ということもあり、福祉の専門学校に進学。卒業後は施設介護を行う介護職として老人保健施設に就職しました。「就職した当初は、誰よりも早く業務を終えるテキパキとした職員を目指していました」と自身を振り返る中島さんは、リーダー職の立場を任されるなど、順調にキャリアを積んでいきます。しかし、人事異動で訪問介護の事業所に配属された後、ある利用者から「あなたに介護されるのは不安なんだよね」と言われてしまいます。中島さんはひどくショックを受けたものの、「自分がしていたのは“介護者中心”の作業的な介護。本当に求められているのは、利用者の動きに寄り添う“利用者中心”の介護。相手の気持ちを理解するため、対話することこそが介護の本質でした」と、この一件から相手に寄り添う介護の大切さに気付き、改めて一から介護技術を学び直したそうです。

 利用者の気持ちを一心に考えて介護をしていると、だんだんと“てのひら”だけで相手の取りたい動きや気持ちを感じ取ることが出来るようになっていったという中島さん。「“てのひら”で触れたときの感じ方が一人一人全然違います。利用者の方に合わせた介護は慣れるまでは難しいですが、だからこそ穏やかな表情で身を委ねてもらえたときに喜びを感じます」と新たに発見した介護の魅力を嬉々として語ってくれました。
 介護の本質と魅力を見いだすことができた中島さんは、この技術を誰もが簡単に学べるようにするため、勉強会の開催なども行っています。「みんなが安心して暮らせる地域社会を創るため、たくさんの人にこの優しい技術を広めたいです」と話す中島さんの温かみ溢れる介護の心と技は、これからも多くの人に伝わっていくことでしょう。

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